第919回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
和楽器バンド「月下美人」
NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」10 ~ 11月 オンエアー曲 - 第 2 位 ( △ )
藤川千愛「ありのままで」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女 20」主題歌 - 第 3 位 ( ▽ )
Aimer「悲しみの向こう側」
三和酒類iichiko テレビCMソング
♪ 1位 3週、登場13週。 - 第 4 位 ( ★ )
熊木杏里 “my present”
MBS・ドラマ「親孝行プレイ」主題歌
♪ 歌詞を包み込む柔らかい旋律が和声も感じさせる佳曲。 - 第 5 位 ( ★ )
BUCK-TICK「凍える」
テレビ東京・水ドラ25「闇芝居(生)」エンディング曲
♪ 独特の世界観ですが転調は素晴らしい佳曲。
今年は有名人の訃報が多い様に感じるのは、私だけでしょうか? 小島一慶 元TBSアナウンサーが亡くなった事を知った時も、強くそれを感じました。最晩年のラジオ出演を偶然聴いていたのですが、殆ど最盛期と変わらない声の張りでした。それ故 突然の訃報に驚いた次第です。小島一慶 アナといえば、やはり「TBS 今週のポップス・ベストテン」を思い出します。
私が小学生の頃聴いていたのが、久米宏 アナと担当していた TBS今週のベストテンです。歌謡曲 と ポピュラーに分かれてサイコロ・チンチロリン(笑)でオンエアー曲数が決まる、画期的(笑)なチャート番組でした。程なく歌謡曲 と ポピュラーに番組が分離し、そのままポピュラーを小島 アナが担当し続けたのが、TBS 今週のポップス・ベストテンでした。
ただ歌謡曲と異なり、ポップス・ベストテンの放送時間は流浪します。ナイター中継がない月曜の夜に聴いた記憶もありますが、やはり土曜深夜午前 2時台に長く放送が続いていました。その深夜番組でリクエストを集めて、洋楽のベストテンを毎週決定していったのです。私は、全米トップ40で寝てしまうので(笑)タイマー付のラジカセで録音して聴いていました。
1960年代からTBSラジオは、一貫してリクエスト集計による洋楽ヒットチャート番組に力を入れてきました。TBS独自のトップ40を発表していた時代や、全国ネットでベストテンを発表していた時もありました。一番面白かった久米・一慶の今週のベストテンは、実は オンエアー曲数が不安定な(笑)TBS洋楽ヒットチャート番組の冬の時代だったのです。
TBS 今週のポップス・ベストテンは、冒頭で女の子達が一斉に、一慶さぁーん!とコールし、はぁーい!と小島アナが返してテーマ音楽が流れます。このテーマ音楽は、久米・一慶時代のTBS 今週のベストテンと同じものを使っていました。そして本編の順位発表アナウンスは、他のチャート番組の追従を許さぬ、小島 アナ独自の抑揚 と 間の取り方があったのです。
Sister Sledge “Love Don’t You Go Through No Changes On Me”(初恋大作戦)が、ランクされた時、小島 アナは、こう叫びました。「先週 8位から今週 6位にアップは、シスタースレッジでぇす!らぶどんちゅご~とうるーの~ちぇんじおんみぃ~はつこいだいさくせぇーん!」(笑)。その一慶イングリッシュが 45年経っても、私の耳から離れないのです。
また Boston “Don’t Look Back”は、30分という放送時間ながら長尺でオンエアーされ、私は 番組の録音テープから何回も再生して聴いた思い出があります。小島 アナのランキングアナウンスは、楽曲と溶け込み、独特な世界観を醸し出していたのです。小島一慶 アナは、深夜の30分番組だったTBS今週のポップス・べストテンを大切に担当していました。
年末には、1年間の全てのランクを、1位 20点・20位 1点の1点刻みの配点で集計し、年間ベストテンを きちんと発表していました。また歌謡曲のベストテンと共同で「月間ランク表」を、返信用切手を送ってきたリスナー全員に発行するサービスも続けています。笑福亭鶴光 師匠の真裏だった(笑)この深夜番組を、全国のコアなリスナーが愛聴していたのです。
小島 アナは、日曜朝に放送されていた、森田公一の青春ベストテンのアシスタントも長年担当し、洋邦両面からTBSラジオのヒットチャート番組を、しっかりと支えていました。フリーになった後、有為転変がある人生でしたが、局アナ時代の活躍は、決して色褪せる事がありません。小島一慶 TBSアナウンサーこそ、我が国を代表するカウントダウンDJでした。