第561回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
SBC TBS・金曜ドラマ「クロコーチ」劇中効果音楽 [出羽良彰・羽深由理]
♪ 効果音と劇伴の狭間には、音楽性を強く感じます。 - 第 2 位 ( ▽ )
ビリーバンバン「これが恋というなら」
三和酒類 iichiko テレビCMソング - 第 3 位 ( ▽ )
Kaho “every hero”
NBS フジ・ドラマ「ミス・パイロット」主題歌 - 第 4 位 ( ⇒ )
ダイドーブレンド オーケストラ編 テレビCM音楽 [ELIAS ARTS] - 第 5 位 ( ⇒ )
Jamie Cullum “Save Your Soul”
トヨタ自動車 テレビCMソング
私の居住する松本市でも「コミュニティFM局」が開局すると発表がありました。総務省信越総合通信局から、11月 5日に予備免許が与えられており、今月末には開局予定だそうです。安曇野市のあづみ野エフエムに続く中信地区でのコミュニティFM局開局は、昔からのFM長野リスナー、そして広域音楽ラジオ放送を志向する者として、ますます複雑な心境です。
全国のJFN加盟局で、県庁所在地に本社演奏所がない民間FMラジオ放送局は、郡山市の ふくしまFM、浜松市の K-MIX(静岡FM)、大垣市の 岐阜FM、浦添市の FM沖縄、そして松本市の FM長野の 5局だけです。この内、郡山市、浜松市、浦添市では、既にコミュニティFMが開局していました。松本市で開局すると、残るは岐阜県 大垣市だけになります。
浜松市 と 浦添市の例を調べてみましたが特段の問題はなく、県域FM局 と コミュニティFM局は 共存している様です。そして 4つ目となる松本市での開局に関して、気になる点もありました。開局準備室のサイトを覗いてみると、放送局に対する出資者募集の項目があったのです。サービスエリアの市民から出資を求めるのは、悪い事でありませんが、違和感を覚えました。
全国のコミュニティFM局の厳しい経営状況を見ると、開局時には サービスエリア内の有力企業、そして 地方公共団体から充分な出資を得た上で、開局準備に入るのが常道だと考えます。さらに気になったのは、地元CATVのテレビ松本が、3月11日の東日本大震災 2年目の日に、臨時災害放送局 開局演習・訓練として、松本市内でFMラジオ放送を行った点です。
総務省が発表した「3月11日実施の松本市における 臨時災害放送局 開局演習・訓練の報告」によると、テレビ松本は、松本市と充分な準備を行い、既に災害時放送協定を締結していたFM長野と、役割分担について調整を行った上で実施した正規の実験放送でした。松本市内に大災害が発災したときは、即時に臨時災害放送局を開局する構想があるそうです。
コミュニティーFM局が 松本市内に開局すれば、テレビ松本の臨時災害放送局構想は どうなるのか 不透明になってしまいます。3月 1日に 松本市 と テレビ松本は「災害時におけるケーブルテレビ放送・ラジオ放送の要請に関する協定」を既に締結。さらに 松本市 と FM長野との間での「災害時におけるラジオ放送の要請に関する協定」も従前通り有効です。
以前ブログにも書きましたが、私の考えるコミュニティFM局の理想番組編成は「有線放送電話」の定時放送・臨時放送にあります。有線放送電話の沈黙時にあたる時間帯は、24時間音楽を流し放しにして、随時 消防局の出動情報など、本当に住民が必要とする情報を厳選して放送するのです。しかし、こんな大胆不敵な(笑)番組編成が実現するとは考えていません。
それでも 最近のコミュニティFMは、朝のワイドを夕方再放送するとか、日中の放送を 深夜再放送するとか、信じられない(笑)番組編成をする局が現れ始めました。コミュニティFM局の経営陣にとって、放送要員の人事は 最もパワーを見せつける点ですが、人件費という大きな継続した支出が、必ず伴ってきます。人件費を極力縮減した放送こそ理想なはずです。
私の家では、どうも 試験電波(79・1MHz)が聴こえない可能性もあります。サービスエリアが狭く、かつ加入しているテレビ松本のFM再送信周波数(放送大学 78・8MHz)と 僅か 0・3MHzしか離れていないため混信の恐れもあるからです。ここまで言い切って良いのか悩みますが、松本市のコミュニティFM局の準備に調整不足を感じざるを得ません。
FM長野では、緊急雇用創出 (対応)事業に基づく市町村発信の自社制作番組が急増しましたが、本社演奏所がある松本市からの発信が「ワンポイントガイド」僅か隔週 5分だけだったのは、松本市民として本当に残念でした。私個人としてラジオは、FM長野 と NHK-FMがあれば充分ですが、FM長野には、地域情報の定時発信にも留意してもらいたいものです。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年 9月17日)に、コミュニティFM局の多難な未来 を掲載しました。