第417回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
宇多田ヒカル“Show Me Love(Not A Dream)” - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良] - 第 3 位 ( ▽ )
CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「同心暁蘭之介」テーマ音楽 [渡辺岳夫]
♪ 1位 2週、登場13週。 - 第 4 位 ( ★ )
Kalafina“symphonia”
NHK総合・ドキュメンタリー番組「歴史秘話ヒストリア」エンディング テーマ
♪ 繊細なアレンジにヴォーカルも溶け込んでいる佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・木曜ドラマ「告発 ~ 国選弁護人」劇中効果音楽 [沢田完]
松本市でも 11日に 10センチ、14日に 18センチの積雪がありました。今年の冬は、全国広い範囲に降雪を もたらしており、温暖と思っていた瀬戸内地方まで積雪したとのテレビニュースが流れていました。その瀬戸内地方積雪のニュースを視ながら、作詞家・阿久悠 さんの日記を思い出しました。 阿久悠 さんは、その瀬戸内に在する兵庫県 洲本市出身です。
このブログで以前 筒美京平 さんを取り上げた時、阿久悠 さんは、歌手やスタッフの求めてくるものを見事に作品として産み出しヒットさせていく生産過程(笑)に引っ掛かりを覚えると、正直に書いた事がありました。そんな私は、阿久悠 さん最期の出演となったラジオ番組を聴いています。NHK-FM「ミュージックメモリー」(2007年 6月 放送)という番組でした。
阿久悠 さんは、その年の 4月から 1年間 葛西聖司 アナと この番組を担当されるとかで、毎週 阿久悠 さんが紡いだ昭和歌謡の歴史を振り返る内容を予定していました。聴いた週のゲストは 岩崎宏美 さん。笑いに満ちた思い出話がラジオから流れていました。ところが聴いた翌週から急遽入院で、葛西 アナが ひとりで担当。それから僅か 1ヵ月で急逝の訃報に接したのです。
私は、阿久悠 さんを尊敬していました。作詞家としてではなく、実は 日記をつけていた 一(いち)個人に対してです。もう 15年以上前になりますが、阿久悠 さんの日記を、日々の生活と共に紹介するドキュメンタリーが放送された時、それを視た私は 衝撃を受けました。自分自身の心の振幅を書き留めるのが 普通の日記のスタイルですが、阿久悠 さんは 違っていたのです。
阿久悠 さんは、日々起こる社会現象を 日記へ克明に記録していたのです。百科事典並みの外国製大型日記に、テレビを視聴しながら記録していくのです。そして就寝前に その日の記録から、数項目の重要事項を選抜。日記のページにインデックスとして書き込みます。阿久悠 さんは、1981年から お亡くなりになる 2週間前まで、この様な日記を毎日書き続けていました。
阿久悠 さんの日記には、喜怒哀楽 好き嫌いの感情を極力表現しません。その感情は 日記に記録する社会現象の選択で表現するのです。阿久悠 さんは、手書きのアナログな日記でしたが、その姿は まさしく個人ブロガーの理想像でした。公開された阿久悠 さんの最期の日記ページには、今までと同じ様に その日 起こった社会現象が、詳細に記録されていたのです。
自分が属する社会を観察し記録する行為は、ブログがメディアに成長する重要な要素だとも思うのです。阿久悠 さんは、日本で最も先進的な日記著述者でした。とても阿久悠 さんの様に、毎日 視聴記録をする事は出来ませんが、週1回は、阿久悠 さんと近いスタンスで視聴記録していきたいと考えています。阿久悠 さんの克明な日記を思い起こさせた 瀬戸内の雪模様でした。