第461回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
麻衣 “Stand Alone”
NHK総合・スペシャルドラマ「坂の上の雲」第3部 メインテーマ - 第 2 位 ( △ )
Lady Antebellum “Just a Kiss”
テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング テーマ - 第 3 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]
♪ 従来の和声感を超越してしまう様な徹底した和音構成繰り返し。 - 第 4 位 ( ▽ )
初音「紡ぎ ~ あまねく想い」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌 - 第 5 位 ( ⇒ )
都竹宏樹「青いバス」
NHK総合・紀行番組「のんびり ゆったり 路線バスの旅」テーマソング
先週 安曇野市で「コミュニティFM局」を、来年 6月頃をめどに開局する予定だと発表がありました。既に総務省信越総合通信局へは、計画書が提出されています。遂に中信エリアにも、コミュニティFM局の開局が確実となりました。昔からのFM長野リスナーとしては、複雑な心境ですが、いかなる不況が来ても、経営が維持可能なのか? 強く心配しています。
私は 仕事で、安曇野市が策定した行政文書を読み込んだ事がありました。その中の「安曇野市情報化計画」には、コミュニティFMの設置について研究をしていくと 1行だけ(笑)書かれていたのです。まさか こんなに早く現実化するとは思ってもみませんでした。拙速な開局の動きの中で、私が気になるのは、安曇野市コミュニティFM局の出力 と 送信所の位置です。
安曇野市は、3町 2村が 2005年に合併して誕生しました。市内には 送信所に適する高山が いくらでもあります(笑)。安曇野市をカバーするため、標高の高い地点に法令で認められた、最大出力 20Wで無指向性の送信をすれば、安曇野市は おろか 松本市内の殆どの地域で、クリアに聴こえる可能性が生じます。最良の送信位置が、スピルオーバーを招くのです。
一方のFM長野では、今年の春から県内自治体発信の自社制作番組を相次いでスタートさせ、小諸市・須坂市・千曲市・駒ヶ根市・大町市・辰野町と 6つの番組が、現在 放送を続けています。急増した市町村発信の自社制作番組には 理由があり、パーソナリティ・スタッフ募集の制作準備段階から、国の政策である緊急雇用創出事業の補助金が運用されているからです。
この様な市町村発信の自社制作番組の急増は、FM長野の他にも栃木県の民放FM局であるRadio Berryなど、全国のラジオ局で散見できます。FM長野の市町村発信の自社制作番組は、ぜひ長く続けてもらいたいものです。しかし、本社演奏所のある松本市が、従来の「ワンポイントガイド」僅か隔週 5分だけというのは、どう考えてもバランスがとれません。
中信地域情報の空洞化に、安曇野市コミュニティFM開局の伏線が ある感じがして仕方がないのです。安曇野市コミュニティFM局の開局理由のひとつにある、東日本大震災をきっかけとした災害情報提供システムの構築は、本来FM長野にも共通した課題だと思われます。広域FMラジオ局の一端を担うならば、FM長野には、そのスタンスを明確に示すべきです。
ただ安曇野市のコミュニティFM局の番組編成に関しては、特筆する内容にならないと思います。私は、コミュニティFM局の理想番組編成を、24時間音楽を流し放しにして、随時 消防局の出動情報を放送する事だと考えています(笑)。その原点は、有線放送電話の臨時放送であって、有線放送電話の沈黙時にあたる時間帯は、音楽を流し続けるという編成です。
しかし、こんな大胆不敵な(笑)番組編成が通るとも思えません。私は、飯田市のコミュニティFM局「いいだFM」の開局当時の番組編成が、全国のコミュニティFM局の中でも、相当斬新だったと思っています。まるで、飯田市内に第2のFM長野を作ろうといった(笑)意気込みを感じていましたが、やはり何度かの改編で、よくある普通の番組が増えていきました。
コミュニティFM局で独創的な番組を制作しようとすると、既に出尽くし感があり 難しいものがあります。私個人としてラジオは、FM長野 と NHK-FMがあれば充分ですが、ここ中信地区にコミュニティFM局が誕生するとなると やはり気になります。どうかFM長野には、広域FMラジオ局の一端を担う覚悟を、番組編成 と 報道の迅速性で示してもらいたいものです。
(追記) 2012年11月24日に「あづみ野エフエム」が開局しました。送信所は、安曇野市明科の押野山 山頂(標高672m)に設置されています。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年 9月17日)に、コミュニティFM局の多難な未来 を掲載しました。