第893回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
テレビ東京・金曜8時のドラマ「サイレント・ヴォイス ~ 行動心理捜査官・楯岡絵麻」劇中効果音楽 [鈴木ヤスヨシ] - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・土曜時代ドラマ「雲霧仁左衛門」テーマ音楽 [遠藤浩二]
♪ リストインは 2017年 2月です。 - 第 3 位 ( ▽ )
松任谷由実 “AVALON”
JRA 日本中央競馬会 テレビCMソング
♪ リストインは 2017年 1月です。 - 第 4 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「麒麟がくる」テーマ音楽 [ジョン・グラム] - 第 5 位 ( ⇒ )
上白石萌音「夜明けをくちずさめたら」
NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」4 ~ 5月 オンエアー曲
新潟県の独立系県域FM局である FM PORT(新潟県民エフエム放送)が、経営不振により 30日で閉局・停波します。県域FM局の閉局・停波は、戦後の放送法施行後、全国で初めててす。また中京圏広域の外国語FMラジオ局 Radio NEO も、同日 閉局・停波します。理由は 同じ経営不振です。しかも 中京圏の外国語FM局は、2度目の閉局となります。
FM PORT は、2000年12月に開局しましたが、累積赤字は 約 11億円と、債務超過状態が続いていました。Radio NEO は、2016年12月から既に約 6000万円の累積赤字を計上。全国には恒常的な累積赤字で苦しむ県域以上のFM局が一定数あり、相当無理をして頑張っていますが、FM PORT の閉局で堰を切る可能性があります。
長野県は、北信・東信・中信・南信と地域割ができ、モンロー主義と言いませんが(笑)個性的な色合いが地域ごとに存在します。FM長野は、中信の松本市に本社演奏所があり、アルピコグループ(旧 松本電鉄)が、経営を掌握しています。但し JFN加盟で唯一の県域FM局です。1988年の開局時から、中信に本拠を置く県域民間放送局として異彩を放っていました。
新潟県も、上越・中越・下越・佐渡と地域割がされ、長野県の様な個性的色合いが鮮明です。FM PORT は、下越重点の放送局群に対抗しようと、中越有力企業の亀田製菓・中越運送などが開局しました。但し なぜか本社演奏所は、下越の県庁所在地である新潟市のまま。そして JFN未加盟で 2局目の県域FM放送局として、ポートから出港してしまったのです。
FM PORT の開局は、東京を始め大都市圏に 2局目の広域FM局がスタートした直後でした。2局目もいけるとの機運に満ちていたのです。噂では、FM PORT も開局当時に、J-WAVE から番組ネットを受けたいと打診したそうですが、J-WAVE こそ、モンロー主義のラジオ局(笑)で 断られてしまい、殆どの番組を自社制作する事になってしまいました。
新潟県内だけでスポンサーを開拓して、24時間自社制作を続けていくのは、相当無理があります。さらに 小谷野 FM横浜元常務が独創した、FMは 若者のメディアというコンセプトに最後まで固執してしまっては、限られたターゲットで得られるパイは僅かです。閉局前にオールリセットな第2の開局的編成改革が出来たはずなのに、躊躇したまま終焉を迎えてしまいました。
FM PORT は、結局 社員を全員解雇し、タレントの契約も打ち切る、最悪のオールリセットを選択。図らずも Radio NEO と同時閉局なのは「新型肺炎」(COVID-19)のパンデミックで、先行きに見切りをつけたとも言えます。ラジオ局の経営統合、ラジオ放送番組の同一化以前に、FM PORT が、ひとつ目のドミノになる可能性は 否めないのです。
(追記) 2020年 7月14日に、FM PORT(新潟県民エフエム放送)は、破産開始決定を受けました。負債総額は、2億2000万円。県域FMラジオ局で初の経営破綻となります。