FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第812回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜ドラマ「不惑のスクラム」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
  3. 第 3 位 ( △ )
    番匠谷紗衣「ここにある光」
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    Sia “Alive”
    Honda テレビCMソング
  5. 第 5 位 ( ★ )
    Maika Loubté「CHOYA 新生篇 テレビCM音楽」
    ♪ 成熟篇よりハイテンポで多少荒い和声になっていますが佳曲。

 新聞メディアの衰退に歯止めがかかりません。日本の主要紙の総発行部数は、年々減少しており、その減少率が加速してきました。同じ様に定期購読率も下がり続けています。それなのに新聞社内の役員・正社員給与水準は 極めて高く、率に比例して低下する事もなく、破滅へ向かう大企業によくある、楽観や問題意識の欠落が蔓延している様です。大変危険な兆候が見られます。

 米国のニューヨーク・タイムズは、電子版の開発・普及に努め、今や紙媒体からの離脱に成功しました。しかし、日本の主要新聞社は、電子版の普及を図っても、紙媒体から脱却が出来ません。再販売価格維持制度 と 宅配制度で、保護されてきた日本の新聞業界は、その保護が呪縛となっているからです。新聞の定期購読を、電子版会員の条件にする事など本末転倒な話です。

 また日本の電子版は、未だ紙媒体の記事を、紙面イメージとして提供しています。過剰なほどセンセーショナルな複数見出しがそのままです。ニューヨーク・タイムズ電子版は、インデックス的なヘッドラインひとつあるだけで、本文が構成されています。ネットには、センセーショナルな複数見出しが必要ないのです。この点にも、紙媒体から脱却できない姿が投影されています。

 また国内の新聞メディアには、自分達が民主主義を支えているかの様な厚顔が、露骨に現れています。とあるブロック紙に、平和の俳句という企画がありました。反戦平和に関する俳句を読者から募集して、1面に毎日掲載するのですが、採用された作品は、まるで俳句の呈を成しておらず、稚拙な散文のレベルでした。俳句を文学と捉えている人々を、毎朝侮辱していたのです。

 この様なマスコミの独善性が、新聞メディアには へばりついています。記者や編集者は、常に大衆と生活を一にしなければなりません。それでこそ報道の自由を保証する価値があるのです。しかし、平気で大衆から遊離した高給を食んでいます。非営利の世界に飛び込んででも、ネットを通じて発信出来る実力あるジャーナリストが、いったい新聞社内に何人いるのでしょうか?

 大手新聞社の記者や編集者達は、地を這うような取材を積み重ねて、アラ探しではない、読者の立場に立った誠実な記事を発信していくべきなのです。そして紙媒体の新聞社から、ネットを媒体とした通信社へと業態を変革すべき時が到来しています。それが経営規模の縮小を招いたとしても、甘んじて受け入れるべきです。その坂道の先にしか、新聞メディアの明日はないのです。


(追記) 週間放送視聴日記(2023年 2月 3日)に、夕刊廃止論は朝刊へと続く を掲載しました。

第813回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜ドラマ「不惑のスクラム」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
  3. 第 3 位 ( △ )
    番匠谷紗衣「ここにある光」
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    Maika Loubté「CHOYA 新生篇 テレビCM音楽」
  5. 第 5 位 ( ★ )
    NHK総合・土曜時代ドラマ「ぬけまいる ~ 女三人伊勢参り」劇中効果音楽 [吉俣良]
    ♪ ドラマのコンセプトとは 対岸の洗練された劇伴があります。

 最近ネットサービスの改廃が目立っています。ネット草創期からホームページ作成に広く利用されてきた Yahoo!ジオシティーズが、来年春でサービス終了と発表されました。古くからのホームページが、管理をしなくなった状態ながら まだたくさん存在しており、それらが一気に消えてしまうのは 大変残念です。その中には、資料性の高いページが沢山残っているのです。

 先日 政府の個人情報保護委員会は、Facebookに対して、個人情報流出防止対策の行政指導を行いました。Facebookは、性格診断アプリなどで収集した 8700万人の個人情報を、消去する事無く勝手に保存し続けて、その横流しを阻止出来なかったそうです。また杜撰な管理から ハッカーが、2900万人の個人情報を盗難したとのニュースも伝わっています。

 私が一番驚いたのは、Facebookの「いいね!」ボタンに、個人情報収集のトラップがあり、いいね!を押さなくても、そのページ閲覧者のデータが勝手に送信されてしまう仕掛けがあったという話です。それ故に あのSNS系のボタンを設置すると、ページが重くなる訳です(笑)。Facebookの所業は、ハッカー達と発想が同じで、犯罪に近接しています。

 このブログに関して、Facebookの いいね!ボタンを設置した事は、一度もありません。また現在 SNS系のソーシャルボタンは、一切設置しておりません。設置すると やたら重いボタンは、やはり訳有りで重くなっている様です。トラップ付きのボタンを事情を知りながら設置すれば、後々プライバシーポリシーの責を、サイト運営者が問われる事にもなりかねません。

 このブログのメールフォームには、メッセージなしでも、ご愛読者のお気持ちがブロガーに送れる「ご愛読者ボタン」という拍手ボタンが設置されています。ご愛読者ボタン は、ボタンを押した日付 と、どのページをお読みになったのか? の情報のみ ブロガーへ伝わる仕組みになっています。私自身が このボタンのシステムを作りました。単純明快で優しい仕様です(笑)。

 昔から個人サイトを運営したのに、Facebookの隆盛を知り、そちらに移ってしまった方が数多くいらっしゃいます。その個人サイトの残骸が、Yahoo!ジオシティーズなどに残っているのですが、その移転の判断が正しかったのか? 甚だ疑問です。やはり私企業のSNSにネット発信を依存してしまう事は、その私企業の盛衰と一蓮托生になってしまうのです。

 やはりインターネット草創期に、一斉に芽を吹き出した個人ホームページ・個人ブログの概念が、最も基本のスタイルです。どんなに隆盛が伝わってきても、既存の私企業SNSのシステムに依存しないほうが懸命なのです。無垢なサーバサービスから発信し続ける明快なシステムこそ、インターネットの王道なのだと、今回のFacebookの騒動から つくづく思っています。

第814回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・土曜ドラマ「不惑のスクラム」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    番匠谷紗衣「ここにある光」
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    BS Dlife・外国テレビドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Josh Kramon]
    ♪ 器楽和音の刻み方がユニークで繊細な劇伴があり、特にテーマ音楽は 佳曲です。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜時代ドラマ「ぬけまいる ~ 女三人伊勢参り」劇中効果音楽 [吉俣良]

 2020年 3月31日までと期限が定められていた、民放AMラジオのFM補完中継局の置局でしたが、民放ラジオ難聴解消支援事業の補助金制度もあって、あっと言う間に普及が進みました。現在 FM補完中継局の開局ラッシュです。周波数割当てに対し 免許未交付なのは、RKC高知放送、RNC西日本放送(香川)そして RFラジオ日本(神奈川)だけとなりました。

 ここ信州でも、SBCのFM補完中継放送網が構築されつつありますが、その残り 3県の内、元 社会の木鐸(笑)のほうは、NTV日本テレビと関係が深く、経費調達よりも、東京を含む中継局エリア と 置局位置のほうにネックがありそうな気がします。四国 2県は、別の方向から先行してFM補完放送が整備されつつあります。NHKラジオ第1のFM補完放送です。

 当初 NHKラジオ第1のFM補完は、認めない原則を貫いていました。既存のNHK-FMがあり、その放送網を使えば 災害時の緊急報道は 可能であるとの考えです。しかし、鹿児島県や 沖縄県の島部では、既にNHKラジオ第1のFM中継が始まっていました。そして総務省は、離島のみ認めていたNHKラジオ第1のFM中継局設置を、本土でも認める様になったのです。

 許可が受けられるNHKラジオ第1のFM補完は、置局の目的が 難聴対策 もしくは 災害対策の 2点に限定されています。災害対策は 南海トラフ巨大地震関連が現在認められています。しかし、南海トラフ巨大地震の災害対策は、西日本全域が ほぼ対象になります。そして難聴対策ならは、全国に必要性が生じています。地域の限定が、余り意味をなしていないのです。

 2年前に、長野県にも 南木曽 と 木祖楢川に、NHKラジオ第1のFM補完中継局が置局されました。目的は、地形的影響による難聴対策です。FM補完が未許可なRKC高知放送 と RNC西日本放送のサービスエリアにも、NHKラジオ第1のFM補完中継局が 3ヵ所置局されました。いずれも理由は 災害対策。やはり南海トラフ巨大地震を想定しています。

 これからの焦点は「親局」つまり都道府県のセンター・放送局に、NHKラジオ第1のFM補完を認めるか否かに尽きます。総務省では、当初の原則を貫き 親局のFM補完を認めていません。全都道府県の親局に、NHKラジオ第1のFM補完を認めると、やはり 90 ~ 95MHzへの拡大では 足りなくなってしまい、同期中継とか方法論を講じなければなりません。

 それでも国民の生命・財産の安全確保に必要な情報が、今後とも適切に提供する国策が大前提となるならば、親局・中継局といった規模の大小に関わらず、NHKラジオ第1のFM補完が全国に普及していく事は、充分にあり得ると思われます。それがきっかけとなって、NHK-FMを含めて、日本のFMラジオメディアが峻烈な時代に入るのは 間違いありません。

 昨年度までは AMラジオ局にしか恩恵がなかった、民放ラジオ難聴解消支援事業の補助金も、今年になって FM沖縄 宮古島中継局 と FM秋田 東成瀬村の中継局に交付される事となりました。特にFM沖縄は、高い聴取率をマークしながら、本局送信所 と 本島北部の今帰仁 中継局しか送信施設のない状態が続いていましたが、遂に 宮古島から島部の中継局整備が始まります。

 FM長野と共に NHK-FMを愛聴している私としては、NHK-FMが、ラジオ第1の補完へ変質してしまう事を心配していましたが、独立のFM補完中継局が整備されれば、杞憂に終わりそうです。NHK-FMには、クラシック音楽放送を中心とした編成を維持しながらも、緊急報道を弾力的に放送するアイデンティティーを、これからも守って欲しいものです。


(追記) 週間放送視聴日記(2019年 8月16日)に、FM補完中継局 総ての置局確実にを掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2019年 9月 6日)に、民放AMラジオ放送廃止へ を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2020年 8月14日)に、NHKラジオ第2放送が削減確実 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2020年11月13日)に、民放AMラジオ放送廃止の実証実験原案 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2021年 8月27日)に、民放AMラジオ44社が停波してFMに を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月 9日)に、AM停波 第1次実証実験に不参加続出 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 1月26日)に、NHKラジオ第1のFM補完放送を初めて聴く を掲載しました。

第815回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
  2. 第 2 位 ( △ )
    BS Dlife・外国テレビドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Josh Kramon]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    番匠谷紗衣「ここにある光」
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・土曜ドラマ「不惑のスクラム」劇中効果音楽 [岩代太郎]
    ♪ 1位 4週、登場11週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜時代ドラマ「ぬけまいる ~ 女三人伊勢参り」劇中効果音楽 [吉俣良]

 大晦日 放送される「第69回 NHK紅白歌合戦」の出場歌手が決定しました。あいみょん・DAOKO・Kings&Prince・純烈・Suchmos・YOSHIKI feat.HYDE の初出場が発表になっています。最多出場は 五木ひろし の48回です。

 今回の「紅白」司会は、紅組・広瀬すず(初) 白組・櫻井翔(初) 総合司会・内村光良(2回目)桑子真帆 アナ(2回目)。出場歌手は 42組、初出場が 4組減の 6組。職員アナの登竜門である今年のラジオ実況アナは、23日現在 まだ発表されていません。なお連続・常連出場からの「落選組」は、TOKIO、平井堅、福田こうへい、Eーgirls など となっています。

 出場歌手のリストを見ても、例年になく決め手に欠ける人選です。今回は 16年ぶりにDA PUMP、7年ぶりに松任谷由実、2年ぶりに いきものがかり が再出場しますが、3組共に今年にかけて特段の大衆的ヒット曲は ありません。紅白の選考基準の内、今年の活躍 が全歌手を通じて稀薄で、だいたい世論の支持 と 番組の企画・演出 に合致させて選んでいる様です。

 オリコンは、まもなく新しい音楽チャートの発表を開始します。シングルCDの売上げに基づく“SINGLE TOP200”だけでなく、デジタルダウンロード と ストリーミングを「合算」したランキングです。このジャンル別に例えれば DA PUMPの“U.S.A”は、従来のチャートでは、最高 9位でしたが、デジタルダウンロードでは 1位を記録しています。

 どうもNHK紅白スタッフの脳内で、合算チャートを集計し(笑)選考基準・今年の活躍に該当するとして、DA PUMPの 16年ぶりの再出場を決めた様です。ただ公開されているサウンドスキャンの推定シングルCD売上は 10万枚程度と、ヒットして今年活躍したと言えるのかな? といった疑問は拭えません。遡ってオリコンの合算チャートを見てみたいものです。

 今のところ視聴者審査員に関して、迷いがあるのか企画の採否も含めて発表はありません。昨年の様に、紅白 1組ずつ投票を受け付けて、累積集計する制度は止めた方がいいと思います。どうせ白組有利にしか働きません(笑)。昔の様に「得点集計センター」を設置して、リポートのアナウンサーをひとり配置するくらいの粋な演出が あってもいいのでは? と思っています。

 とにかく 2年前の過剰演出な紅白エンディングだけは、絶対避けなければなりません。NHKホールには バズーカクラッカー、1か所目の中継寺院では 雪模様です(笑)。大晦日 午後 11時45分ジャストに起こる「紅白」から「ゆく年くる年」への急激な ギャップ(映像落差)が大好きな私にとって、NHK紅白歌合戦は、大晦日に なくてはならない番組なのです。


(追記) 今年のラジオ実況アナは、小松宏司 アナ と 千葉美乃梨 アナに決まりました。

第816回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    BS Dlife・外国テレビドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Josh Kramon]
  2. 第 2 位 ( △ )
    番匠谷紗衣「ここにある光」
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
  4. 第 4 位 ( ☆ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「鬼平犯科帳‘69」テーマ音楽 [山下毅雄]
    ♪ 削ぎ落したモノクロ画面タイトルバックで際立つ、神域に達する和声と調性を有した秀逸なテーマ音楽。1位 3週、登場21週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜時代ドラマ「ぬけまいる ~ 女三人伊勢参り」劇中効果音楽 [吉俣良]

 23日に開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会で、2025年の「万国博覧会」(国際博覧会)を 大阪 で開催すると決定しました。決選投票で 92票(60・1%)を獲得し、ロシアのエカテリンブルク市を破っています。1964年 東京五輪 ― 1970年 大阪万博という高度成長化で描き切った構図が、2020年 東京五輪 ― 2025年 大阪万博と再び描かれます。

 菅 官房長官は、都内での会合で「2020年 東京五輪後の一つの大きな目標ができた。大阪、関西圏の活況にはものすごく大きなインパクトがある」と発言をしています。この会合に同席していたのが、規制緩和政策の先鋒だった 小泉内閣時の竹中平蔵 元総務大臣でした。成長の持続には 難関もあるでしょうが、大阪では 万博による特需期待感も高まっています。

 万博開催都市の権利を獲得した 松井五郎 大阪府知事 と 安倍 首相は、歴史的節目を手に入れた事になります。但し 1964年 東京五輪 ― 1970年 大阪万博の後に、1971年 ドルショック ― 1973年 オイルショックが来た歴史もあります。そして大阪は、南海トラフ巨大地震の被害想定地域です。万博会場には、湾岸部の人工島を予定しているのも気になります。

 松井 大阪府知事と、大阪維新の会が目指している政策として、まず「道州制」が挙げられます。3年前の大阪都構想住民投票 開票速報で、劇的な否決(笑)を演出しましたが、大阪都構想は もう一度再チャレンジする考えの様です。大阪都構想 と 道州制は、考え方が直結しており、日本維新の会は、唯一国政政党で、道州制を明確に定めた憲法改正案を発表しています。

 以前ブログにも書きましたが、都道府県という地方自治の単位は、憲法で定められていません。最も高いレベルで都道府県を定めているのは、地方自治法であって、道州制実施には 憲法改正の必要がありません。自民党の憲法改正案を発議まで持っていくために、現状では 公明党 と 日本維新の会の賛同が必要条件で、ここに道州制が政策として急浮上する要素があります。

 道州制議論は、棚上げの状態になっていますが、我が国の好況が 2025年の大阪万博まで続く保証は どこにもありません。税収の著しい減少などが起こった時に、道州制を俎上に載せる可能性が高まってきます。安倍 首相は、遅々として進まない自民党の道州制議論に、注意や指示を与えていません。これは、フリーハンドでカードをキープしている事に他なりません。

 今回の大阪万博開催決定は、2025年に大きな国家的節目を作ったのと同時に、都構想を進めている大阪府へチャンスを与えた事を意味します。さすがに安倍 首相は、自分の内閣で道州制まで片付けようと思っていないと思いますが(笑)来年 衆参ダブル選挙からの 憲法改正発議は可能性があり、ここまでは 安倍 首相が想定しているゴールラインの内側にあるはずです。

 あっという間にカジノを中心としたIR整備推進法を成立させ、外国人労働者受入れを、既成事実かの様に国是としてしまった安倍 首相が、沈黙を保っている道州制議論を、2025年 大阪万博をテコに、急浮上させる可能性も否定できません。2020年 東京五輪 ― 2025年 大阪万博ラインは、実現に難関を伴う道州制のタイミングを図る絶好なスケジュールです。


(追記) 週間放送視聴日記(2021年 5月14日)に、静かな時に 道州制 を考える を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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