第635回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
MAYUKO “Addio a dio”
NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌 - 第 2 位 ( ⇒ )
ストレイテナー “The Place Has No Name”
SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ - 第 3 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 4 位 ( ▽ )
華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲 - 第 5 位 ( ★ )
abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「天使と悪魔 ~ 未解決事件匿名交渉課」劇中効果音楽 [林ゆうき]
♪ 旋律からパターンを聴き取れるようになってきましたが、和声は整っている劇伴群。
17日に 大阪市民 211万人を対象として投開票された「大阪都構想住民投票」は 僅かに反対が上回り 大阪都構想は廃案。推進してきた橋下徹 大阪市長は、任期末での退陣 と 政界引退を表明しました。ブロガー・プロフィールにも書いている通り、小学生の頃から 多くの開票速報特番を視聴してきましたが、これほど劇的と言える開票速報を視たのは、初めての経験でした。
【確定得票数:反対 70万5585 賛成 69万4844】
ネットでは 当日 午後あたりから、賛成派が予想外の善戦との出口調査の噂が乱れ飛んでいました。投票締切の午後 8時ジャスト、NHK総合テレビは 大河ドラマ「花燃ゆ」がスタートしても、全国向け速報テロップは出さず沈黙を保ったままです。そしてNHK大阪局(BK)が独自のラジオ開票速報で「出口調査は賛否拮抗」と放送すると、その情報が駆け巡りました。
まず公表された共同通信社の出口調査は、51・7 対 48・3で 賛成有利。8時45分の全国ニュースでは、NHKの出口調査が 52 対 48(棒グラフ読み取り)で、やはり賛成有利と報道されます。そして 9時49分から始まったNHK開票速報は、画面下に開票率 と 賛成・反対の得票状況をリアルタイムで表示し、実に解りやすい速報のスタイルでした。
そのリアルタイム表示は、9時59分頃の開票率 4%から 10時09分に開票率 7%へ進むと、物凄い勢いで開票率 と 得票数が加算されていきます。1分後の10時10分には 開票率 24%、さらに2分後の10時12分には 開票率 56%、10時13分には 開票率 63%と、僅か 4分の間に約 81万票が集計されたのです。そこまでは、賛成が僅かに優勢でした。
ところが 10時17分に放送された大阪市内 24区の開票所別状況は、反対多数で開票を終えた区が、増加している結果を伝え始めていたのです。そして 10時33分に開票率 81%の段階で NHKは、リードされている構想反対に「多数確実」と速報しました。「多数確実」という語彙は、従来の当選確実に匹敵するもので、開票速報の歴史の中で 初めて使われています。
NHKは、反対多数確実の判定を、大阪都構想住民投票の大勢判明として、チャイム入りニュース速報で、BSなどにも放送しています。僅差とは言え出口調査とは 異なる開票結果。しかもリードされていた大阪都構想反対に「多数確実」を打ち、それから僅か 32分後に橋下 市長が政界引退まで表明してしまう その結末は、過去に類例のない最も劇的な開票速報でした。
住民投票の最終得票率は、賛成 49・6%、反対 50・4%。出口調査は、統計学的な誤差の範囲内で収まっていました。しかし、1位・賛成、2位・反対という出口調査の順位が外れたのは 事実なのです。投票総数の 25・6%にも達した 35万9000票の期日前投票を調査対象としない、投票日だけを対象とした現行の出口調査には、やはり問題点がある様に思えます。
大阪維新の会(維新の党)が目指した大阪都構想は、今回の住民投票で潰えた様に見えます。しかし その捨石の波紋は、最近妙に静寂さを保っている ある議論に対して、大きなモーションになる予兆を含み始めています。大阪維新の会が目指した終着点は、紛れもなく「道州制」です。私は、これからの日本の政治の大きなテーマが、道州制 と 憲法改正だと考えています。
特に地方自治の根幹に係わる重大なワンテーマで直接賛否を問う、140万人以上が参加した住民投票は、日本の歴史上 初めての出来事でした。このブログでも指摘しましたが、NHKや各マスメディアにとって、今回の大阪都構想住民投票 開票速報は、憲法改正国民投票 開票速報の重要な予行演習になったのではないのかと、今回の「多数確実」の語彙からも感じています。
(追記) 2020年11月 1日に、大阪都構想住民投票が再度 投開票されましたが、また僅差で否決されました。NHK出口調査は、反対 52% 賛成 48%と拮抗。約 3割を占めた期日前投票の出口調査が、賛否ほぼ同率。そして開票速報では、やはりリードされていた反対に「多数確実」を打っています。最終の得票率は、反対 50・6% 賛成 49・4%でした。
【確定得票数:反対 69万2996 賛成 67万5829】