第916回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
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♪ 編曲は 坂東祐大・米津玄師。 - 第 2 位 ( △ )
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NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」10 ~ 11月 オンエアー曲 - 第 3 位 ( ▽ )
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三和酒類iichiko テレビCMソング - 第 4 位 ( ▽ )
藤川千愛「ありのままで」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女 20」主題歌 - 第 5 位 ( ⇒ )
NHK総合・土曜時代ドラマ「子連れ信兵衛」劇中効果音楽 [栗山和樹]
昨年方針が定まった「民放AMラジオ放送の廃止」ですが、総務省からAM停波「実証実験」の具体案が発表になりました。2028年の全国的な制度整備に向けて、まず 2023年に、第1次 実証実験として、希望局のAM放送を先行停波させ、FM放送への転換を行います。そして 2025年にも追加参加の機会を与える、第2次 実証実験を予定しています。
この実証実験の期間は、概ね 3ヵ月から 1年を想定していますが、大きな問題が継続して起きなければ、実証実験後もそのままAM放送を停波したままでもよいとの重大な示唆も、具体案に含まれていました。特に中波中継局を持たない在京広域AM局に関しての実証実験は、時間帯停波からだと考えていたのですが、いきなり本番となる全面停波の実証実験となりそうです。
またこの具体案は、AMラジオ局にとって、非常に厳しい内容を含んでいました。全面FM化しても世帯カバー率は、既存民放FM局の約 90%を概ね満たすことが要件だと明記。その割合に CATVのラジオ再送信区域をカウントするが、radikoは、輻輳・遅延が避けられず放送品質の確保が認められないネットサービスであり、対象外だと断じられてしまいました。
さらに決定的なのは、国土強靱化を命題とした、FM補完放送のための送信設備建設事業と異なり、AMラジオ局のFM化に関しては、放送事業者の経営判断に帰するため、国による財政支援を想定していないと、早くも釘を刺されてしまったのです。これらの具体案を読み解いていくと、自然地理が厳しい広域AM局のFM化に対して、より厳しい条件が浮かび上がってきます。
私は、SBCラジオの高ボッチFM補完中継局が、真っ先に頭に浮かんでしまいましたが(笑)とにもかくにも この具体案は、総務省の原案であって、現在募集中のパブリック コメントをふまえて修正し、最終案を公表する予定です。ただ今までパブリック コメントにより、総務省原案が大きく変更になった例は 殆どなく、やはり この具体案が基準となりそうです。
また当然FM化の際の親局は、現行のFM補完中継局になるわけですが、ワイドFM対応ラジオの普及が高くないと言及しながら、90Mhz以下への周波数変更は、原則として容認しておらず、AMとのダブル免許制度や、FM代替局の新設はもとより、新たなAM代替局の新設まで考察しているなど、AM放送の廃止というより、一部維持に苦心している印象を受けました。
AM放送を廃止しFM化を容認するからには、放送法令を相当変更するつもりだと、私は考えていました。しかし、一発勝負的な実証実験といい、総務省は、民放ラジオ放送に関して、放送法令の根幹を一切変える事なく、AMラジオ放送の廃止に関して、厳しい条件をつけて認めていくようです。募集中のパブリック コメントによって、どの程度修正になるのか注目しています。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年 4月23日)に、AM停波 パブリックコメントへの回答 を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年 8月27日)に、民放AMラジオ44社が停波してFMに を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月 9日)に、AM停波 第1次実証実験に不参加続出 を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2024年 3月15日)に、AM停波 第1次実証実験の先にあるもの を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2024年 5月10日)に、AM停波 実証実験で radiko が除外される理由 を掲載しました。