第941回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
abn テレ朝・木曜ドラマ「桜の塔」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [村松崇継] - 第 2 位 ( ▽ )
WGB “Starlight”
NBS フジ・ドラマ「イチケイのカラス」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「青天を衝け」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [佐藤直紀] - 第 4 位 ( ⇒ )
Liz Fohl “Walking Through My Dream”
テレビ東京・ドラマ25「ソロ活女子のススメ」劇中挿入歌 - 第 5 位 ( ▽ )
Maica_n “replica”
♪ 1位 1週、登場 9週。
静かな時に、一度書いてみようと思っていたのですが、最近の報道を調べてみると、このコロナ禍の中で、少しずつ課題として浮上しています。都道府県制度から脱却した、新しい地方自治制度となる「道州制」。決して立ち消えになったのではありません。基本法である「道州制特区推進法」は 有効であり、道州制基本計画も延長されています。但し 3度目の延長です(笑)。
現在ある都道府県の中で、絶対分割併合されないのが、北海道です。ですから北海道を、道州制のモデルケースとして、広域行政を推進していこうという方針が、前述の基本計画にまとめてあります。この計画期間が、3度の延長で延べ 19年間にも及んでいるのです。ただ政府は、現状の地方自治が疲弊している事を理解しており、道州制構想を捨てている訳ではありません。
ポイントは、やはり道州制による行政単位の区割りだと思います。9道州・11道州・13道州が、たたき台となる区割りの仕方です。ここ長野県で考えると、9道州では 北関東信越州に入ります。11道州になると 北関東州、13道州でも 北関東州です。この北関東州では、区割りの際に、新潟県や埼玉県の編入が問題となるだけです。長野県は、北関東州から異動しません。
他にも長野県を中部圏として、中部州に組み入れる考え方があります。例えば長野県は、中部電力の管轄です。南信地域は、岐阜からの中部地方と生活圏が密接しており、ラジオ そして テレビの電波がスピルオーバしています。また 11ある衆議院比例代表選挙のブロックも有力な考え方です。この場合も長野県は、関東から離れて北陸信越ブロックに編入されています。
全国を見ても、南関東州から東京都を特別州として分離するとか、11・13道州では、沖縄県が独立した州として区割りされています。また道州制から分県議論の可能性がある、静岡県 そして 長野県の問題もあります。静岡市 と 浜松市は、大井川・天竜川で地勢的に分れ、政令指定都市同士で強いライバル関係です。長野県も 北信 と 南信では、生活エリアが全く異なります。
道州制の先駆けとなるはずだった大阪都構想は、住民投票で 2回否決されています。しかし 4月に大阪市・大阪府では、市の権限を府に大幅委譲する「広域行政一元化条例」が、いつの間にか(笑)議会で可決し施行されています。また政令指定都市の間には、県行政から独立する「特別自治市」構想も持ち上がっています。道州制への流れは、決して止まっていないのです。
私個人としては、生まれ育った茨城県と、今住んでいる長野県が同じ州になれば、じつに感慨深いものがあります。また将来のラジオメディアを考察すると、放送の広域化は 避けようがなく、道州制が区割りの要素になる可能性が高いのです。ちなみに現在、FM長野は、JFNの関東甲信越静岡ブロック、NHK長野放送局は、関東甲信越ブロックに編入されています。