FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第722回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NBS 東海テレビ・オトナの土ドラ「リテイク ~ 時をかける想い」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [末廣健一郎・Brian Shore]
    ♪ 最終話ラストに卓越した劇伴効果があります。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    松任谷由実 “AVALON”
    JRA 日本中央競馬会 テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「ダウントン・アビー ~ 華麗なる英国貴族の館」テーマ音楽 [John Lunn]
  4. 第 4 位 ( ☆ )
    NHK総合・大河ファンタジー「精霊の守り人」テーマ音楽 [佐藤直紀]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    BS JAPAN・火曜スペシャル「人形佐七捕物帳」劇中効果音楽 [ROSE MATRIX]

 音楽チャートを私的に研究してきた者にとって、株式会社 オリジナルコンフィデンス(当時)「オリコン」が発表してきたチャートは、知れば知るほど深みにはまる音楽データの最高峰です。私は、オリコンが 米国・ビルボード誌に優る音楽チャート誌だと思い続けています。そしてオリコンの創業者である故・小池聰行 社長こそ、音楽業界で最も尊敬できる人物です。

 私が小学生の頃、既にラジオのベストテン番組は、リクエストの数以外にも、各種データを加えて集計した、総合ランキングを発表する時代に入っていました。そして最も信頼出来るデータこそ、レコード販売店舗のシングル実売枚数でした。その全国レコード売上順位を、1968年から発表していたのが、週刊コンフィデンスという業界誌、つまり「オリコン」だったのです。

 オリコンが凄いのは、チャートの集計そして作成に、データ解析としての統計学的手法をフル活用していた点です。オリコンは、データ提供を協力してくれるレコード販売店舗で構成する「太陽会」を、全国規模で組織します。そして太陽会の調査協力各店舗から 30位 または 50位までの売上順位並びに売上異常値(サイン会即売を含む)を、毎週オリコンへ報告させたのです。

 以前にミュージック・ラボの思い出として書いた事がありますが、各店舗 30位・50位までのレポートの下位は、当然売り上げ 1枚から数枚程度で並んでしまいます。ところがこのレポートを全国規模で何百店舗と集計すると、その店舗売上順位の総合は、統計学的に実売数の総合に近似となっていくのです。この重要考察を、創業期から小池聰行 社長は 見抜いていました。

 高校生の頃の私は、頭の中に音楽チャートがあって、毎週 100位まで軽く覚えていました。週刊コンフィデンス誌を暗記するからです。懇意にしているレコード店頭で、週刊コンフィデンス誌を閲覧させてもらい、チャートを頭に叩き込みます(笑)。その場でメモするより、店長や店員さんのウケが全く違うのです。就職しないかとスカウトされた事もあります(笑)。

 勢いで就職しなくてよかったと つくづく思いますが(笑)週刊コンフィデンス閲覧の時に、特別に見せてもらったのが、前述の 30位までのレポートでした。ファクシミリでオリコンへ送るのだとも言っていました。その事実と、後で知ったミュージック・ラボの集計手法から、オリコンは 店舗順位の総合で、得点の前段階である素点を、まず算出するのだと理解できたのです。

 但し推測出来たのは、これらの統計処理の手法までです。素点から得点、すなわち素点から売上枚数の 10分の1値を導き出す独自の推算式は、全くブラックボックスの中で解りません。売上の異常値をどうやって得点に反映させるのかも全く解りません。そして現在では、POSシステムでCD売上実数をカウントしているので、この様な手法は 過去の遺物となってしまいました。

 それでも調査店舗の売上順位集計は、全国の推定売上枚数に近似するという統計学的手法に着目して、チャートを独創していった手腕は、米国・ビルボード誌にも優るものです。私は、小池聰行 社長を尊敬しています。さすがに今では 100位まで暗記出来ませんが、チャートが買える様になって小為替を送ったオリコン本社の旧所在地は、今でも諳んじています(笑)。


ブログ開始は 2003年です。

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