第152回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
D.D.D “Heart”
ABN テレ朝・金曜ナイトドラマ「着信アリ」主題歌 - 第 2 位 ( ⇒ )
NHK総合・金曜時代劇「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘] - 第 3 位 ( ⇒ )
ABN テレ朝・ドラマ「相棒」テーマ音楽 [池頼広] - 第 4 位 ( ★ )
石川一宏 “Save Our Souls”
ABN テレ朝・情報バラエティ番組「奇跡の扉 TVのチカラ」テーマ音楽
♪ キレの良さだけでなくメロディに美しさがあるインストゥルメンタル佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
ABN テレ朝・木曜ミステリー「女刑事みずき ~ 京都洛西署物語」劇中効果音楽 [佐橋俊彦]
以前はレコード売上げや 葉書・電話リクエストなどをデータに、放送局が集計して「総合ランキング」を発表するのが典型的なラジオチャート番組でした。しかし、葉書・電話から 電子メールへリクエストの方法が変化すると共に、少子社会や音楽嗜好の多様化も進み、総合ランキング下位のデータの差に意味は無くなり、下位の順位を決める理由も失われてきました。
私は、既に 総合ランキング の時代が終焉したと、強く感じています。現に 100位や 40位など深い順位まで発表するチャート番組は、維持が厳しくなっており、ベスト10内の曲でも、大衆的支持がないケースさえ明確に見られます。ネットでの音楽配信が主流となり、シングルCDセールスの初動枚数に依存した音楽チャートは、加速度的に価値が失われているのです。
これからのラジオチャートは、多様なジャンルで順位を浅く発表する「格付け」方式こそ、時代にマッチすると思っています。それは洋・邦別より細分化され、ジャズやクラシック、さらに過去のヒット曲のリデータなど限定されたジャンルで、確実なデータ差や意味合いが存在する順位のみ発表する方式こそ、これからの時代に適応したチャート形態だと考えます。
例えば オールディーズ専門のラジオステーションで、毎週AIRPLAYによるTOP5を発表する番組は、その 1位から 5位まで、全て過去のヒットした曲で構成されているとしても、そのステーションやリスナーにとって、紛れもなく最新のチャートなのです。ラジオ局の放送頻度であるAIRPLAYは、そのラジオ局の楽曲人気を表すテータ以外 何者でもありません。
リスナーへ全曲オンエアーして順位を紹介する事は、全ての選曲を聴取者へ委ねる鉄則からも、音楽チャート番組として重要な要素ですが、従来の 10単位に拘らなくても、4 ~ 7曲で充分だと思われます。解りにくく「深い」順位ではなく、解りやすく「浅い」順位が、音楽チャート番組のコンセプトとして大切です。100位まで 1種よりも、5位まで 20種なのです。
ラジオチャート番組の鉄則は、全ての選曲を聴取者へ委ねる事にあります。その鉄則を満たすため、今 最も多数の聴取者が満足する選曲を、統計学的手法で客観的に行うものなのです。ラジオチャートは、決して滅びる事はなく、独創性とデータ収集・集計方法の工夫で、リスナーの音楽嗜好を的確に反映した人気番組・コーナーの形態になると、私は考えています。
(追記) 私の音楽チャート理論について、紹介している週間放送視聴日記は、次の通りです。ご興味がありましたら、お読み頂ければ幸いです。
音楽チャートの真理
ラジオチャート番組の本質
新譜だけが 音楽チャートの対象か?
音楽チャート・視聴率調査