FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第692回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    宇多田ヒカル「花束を君に」
    NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「マスケティアーズ パリの四銃士」テーマ音楽 [Murray Gold]
  4. 第 4 位 ( △ )
    朝崎郁恵「あはがり」
    NHK BSプレミアム・ドキュメンタリー番組「新日本風土記」テーマ曲
  5. 第 5 位 ( ★ )
    kokua「黒い靴」
    NHK BSプレミアム・プレミアムよるドラマ「ふれなばおちん」主題歌
    ♪ スガサウンドを飛び離れて、固有の和音構成を感じるロック佳曲。

 朝令暮改がすっかりお馴染みになった Googleさんですが、今度は“AMP”( Accelerated Mobile Pages )という機能を、またいきなりサイトオーナーに提示してきました。AMP とは、Java Scriptを削ぎ落として、コンテンツを有する本来の静的ページのスタイルに戻し、モバイルの読み込み・表示を高速化する特別なページ設定だそうです。

 AMP は、従来のウェブアプリケーションの様に、新たな技術を加えるものではありません。最近すっかりサイトを重くしている、ソーシャルボタンを外す方向で誘導する考え方は解りますが、サイトオーナーの労力 や 時間を 全く考慮に入れず、また新しい規格が出来たから導入してくれと発表してしまうのは、朝令暮改な Google さんらしい所業です(笑)。

 ですが、いつも長いものと Google さんには巻かれるのが、ここのブロガーですので(笑)とりあえずAMPの規格に合致したページを作り、試験的に一部ページで運用してみる事にしました。すると AMP ページは、世界に散らばる Googleサーバに、AMP キャッシュとして保存されるため、まず アクセスカウンターの表示に問題が生じたのです。

 保存したキャッシュを利用して、ページをこれまで以上に素早く表示できる理屈ですが、キャッシュを保存する事で数値も保存されてしまうため、カウンターがキャッシュ時の数値で固定されてしまうのです。これではアクセスカウンターが、AMP ページに関して機能しません。AMP がこれから何年続くのか判りませんが、このブログに関しては、適応できない感じもします。

 また新搭載した臨時のお知らせ機能にも問題が生じました。臨時のお知らせを一斉表示しても、キャッシュを取った時点でページが固定されてしまうので、臨時のお知らせが、いつまで待っても表示されないのです。また臨時のお知らせが出た状態でキャッシュされると、表示を終えた後の臨時のお知らせが、いつまでも残ってしまう事になります。これもまた適応外なのです。

 このブログの自力で組み上げたHTML5 と CSS3は、私にとって田中久重の万年時計の様な存在だと、以前書いた事がありました。Google さんのモバイルフレンドリーテストに合格し、ページスピードテストも合格点をマークしている このブログに関しては、HTML5 と CSS3を崩してまで、AMP 機能を採る事に意義があるのか? 正直躊躇しています。


(追記) 2018年 1月に AMPの規格に合致した試験ページは、結局廃止しました。

第693回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「マスケティアーズ パリの四銃士」テーマ音楽 [Murray Gold]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    宇多田ヒカル「花束を君に」
    NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    kokua「黒い靴」
    NHK BSプレミアム・プレミアムよるドラマ「ふれなばおちん」主題歌
  5. 第 5 位 ( ★ )
    Red Hot Chili Peppers “Dark Necessities”
    ♪ EBとPf.の和音が実に印象的な調性が整った佳曲。

 1988年の開局時を除いて、4月以外にFM長野で改編があったのは、2005年 と 2008年の 2回ですが、いずれも秋 10月に行われており、7月というのは、29年間で初となる イレギュラーな自社番組改編です。全国のJFN加盟局を調べると、7月改編や 1月改編は たまにあるのですが、自社制作 生ワイドの 7月改編は、やはりレアなケースとなります。

 北九州のCROSS FMについてまとめた 8年前のブログに、厳しい経営環境の中で、編成(放送)部 と 営業部を ひとつにする組織改革をし、一種の「本部」体制で乗り切ろうというFMラジオ局も存在すると書いた事がありましたが、なんとFM長野も、今年 2月の組織変更で放送営業本部体制を採用しました。7月改編とは、株主総会も含む人事異動の後になります。

 ただこの 7月改編で、気になる点も散見されます。新しい平日夕方の生ワイド「ラジモ!」。どこかで聞いたネーミングだなと調べてみると、全国短波放送のラジオNIKKEIで、2013年末まで使われたマスコット「ラジモ」と感嘆符以外同一語彙でした(笑)。故意に使用した感じはなく、やはり短波放送のマスコットを、FM長野スタッフは知らなかったのでしょう。

 編成は、類似を避ける意味でも、北海道から 沖縄まで、過去・現在のラジオ番組名を熟知している必要があります。例えば、沖縄・RBC琉球放送では、58年間ラジオマイクの前で語り続けたアナウンサーDJ・仲地昌京 さんが、6月30日の「こんばんは!仲地昌京です」最終回を以て降板しました。沖縄のラジオにとって大きな出来事で、知っていなければなりません。

 名古屋のJOSF東海ラジオでは、19年続いていた長寿番組「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」において、リスナーからのメッセージを紹介する生放送中に、パーソナリティーがアシスタントに、傷害の罪を犯す前代未聞の事件が起こり、パーソナリティーは 逮捕され、6月29日で番組が打ち切りとなりました。この番組名は、大きく報道されており、ご存じかと思います。

 これからの民放FM局では、送出・技術セクションが、従来よりも遥かにステーションの要となっていきます。個々の番組のコンセプトも大切ですが、高度の責任が明確な中で、ステーション全体のコンセプトやテーマを、きちんと定める事も重要です。FM長野には、良質な番組が いつまでも聴ける様な、10年後 15年後を見据えた穏やかな自社制作を期待しています。


 FM長野 自社制作番組リスト


 2016年 7月 現在(大改編)
  1. 【1】ラジモ!
        月 ➝ 木 1600 ~ 1855
       小林新・向井優・大久保ノブオ・本間香菜子・成美・ダイナマイトマンダム・唐木さやか
  2. 【2】Oasis 79.7
       月 ➝ 木 0730 ~ 1000
       伊織智佳子
  3. 【3】clap!
       金 0730 ~ 1049
       高寺直美
  4. 【4】346 GROOVE FRIDAY!
       金 1600 ~ 1900
       三四六
  5. 【5】FM-NAGANO SATURDAY D
       土 1100 ~ 1200
       高寺直美

 開局時(1988年10月)から 28年間の全リストは、Basic List に掲載しています。

第694回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「マスケティアーズ パリの四銃士」テーマ音楽 [Murray Gold]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    宇多田ヒカル「花束を君に」
    NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NBS カンテレ・ドラマ「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [菅野祐悟]
    ♪ 洗練された和音と旋律が際立っている劇伴佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    Red Hot Chili Peppers “Dark Necessities”

 『第24回 参議院議員通常選挙』は、10日に投開票され、自民・公明の連立与党が、勝敗ラインとされる改選議席の過半数を超えました。公職選挙権を有する年齢が、満18歳まで引き下げられた初の国政選挙で、改憲支持の党派が、憲法改正の発議に必要な3分の2の議席を参議院で確保し、戦後初めて憲法改正発議が可能な両議院の議席を、改憲勢力が獲得しています。

 【獲得議席数:自民 56 民進 32 公明 14 維新 7 共産 6 社民 1 生活 1 無所属 4】

 今回もテレビ・ラジオの開票速報は、投票締切の 20時ジャストに「出口調査」による予測を一斉に発表しています。従来 民放は、ズバリ予測中心値を発表していましたが、NHKが続けてきた予測幅表示に切り替えるケースも目立ちました。調査主体が共同通信社 と NHKに二極化し、各局共にほぼ同じ様な予測 と ヘッドラインを打ってしまうのが原因だと思われます。

 NHKは、8時ジャストからの 1分間に 92名もの議席当確を打ちました。3年前は 比例当確判定に 45分間をかけていましたが、今回は そんな事お構い無しに(笑)比例区で 48名中 40名の議席当確が一気に打たれました。出口調査による当確判定は、もはやリミットがない状態で、開票速報特番の出口調査偏重主義が、ここに極まった感じさえします。

 NHK総合で毎晩深夜に中継を続けてきたウィンブルドンテニスは、男子シングルス決勝をEテレに移し、22時から生中継を行いました。またNHK BSは、開票速報特番を組まず、民放BS局も開票速報の長時間編成から離脱してきています。我が家でも音声は、今回初めてメインのチボリ オーディオ モデルワンで、NHK-FMの開票速報を聴いていました。

 NHK-FMでは、ラジオ第1放送と同時に開票速報を、19時55分から 翌朝 5時まで長時間放送しました。ラジオ当確速報伝統のチャイム音や、全国基幹局からのリレーリポートなど、古き良き開票速報スタイルが健在でした。急所になると、テレビ同時 もしくは 時差放送になり、非常に解りやすかったです。このNHK-FMの速報で、県選挙区の当選者も判りました。

 FM長野では、20時55分 と 22時55分からからのFM長野ニュース(JFN)で 2回。23時からはJFNネットの開票特別番組を放送しましたが、今回も長野県区の当選・当確情報は、翌朝 7時30分からの“OASIS 79・7”フラッシュ ニュースまで ありませんでした。今回 1名減員となった長野県選挙区の当選者は、民進党 1となっています。

 開票速報を視聴していると、減員 1人区で野党統一候補が、長野・新潟・宮城・福島とコンスタントに勝ちを拾った印象もありました。ところが自民・公明の連立与党の改選過半数突破、改憲勢力の 3分の2到達など、その印象 と 実際の勝者が異なっています。元々減員 1人区では、民進が議席を持っていたケースが多く、1人区全体の自民は、結局 22勝 11敗でした。

 2度目の政権獲得から安倍 首相は、国政選挙で負け知らずです。2014年12月の総選挙では、日中首脳会談を上手く利用し、今回の参院選は 消費税増税延期でアベノミクスの陰りを巧みに消しました。次の参院選までの 3年間、そして衆議院任期満了までの 2年半に発議をしないと、安倍 首相は あの世から祖父の岸信介 元首相に怒られるかも知れません(笑)。

 世論調査で最も多い「憲法改正賛否どちらとも言えない」は、まず発議対象となる具体的な改憲条項の草案を読まなければ 判断が尽きかねるとの、正直な国民多数の気持ちが反映してると思われます。2020年の東京夏季五輪の前に、憲法改正国民投票開票速報を視聴する事が出来るのか? 安倍 首相が これから打っていく政局への手筋に注目が集まっています。

第695回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「マスケティアーズ パリの四銃士」テーマ音楽 [Murray Gold]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NBS カンテレ・ドラマ「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [菅野祐悟]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  4. 第 4 位 ( ☆ )
    abn テレ朝・ドラマ「刑事7人」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉川清之]
    ♪ 今シーズンも打楽器和音にアクセントがある劇伴を使用しています。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    宇多田ヒカル「花束を君に」
    NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌

 7日に 放送タレントの永六輔 さんが お亡くなりになりました。永さんは、唯一日本人歌手によるビルボード HOT100首位獲得曲である坂本九さんの「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」の作詞者ですが、最晩年にかけて数年間の無理を押した、内容の聴き取れないラジオ出演は、どの方向から考察しても、自己中心な判断としか言えず疑問が残りました。

 公共財であるラジオ電波の私物化とまでは言いませんが、間違いなく独善的であったと思わざるを得ません。ただ永 さんがラジオパーソナリティとして、実に立派だったと思うのは、番組に寄せられたリスナーからの手紙や葉書に、1通ずつ返事の手紙を出し続けた点です。リスナーからの誹謗であっても、住所氏名明記ならば躊躇する事なく、反論の手紙を送ったのだそうです。

 同じく総てのリスナーからの手紙に、返事を出すという事を貫いていたラジオ放送と言えば、南米大陸エクアドル共和国の首都キトーから、日本向け そして南米同胞向けに短波放送をしていた、HCJB「アンデスの声」日本語放送を思い出します。アンデスの声は、プロテスタント系のキリスト教布教を目的とした宗教放送局でしたが、実際の放送は 全く異なるスタンスでした。

 短波放送は、放送開始前にインターバルシグナルを流します。宗教放送局は、讃美歌あたりですが、なんとアンデスの声 日本語放送は「さくらさくら」でした。南米向け放送では、開拓に苦労する日系人のために、最新の日本のニュースや話題を流し、日本の民謡や歌謡曲のリクエストに応じていました。そしてリスナーからの手紙に 1通ずつ返事を送り続けていたのです。

 1964年の放送開始以来、電波宣教師である尾崎一夫・久子夫妻は、宗教放送を超越し、NHK国際放送 ラジオ日本でも成し得なかった、南米同胞の心の支えになるラジオ放送を、長年続けてこられました。1996年には、NHK Eテレで尾崎夫妻のドキュメント「我が思いはアンデスの峰に ~ 南米日本語放送の32年」が放送されており、私は 録画を保存しています。

 そのドキュメントには、尾崎夫妻が 常連リスナーからの手紙を、一人ずつ封筒式ファイルで長年完全保存していた姿も映像に残っています。実は このアンデスの声へ、1980年代に批判めいた手紙を、私は送った事があります(笑)。南米向けと異なり日本向け放送では、宗教番組が放送時間の過半数を占めていた事に疑問を持っていた私は、それを改善しろと指摘したのです。

 無理難題以外何者でもありません(笑)。私には、FEBCなどの宗教放送にも、受信報告書と共に辛辣な批判を送る、とんでもない短波放送リスナーだった頃があったのです(笑)。この私の批判と 資料として送った新聞切り抜きに対して、なんと尾崎夫妻から実に懇篤なお礼の返事を頂きました。HCJBの尾崎牧師夫妻は、稀にみる大人物だと、私も その時に気付いたのです。

 尾崎夫妻は、キリスト教系の宗教放送局の電波宣教師ですが、裏表なく南米同胞を支え続けた功績により、1987年に外務大臣表彰を受けました。そしてアンデスの声は、2000年で放送が終了し、尾崎久子 さんも旅立たれましたが、リスナーからの熱い支援は途絶える事なく、現在も週末にオーストラリアの送信所から、短波によるHCJB日本語放送が続いています。

 南米ブラジルでのリオデジャネイロ夏季五輪が間近に迫る今、私は開拓移住した日系1世を中心に南米同胞の生活に寄り添う放送を毎日続けていた、エクアドルのHCJB アンデスの声放送を思い出します。善光寺信徒の私が言える立場ではありませんが(笑)長年親身になりリスナーと 苦楽を共にした尾崎一夫・久子夫妻こそ、間違いなく天国が約束された二人です。

第696回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NBS カンテレ・ドラマ「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [菅野祐悟]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「マスケティアーズ パリの四銃士」テーマ音楽 [Murray Gold]
    ♪ 1位 2週、登場 7週。
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    abn テレ朝・ドラマ「刑事7人」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉川清之]
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    宇多田ヒカル「花束を君に」
    NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌

 暑中お見舞い申し上げます。2016年盛夏の中、愛読者の皆様には どうかご自愛ください。

 12日に 放送タレントの大橋巨泉 さんが お亡くなりになりました。。テレビ・ラジオの黄金時代は、巨泉さんの逝去を以って、一気に幕を引いてしまった感じがします。私は、巨泉 さんのジャズ番組を、ラジオ放送で聴いた事があります。知識 と 理論に裏付けされた高度な音楽番組でした。そして その高度な音楽性は、担当したテレビ番組にも反映されていたのです。

 ‘70 ~80年代にかけて、毎週土曜日のTBSテレビは、夕刻午後6時の料理天国から ニュースコープ ➝ まんが日本昔ばなし ➝ クイズダービー ➝ 8時だヨ!全員集合 ➝ Gメン‘75と、20%から 30%の高視聴率番組が連続していく、まさに独壇場でした。土曜夜になると、多くの首都圏の家庭では、チャンネルをTBSに合わせたままになっていたのです。

 特に 1976年から巨泉 さんが長い間司会を勤めた「クイズダービー」は、音楽効果的にも優れたクイズ番組でした。前番組のお笑い頭の体操から、時間帯を引き継いだ巨泉 さんは、解答者として視聴者を参加させるのではなく、レギュラー解答者のクイズ問題の正誤を、点数を賭けさせながら当てていく、国内テレビ番組には 類例がないフォーマットを導入しました。

 番組開始当初は、問題ごとに藤村俊二 らのオッズマンが予想マークを打ち、そのマークの軽重を自動計算し、オッズ倍率として変動表示する、実に斬新なシステムを採用していました。二重丸や三角印を、複数のオッズマンが入力すると、瞬時に総合のオッズが変化します。私は、このシステムが好きだったのですが、多くの視聴者には ついていけませんでした(笑)。

 そこで巨泉 さんが事前に決めたオッズ、すなわち倍率ドン!(笑)で、一発表示する解りやすい方式に改良。このあたりから一気に視聴率が上昇し始め、開始 1年目で、20%を超える人気番組へ成長します。私は、長い間クイズダービーを視聴してきましたが、特筆すべきは、エンディングの音楽効果です。クイズ番組のジャンルを超越した、実に美しい音楽効果なのです。

 最終問題の結果が出て、司会席から巨泉 さんが離れ、解答者と談笑を始めます。そのあたりから、まるでチャイムでも鳴るかの様に、エンディングのテーマ音楽が始まり、出場者席を回りながら結果を振り返るあたりには、フルオーケストラによる実に美しい和声を有した旋律となって 2度繰り返し流れます。その旋律から一気に大転調し、ファンファーレで終奏するのです。

 その時 巨泉 さんは、挨拶をしながら会場のTBSホール・ステージのセンターへ進み、番組タイトルボードから映像がゆっくり引いて、センターカメラのビューファインダーまで映します。そのビューファインダーに小さく写るステージの全景は、鏡の中の鏡を視る様で、不思議な形式美が存在するのです。この音楽効果 と 不思議な形式美は、クイズダービーの大きな特質でした。

 このエンディングのテーマ音楽は、数分後CM明けの次週予告や出場者募集の際にも また流れ、大転調後のファンファーレ部が、提供はロート製薬で ございました とのアナウンスと共に、スポンサー名を大きく表示する、実に印象的な提供クレジットの際にも使われます。このエンディングにおける音楽効果は、テレビ番組全体から考察しても、比類なき美しさです。

 ボブ佐久間 が作曲し、たかしまあきひこ が編曲した「クイズダービー」エンディング テーマ音楽は、我が国のクイズ番組 いやバラエティー番組全体でも、最も美しい和声 と 調性が整ったテーマ音楽でした。あのエンディングは、強く脳裏に残っているのです。大橋巨泉 さんが亡くなった今、あのクイズダービーの素晴らしいテーマ音楽 と エンディングを、殊更思い出します。


ブログ開始は 2003年です。

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