FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第598回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    竹内まりや「深秋」
    NHK総合・土曜ドラマ「芙蓉の人 ~ 富士山頂の妻」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・土曜ドラマ「芙蓉の人 ~ 富士山頂の妻」劇中効果音楽 [服部隆之]
  3. 第 3 位 ( △ )
    JUJU「ラストシーン」
    NHK総合・ドラマ10「聖女」主題歌
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    SBC TBS・月曜ミステリーシアター「ペテロの葬列」劇中効果音楽 [横山克]
    ♪ 1位 4週、登場14週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「花子とアン」劇中効果音楽 [梶浦由記]

 5年ほど前のブログで、我が家のメインラジオとして オリンパスのラジオサーバ を紹介しました。ラジオサーバは、変わりなくラジオの録音機(MP3ファイル作成)として使用していますが、その後 メインラジオは 交代しています。やはりラジオの専用受信機になりました。現在メインのラジオは、チボリ オーディオの「モデルワン」( Tivoli Audio Model One )です。

 2000年に米国で発表された モノラルのテーブルラジオです。初見した時、デザインの斬新さ と 美しさに驚きました。本体は、中央にスイッチがふたつだけ。そして左右には、選局ダイヤル と スピーカーがシンメトリーに配置。しかもキャビネットは、ハンドメイドによる木製の家具調仕上げ。共同通信加盟社の音声速報受信装置の様な、シンプルで無駄のない外観です。

 ところが、このテーブルラジオは、信じられないほどの高音質を維持しています。左に位置するスピーカーは、3インチ フルレンジのバスレフ型で、強力なマグネットを使っており、このクラスでは、最高水準のスピーカーです。高級Hi-Fiしか取り上げない米国オーディオ専門誌が「小型ラジオの中で、最新にして最高の発明」と絶賛したほど、精緻に音を再現します。

 この「モデルワン」は、スピーカーから音が出るというより、ラジオ全体から音が出ます。バスレフ型のスピーカー・ユニットから、後方へ向かう音の位相を逆転させ、キャビネット底部のポート(穴)で放出させているからです。底には、小さな足が付いており、キャビネット底部のほんの僅かの隙間から低音域の音を、ラジオの置場所に、なんとぶつけてしまうのです。

 しかも木製キャビネットなので、ラジオ全体から生じる振動や音を、適度に吸収しています。この発想は、従来のラジオに無く「モデルワン」で聴く低音域の音楽のベース音は、ラジオ全体が共鳴し実に素晴らしいものがあります。ですから モデルワン を、最高音質で聴くには、共鳴を途切れさせないため、木製家具など低音が素直に表現される台に置くのが理想です。

 但し、我が家には 2台 モデルワン があり、1台は、オーディオテクニカ製の木製オーディオ スタンドに置いていますが、もう 1台のキッチン用は、固くて高所である冷蔵庫の上に置いてあります(笑)。その程度でも遜色なき音質が味わえるのです。硬い台に置けば、モデルワンは 性能を発揮します。そして 「モデルワン」の最大の特色は、モノラルラジオという点です。

 ステレオHi-Fiは、確かに楽器などの空間的な配置を聴覚で認識でき、モノラルにすると、その配置がミックスされてしまうと考えがちです。ところが この「モデルワン」は 全く違います。ステレオHi-Fiにおける左右の音の分離が、モデルワンでは 前後で起きるのです。ヴォーカルが素直に定位し、ひとつひとつの楽器の音が、ちゃんと分離されて聴き取れます。

 初めての方へ ご案内にも書いていますが、私は ひとつひとつの楽器の音が聴き取れます。しかし、ドンシャリなステレオHi-Fiの場合、無意識に楽器の音を探り当ててしまうのです。ところが この モデルワン の場合、聴取位置での音像の乱れがなく、音楽の進行に合わせて変化しながら楽器音が前後に並ぶので、探り当てる必要がなく、大変楽にリスニングができます。

 また この「モデルワン」のスピーカーは、音の解像度が尋常ではなく、外部入力でテレビの音声を聴いていると、サスペンスドラマでの爆弾の爆発音が、余りにも忠実に再現され、居室で爆発が起きたのかと びっくりしてしまうほどです(笑)。またFM長野ニュースを聴いていると、まるで近くでニュース原稿を読んでいるかの様な、音声の再現性を感じ取る事が出来ます。

 ラジオの受信機能も最高水準です。スピーカーと同じ大きさという大胆なデザインの選局ダイヤルは、5:1 にギアダウンしており、中央のライトグリーンに光っているパワーインジケーターの下で、選局状態が最良の時には、往年の「マジック アイ」の様に、オレンジのインジケーターも光り、アナログながらも簡単で正確なチューニングをする事が可能です。

 私の様にFM長野 と NHK-FMを往復する選局を繰り返しているラジオリスナーにとって、こんなに快適で楽しいチューニングが出来るラジオは 他にありません。特に モデルワン は、FM放送の受信に精力を注いでおり、携帯電話の基地局で使われている特殊なトランジスタ“GaAs MESFET”を、ラジオとして初めて搭載し、受信感度を大幅に向上させました。

 さらに音声信号の不要ノイズをカットする多層セラミックIFフィルターを、FM受信専用の独立した回路として備えています。このフィルター採用は、既に生産中止になった高級FMチューナーと同じ設計です。この様な優れたラジオ機能のため、FM長野の“JET STREAM”を聴くと、まるで世界観を有した素晴らしいイージーリスニングの世界が楽しめます。

 「モデルワン」設計者のヘンリー・クロスは、1950年代の学生時代に、ボストン交響楽団のFMラジオ生中継を聴かせたいという夢を抱いて、仲間と ラジオスピーカーの開発を始めました。そして業界のパイオニアとして、世界のオーディオの歴史に名を残すほど Hi-Fiを極め、最晩年近くに集大成として発表したのが、なんとモノラルのテーブルラジオだったのです。

 ただ純粋にFMラジオでクラシック音楽放送を、最高の音質を維持して聴きたいという、魂を込めた思いを持った ヘンリー・クロスは、心豊かに聴ける究極のラジオを1台具現し、生涯を閉じました。そのコンセプトは、放送局から送信されるFMステレオ放送を、最高の技術でモノラル音声にしてから スピーカーで届けるという、常識を覆す発想の大転換から生まれています。

 このラジオの唯一とも言える欠点は、他のラジオに比べて大変高価である事です。このブログでは、広告等を一切表示しないポリシーですので、詳しくは ご自身でお調べください(笑)。私は、心からモデルワンを、お薦め致します。最高のテーブルラジオである「チボリ オーディオ モデルワン」( Tivoli Audio Model One )は、我が家の揺るぎなきメインラジオなのです。


(追記) 週間放送視聴日記(2014年12月 5日)に、FM屋外アンテナを設置を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2022年 3月25日)に、チボリオーディオ モデルワン 買い替える を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2022年10月21日)に、ケーブルテレビFM再送信の雑音対策 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 1月20日)に、台所までFMラジオ同軸ケーブルを延ばす を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 2月10日)に、AM民放廃止の要件と ケーブルテレビFM再送信 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月23日)に、チボリ オーディオ モデルスリー を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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