FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第632回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK BSプレミアム・BS時代劇「神谷玄次郎捕物控2」テーマ音楽 [安川午朗]
  2. 第 2 位 ( △ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  3. 第 3 位 ( ★ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
    ♪ イントロから斬新な構成ですが、粒立つ様な楽器和音の美しい佳曲。
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    川井憲次「ラビリンス」
    NHK総合・NHKスペシャル「未解決事件」メインテーマ
    ♪ 2015年12月に再登場しています。

 4月26日夜は、第18回 統一地方選挙・後半戦の開票でした。投票率の低下が指摘されていましたが、私が気になったのは、投票率よりも「統一率」の数字です。12年前のブログでも指摘した事がありますが、1947年の第1回 統一地方選挙で ほぼ 100%だった統一率は、2015年の第18回になると 27・52%(全選挙平均)まで低下してしまいました。

 ひと昔は、東京都知事選も 大阪府知事選も 統一地方選挙に組み込まれていましたが、両知事選共に任期途中の辞任により 選挙の時期が ずれてしまいました。これでは「統一率」が上がらず、統一地方選挙の意義は 失われていくと思うのです。但し奇策があります(笑)。道州制が導入されると、州知事選 そして 州議会議員選から、一気に統一が可能です(笑)。

 ここ松本市でも市議会議員選挙が行われました。定員 31に対して 42人が立候補する大激戦でしたが、投票率は 5割を切ってしまいました。選挙結果の迅速な報道は、地上基幹放送を実施しているラジオ・テレビ局の責務です。FM長野ニュースを放送している長野エフエム放送株式会社さんにも、その選挙結果の迅速な報道の責務を理解して欲しいと願っています。

 私は、近所にある投票所へ昼過ぎにいきましたが、投票終了後また「投票記念カード」を 1枚受け取って帰りました。全国には 投票を済ませた有権者に、その投票所で投票済証(投票証明書)を発行している選挙管理委員会があります。ところが投票済証の発行に関して公職選挙法の規定がなく、経費削減の効果も狙って発行を廃止してしまう選管も出てきているのです。

 地元・松本市選挙管理委員会が、昨年夏の県知事選から「投票記念カード」を発行して、投票所内で投票を終えた希望者に渡すサービスを始めました。この「投票記念カード」は、全国でも初めてで、松本市選管の独創です。私は、松本市選管に電話をし、市民からの意見として、この投票記念カードのアイデアを絶賛しました。電話応対した選管職員は 喜んでくれていました。

 自らが投票した 1票だけで、政治・社会が確実に変わるとは もちろん言い切れません。有権者ひとりひとりが、最も公職にふさわしいと思う候補者に投票する行為が累積される事によって、国政や地方行政は 正しく定まるのです。ですから公職選挙の投票に参加する行為は、国や自治体そして社会に対して 最高の貢献をした事になります。まさしく慶事なのです。

 投票を済ませた有権者に、記念として名刺大のカードをプレゼントする松本市選管は、公職選挙の投票が記念すべき慶事だと、本質から理解しています。全国の選挙管理委員会が、松本市選挙管理委員会の素晴らしいモデルケースを学ぶべきだと思いますし、カードをコレクションする人が現れれば、不用意な棄権も減り投票率を支えるパワーに 必ず繋がると確信しています。

 昨年末のアベノミクス解散による抜き打ち的な衆議院総選挙でも松本市選管は、きちんと投票記念カードを発行しました。今回の市議選で 4枚目となります。私は、4枚の投票記念カード総てを、名刺ホルダーに保存しています。全国の選管に先駆けた松本市選管の投票記念カード。この素晴らしい独創が、コレクションの域に達するまで、長く続く事を心から願っています。

第633回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK BSプレミアム・BS時代劇「神谷玄次郎捕物控2」テーマ音楽 [安川午朗]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
    ♪ 見事なほど70年代ロックに帰結していますが、和声に現代的な工夫がある佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]

 8日に 下院の総選挙(General Election)が行われました。今回の総選挙は、出口調査の段階でBBCが“CONSERVATIVES LARGEST PARTY”「保守党が第1党」と速報。そして事前の接戦予測に反し、最終結果は僅かに過半数に達する“CONSERVATIVES MAJORITY”「保守党が勝利」となりました。

 私は ゴールデンウィーク明けでしたが、午後に歯科センターで また抜歯があり(笑)午前中は BBCの開票速報をネット経由で視聴する事が出来ました。以前ブログで紹介しました BBC開票速報の独創的で美しい選挙グラフィックス“Swingometer”(スウィンゴ・メーター)は、今回ビックベン時計台の内部構造を模しており(笑)変わらず健在でした。

 さらに 1979年から 36年近くBBCの下院総選挙開票速報を担当してきた、David Dimbleby(デイビット・ディンブルビー)も、御年 76歳にしてメイン キャスターを 朝 7時まで勤め上げています。英国の選挙の投票締め切り時刻は、午後 10時と定められています。ビックベンの鐘の音を合図に、10時ジャストで出口調査の結果が発表されました。

 完全小選挙区制の英国・下院総選挙では、開票所に全候補者を呼び出して、選挙管理委員会の代表が開票終了後に確定得票数をコールし、当選者決定の宣言をするセレモニーが伝統的に続いています。BBCは 中間得票集計の速報を一切行いません。その当選者決定セレモニーを生中継し、読み上げた得票を打ち込んで画面表示。セレモニー中継から当選者を発表するのです。

 もちろん この中継は、Sunderland south(サンダーランド南)選挙区などの全国一速い結果発表を目指している開票所や注目の激戦選挙区だけです。例えば“CON Hold”なら保守党が議席維持。“SNP Gain from LAB”ならスコットランド民族党が労働党から議席奪還と、多くの選挙区は テロップによる速報だけになります。

 つまり英国・BBCの開票速報には、当選確実(当確)という概念が存在しないのです。BBCの専門チャンネルでは、昔の開票速報特番を そのまま再放送し、私もYouTubeを通じて視聴しました。1959年のBBC開票速報特番は、タイトルが“The Election Results”。すなわち開票速報ではなく「選挙結果」という題になっていました。

 将来の選挙制度と考えられている「電子投票」は、遅々として普及が進みませんが、日本の国政選挙が完全電子投票となった場合の開票速報は、出口調査が意味なく消え去ると思うのです。そして運転免許試験場の合格者発表 電光掲示板(笑)の様な当選者速報になると、ブログで予想したことがありました。やはり そのレベルまで達すると当選確実は 不要となります。

 ほぼ即日開票で開票作業の迅速化が図られている現在では、出口調査による当選確実から、選管による当選者確定まで、数時間程度の時差(笑)です。とても国民の知る権利というレベルではありません。多額の経費を費やしてまで、その数時間を単に早める事に何の意味があるのでしょうか? 英国・BBCの開票速報の伝統的システムは、やはり選挙報道の王道なのです。

第634回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
  2. 第 2 位 ( △ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK BSプレミアム・BS時代劇「神谷玄次郎捕物控2」テーマ音楽 [安川午朗]
    ♪ 1位 4週、登場11週。

 ガラパゴス携帯(ガラケー)とも言われるフィーチャーフォンの語彙は、フィーチャーフォン(feature phone)であって、フューチャーフォン(future phone)では ないのだそうです(笑)。もう一部ではAndroid搭載のフィーチャーフォンが発売されていますが、まだスマートフォンの様な機能を完全に搭載してはいない様です。

 このブログはスマートフォンに完全対応していますが、HTML5・CSS3を開発した私自身がスマートフォンを持っておらず、未だ実機確認をしていない状態なのです(笑)。ここ数週間ほどスマートフォンからのブログご訪問者数が、遂にPCからの ご訪問者数を超えました。その皆さんからは 特段のクレームは ありませんので、全キャリア機能していると推定しています。

 私自身スマートフォンに変えようと何度か考えましたが、それを躊躇している最大の理由が、フィーチャーフォンの搭載している「テンキー(物理キー)」の存在なのです。週間選曲リストは 今週で 634週目になりますが、週間放送視聴日記を含めた 12年間のブログ テキスト全文の草稿は、まずフィーチャーフォン、つまりテンキーを打つ事により書き上げています。

 フィーチャーフォンで作ったブログ文字数は、延べ 150万にもなる勘定です。これだけの文章をフィーチャーフォンのテンキー(物理キー)で打ち続けると どうなるのでしょうか? 相当な高速でタイピングが出来る様になります。例えはテレビを視ながら、電車で外の景色を視ながら、別の事を考えている状態で右手の親指が文章を作っていく、そんな域まで達するのです。

 やはり この技能を捨て去る事は 実にもったいなく、それがスマートフォンに変えられない最大の理由です。されど私の様なフィーチャーフォン派は、徐々に少数派になりつつあります。いつの日かスマホへ機種変更がする日は、やってくるのだと覚悟していますが、必要だと思っている紛失防止のストラップを付けるホールさえ、最近のスマホには無いのだそうです。

 最近のフィーチャーフォンには、テンキー全体がタッチパネルのセンサーになっている機種もあります。だんだんスマホへ近づく感じもしますが、ガラパゴス携帯と言われたフィーチャーフォンにフューチャー(未来)があるのか? 断言できる自信は ありません(笑)。取り合えず電池交換をして(笑)もう暫く今までのフィーチャーフォンを使って行こうと考えています。


(追記) 週間放送視聴日記(2020年 5月15日)に、スマートフォンに機種変更する を掲載しました。

第635回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  5. 第 5 位 ( ★ )
    abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「天使と悪魔 ~ 未解決事件匿名交渉課」劇中効果音楽 [林ゆうき]
    ♪ 旋律からパターンを聴き取れるようになってきましたが、和声は整っている劇伴群。

 17日に 大阪市民 211万人を対象として投開票された「大阪都構想住民投票」は 僅かに反対が上回り 大阪都構想は廃案。推進してきた橋下徹 大阪市長は、任期末での退陣 と 政界引退を表明しました。ブロガー・プロフィールにも書いている通り、小学生の頃から 多くの開票速報特番を視聴してきましたが、これほど劇的と言える開票速報を視たのは、初めての経験でした。

 【確定得票数:反対 70万5585 賛成 69万4844】

 ネットでは 当日 午後あたりから、賛成派が予想外の善戦との出口調査の噂が乱れ飛んでいました。投票締切の午後 8時ジャスト、NHK総合テレビは 大河ドラマ「花燃ゆ」がスタートしても、全国向け速報テロップは出さず沈黙を保ったままです。そしてNHK大阪局(BK)が独自のラジオ開票速報で「出口調査は賛否拮抗」と放送すると、その情報が駆け巡りました。

 まず公表された共同通信社の出口調査は、51・7 対 48・3で 賛成有利。8時45分の全国ニュースでは、NHKの出口調査が 52 対 48(棒グラフ読み取り)で、やはり賛成有利と報道されます。そして 9時49分から始まったNHK開票速報は、画面下に開票率 と 賛成・反対の得票状況をリアルタイムで表示し、実に解りやすい速報のスタイルでした。

 そのリアルタイム表示は、9時59分頃の開票率 4%から 10時09分に開票率 7%へ進むと、物凄い勢いで開票率 と 得票数が加算されていきます。1分後の10時10分には 開票率 24%、さらに2分後の10時12分には 開票率 56%、10時13分には 開票率 63%と、僅か 4分の間に約 81万票が集計されたのです。そこまでは、賛成が僅かに優勢でした。

 ところが 10時17分に放送された大阪市内 24区の開票所別状況は、反対多数で開票を終えた区が、増加している結果を伝え始めていたのです。そして 10時33分に開票率 81%の段階で NHKは、リードされている構想反対に「多数確実」と速報しました。「多数確実」という語彙は、従来の当選確実に匹敵するもので、開票速報の歴史の中で 初めて使われています。

 NHKは、反対多数確実の判定を、大阪都構想住民投票の大勢判明として、チャイム入りニュース速報で、BSなどにも放送しています。僅差とは言え出口調査とは 異なる開票結果。しかもリードされていた大阪都構想反対に「多数確実」を打ち、それから僅か 32分後に橋下 市長が政界引退まで表明してしまう その結末は、過去に類例のない最も劇的な開票速報でした。

 住民投票の最終得票率は、賛成 49・6%、反対 50・4%。出口調査は、統計学的な誤差の範囲内で収まっていました。しかし、1位・賛成、2位・反対という出口調査の順位が外れたのは 事実なのです。投票総数の 25・6%にも達した 35万9000票の期日前投票を調査対象としない、投票日だけを対象とした現行の出口調査には、やはり問題点がある様に思えます。

 大阪維新の会(維新の党)が目指した大阪都構想は、今回の住民投票で潰えた様に見えます。しかし その捨石の波紋は、最近妙に静寂さを保っている ある議論に対して、大きなモーションになる予兆を含み始めています。大阪維新の会が目指した終着点は、紛れもなく「道州制」です。私は、これからの日本の政治の大きなテーマが、道州制 と 憲法改正だと考えています。

 特に地方自治の根幹に係わる重大なワンテーマで直接賛否を問う、140万人以上が参加した住民投票は、日本の歴史上 初めての出来事でした。このブログでも指摘しましたが、NHKや各マスメディアにとって、今回の大阪都構想住民投票 開票速報は、憲法改正国民投票 開票速報の重要な予行演習になったのではないのかと、今回の「多数確実」の語彙からも感じています。


(追記) 2020年11月 1日に、大阪都構想住民投票が再度 投開票されましたが、また僅差で否決されました。NHK出口調査は、反対 52% 賛成 48%と拮抗。約 3割を占めた期日前投票の出口調査が、賛否ほぼ同率。そして開票速報では、やはりリードされていた反対に「多数確実」を打っています。最終の得票率は、反対 50・6% 賛成 49・4%でした。

 【確定得票数:反対 69万2996 賛成 67万5829】

第636回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
    ♪ 編曲は 末廣健一郎。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( △ )
    abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「天使と悪魔 ~ 未解決事件匿名交渉課」劇中効果音楽 [林ゆうき]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲

 暦年で6年に1度(丑と未の年)開かれる「善光寺 御開帳」に先週行ってきました。私は 善光寺信徒会員で、我が家の菩提寺は 善光寺になります。と言うものの前回(平成21年)のご開帳は、どうしても仕事の都合がつかず 12年ぶりのご開帳参拝になりました。前回は どうしても週末が ものすごい混雑となり、平日参拝に拘ってしまったため、結局参拝できなかったのです。

 今回も残り 2週の段階で、平日が半日空き参拝する事が出来ました。午前の仕事を終え、安曇野インターから高速バスで長野駅へ到着。善光寺大門までシャトルバスに乗りました。大門からの参道は、平日でも沢山の参拝客で混雑しており、その参道を ゆっくり歩いていくと、遠くに前立本尊の回向柱が見えてきます。そして歩幅で確実に その姿が大きくなっていくのです。

 まずは回向柱に触ってから参拝しようと、自然の流れで長い行列に加わりました。ちょうど回向柱の前面の列でした。少しずつ前へ進んでいくと、遠くに見えていた回向柱が、だんだんと見上げる様になってきます。青空にそびえる回向柱は、実に美しいコントラストでした。そして回向柱に到着し、右手・左手と回向柱に触れ、しっかりと仏縁を結んだ後 本堂に登りました。

 善光寺の本尊は、1400年以上も守られている絶対秘仏です。そのレプリカである「前立本尊」阿弥陀如来像の右手に結ばれた金糸が五色の糸となり、白い善の綱として回向柱に結ばれています。内陣参拝は 拝観料を払わなければなりませんが、善光寺信徒会員は 会員証を提示すると無料です。回向柱に結ばれている綱を見上げながら次の行列に並び、前立本尊に参拝しました。

 行列に並びながら結ばれている綱を見上げていると、私には どうしてもアンテナ線の様に思えてきます(笑)。内陣参拝を終え御印文頂戴を受けると、早くも 2時間が経過していました。次は持参の御朱印帳に御朱印を頂こうと思いましたが また長蛇の列です。なんと受付まで 1時間半、御朱印を受け取るまで 1時間半、合計 3時間もかかるとのことでした。

 腰痛持ちの私としては 限界でしたので(笑)列から離れ、日赤救護所隣の休憩所テントで まず水分補給をしました。その後 信徒として大本願に参拝し、行列に並ぶ事なく御開帳記念の印も押してある大本願御朱印を頂きました。既に時間ぎりぎりです。大門前始発の松本行き高速バスに飛び乗り 帰路につきました。まるでビジネスライクな(笑)純粋に参拝だけの御開帳でした。

 御開帳期間中は、回向柱守という回向柱のミニチュアの形をした特別な御守が頒布されています。善光寺の授与品の中でも、独特な御守なのです。次の御開帳まで霊験ある御守ですが、我が家の回向柱守は 前々回の御開帳から 12年間も守って頂きました。その回向柱守を古札納所に納めて、新しい回向柱守を拝受。今回の御開帳参拝の最大の主眼が、この回向柱守の交代でした。

 行列に並び続けるのは大変でしたが、参拝を終えた後の爽快感は 格別なものです。私が初めて善光寺本堂の法要に出席した後、本堂を出た瞬間も同じ爽快感でした。前述の御印文頂戴では、善光寺のご本尊と同じ閻浮檀金(えんぶだごん)で作られていると伝承がある善光寺の金印を参拝者の頭に押します。金印を押された者は、極楽浄土へ行くと信じられています。

 この御印文頂戴の行列に並んでいると、ずっと前の先頭では、お爺さんのところに順番が回っていました。ところがお爺さんは、合掌して待っているのですが、なかなか押してもらえません。おかしいと思ったのか、お爺さんは合掌のまま、堂守さんを見上げたのです。すると御印文を押している堂守さんは、一生懸命に金印を持ち替えて、体勢を整えているところでした(笑)。

 御印文頂戴は、御開帳行事の中でも人気があって、長蛇の列です。あまりの人数を押し続けてきたので、御印文頂戴の金印が ずれてしまったのでしょう(笑)。堂守さんも お爺さんも笑っていました。そして堂守さんは 体勢を整えて金印を持ち直し、そのお爺さんには 丁寧に丁寧に頭へ押印していました。なにかこの眼で極楽行き確定の瞬間を目撃したかのような光景でした。


(追記) 週間放送視聴日記(2022年 6月 3日)に、令和4年 善光寺御開帳 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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