第330回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Hey Monday “Homecoming” - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「天 地 人」テーマ音楽 [大島ミチル] - 第 3 位 ( △ )
CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「夫婦旅日記さらば浪人」劇中効果音楽 [いずみたく] - 第 4 位 ( ★ )
Linkin Park “New Divide”
♪ 美的旋律に裏付けされた高い域に達しているオルタナティブ・メタルの佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
阪井あゆみ「横顔」
NBS KTV・ドラマ「白い春」主題歌
♪ 1位 3週、登場 7週。
FM長野(JFN)で毎週土曜午後放送している “COUNTDOWN JAPAN” ですが、この 4月から原則として、ベスト 10を総てオンエアーする様になりました。と言ってもワンコーラスだけですが、およそ 15年ぶりです。番組冒頭から いきなり 10位の曲をかけ、例の(笑)ゲストトークが挿入されても、どうにか 1位まで全曲オンエアーしています。
また その後の「ポップスベストテン」も、今まで非公表だった順位決定の要素を 発表し始めました。JFN全国 38局のオンエアーチャート と リクエスト、CDのセールス、iTunes ウィークリーチャートのポイントを集計しているとの事です。以前は、リクエスト枚数だけで順位を決めており、年間チャートでも、放送直前のリクエストを加味していた事もありました。
“COUNTDOWN JAPAN” は、一時期 上位曲が完全一致するほど、シングルCD売上チャートと、極めて類似してきた時期がありました。現在では、リクエストに JFN各局のオンエアーを集計したオンエアーチャート、携帯の着メロ着うたのダウンロードチャート、CDの売上枚数のチャートなど総合的にまとめた、独自のランキングを発表しているそうです。
私自身、この両番組チャートの手書き記録は、約 9年前に止めています。最近のチャートをチェックしてみると、両番組の順位に、今まで無かったポイント集計独特の 揺り戻し がみられます。しかし “COUNTDOWN JAPAN” に関して、すぎもとまさと や 樋口了一など、FM局にプロモーションをかけずヒットした楽曲は、上位 10曲にランクされません。
民放FMのオンエアー状況は、未だ若年齢層をターゲットに、使い捨ての消費材の如く量産される邦楽新譜を、音楽流行の絶対要素として扱っている感じです。これからのラジオヒットチャートは、選曲のウィングを躊躇わず広げたラジオ局のAIRPLAYデータに主軸を置き、演歌でも クラシックでも 旧譜でも 新譜でも 平等に、その放送回数が集計されるべきです。
ラジオチャート番組の鉄則は、全ての選曲を聴取者へ委ねる事にあります。その鉄則を満たすため、今最も多数の聴取者が満足する選曲を、統計手法で客観的に行うのが必須です。ここがラジオチャート番組の本質なのです。この本質を理解できない凡庸なスタッフが制作担当になると、途端に番組構成を自分好みに変えてしまい、ラジオチャート番組は 潰れていくのです。
ビートルズの楽曲だけでチャートを発表する、RFラジオ日本の “THE BEATLES 10” は、AM局ですが少しずつネットを増やしています。ビートルズの公式発表曲 や 解散後の公開曲、合計 236曲から毎週ベスト 20を選ぶという設定は、実に素晴らしいものです。新譜だけをラジオチャート番組の対象にする時代は、静かに終焉を迎えているのです。
(追記) 2010年 4月から “COUNTDOWN JAPAN” は “COUNTDOWN jp” にマイナーチェンジし、ベスト10の全曲オンエアーも また打ち切られました。