第322回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
宮本笑里 “Fantasy for Violin and Orchestra”
♪ 編曲は 羽毛田丈史。 - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「天 地 人」テーマ音楽 [大島ミチル] - 第 3 位 ( △ )
Raphael Saadiq “100 Yard Dash” - 第 4 位 ( ⇒ )
CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「同心暁蘭之介」テーマ音楽 [渡辺岳夫] - 第 5 位 ( ▽ )
Kalafina “Lacrimosa”
TBS MBS・アニメ「黒執事」エンディング テーマ
♪ 1位 1週、登場 5週。
5日に 北朝鮮は 人工衛星打ち上げと称し、長距離弾道ミサイルを太平洋に向けて発射。ミサイルは、日本領空を通過しました。NHK総合テレビは、発射から 2分後の午前 11時32分、登坂淳一 アナが「北朝鮮発射情報」とのタイトルで「飛翔体」発射を速報しています。ニュース原稿なしで、首相官邸 危機管理センターからのオンライン緊急情報を 即時読み上げました。
前日に誤探知のミスもありましたが、NHKでは、初めてアナブースに緊急情報ネットワークシステム「Em-Net(エムネット)」の端末を設置。情報更新の度に、スタジオで鳴り響いているEm-Netのアラームが、放送音声へも入っています。この従来にない速報体制を整えたため、北朝鮮ミサイル発射のニュースは、NHK総合テレビが 全世界で最も早く報道しました。
直後から民放テレビ各局も、一斉に報道特別番組を開始。午前 11時37分になってミサイルは、日本領空を通過したとの情報が入り、スタジオからも安堵感が流れました。今回ニュース原稿でなく、Em-Net(エムネット)」の端末に表示される情報を、そのまま伝えるのは、NHKとして チャレンジだったと思います。伝達には、やはり多少不馴れな面が視られました。
FM長野では、午前 11時36分“キユーピー HEART OF SUNDAY”の放送中に、TOKYO FM 報道・情報センターからカットインで、発射の第1報を、JFN38局を通じて全国にオンエアーしました。続いて 11時44分に ミサイル太平洋到達の第2報。さらに 11時55分からのFM長野ニュースでは、小林新 アナが ミサイル発射の詳報を伝えました。
そして正午には“au ONAIR MUSIC CHART”の放送開始を遅らせて、TFMが全国へ特設ニュースを放送しています。「テレビ ラジオを通じて情報を知らせる」との政府要請を受けて、FM長野の発射情報は 迅速だったと思います。なお日本国内で着弾等の被害はなく、武力攻撃事態・予測事態による国民保護法で規定された「警報放送」もありませんでした。
また防衛大臣の破壊措置命令により、国内 4ヵ所に配置された、ミサイル防衛(MD)システムからの迎撃弾は、発射されていません。国内実戦配備のパトリオット ミサイル・PAC-3を、今回初めてテレビ画面で視ましたが、非常にコンパクトな機動的装備で驚きました。東京・市ヶ谷の防衛省敷地に配備されたPAC-3は、満開の桜と 不思議なコントラストでした。
朝鮮中央放送は 9日 正午に「重大放送」として、金正日 国防委員長の再選を発表しました。北朝鮮における国家の最高ポストは「国防委員長」です。同日夜 放映した最高人民会議 での金正日 国防委員長の姿には、やつれた感じが残っていました。今回のミサイル発射が、北朝鮮の思惑から離れ、国民保護法に基づく警報放送の重要な訓練となった事は 間違いありません。