FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1103回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    Kroi “Amber”
    ダイドーブレンド テレビCMソング
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    Marilyn Martin “Night Moves”
    YouTube TopPop Performance
  3. 第 3 位 ( △ )
    Billie Eilish “Birds Of A Feather”
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NBS カンテレ・ドラマ「マウンテンドクター」劇中効果音楽 [林ゆうき]
    ♪ 平坦な旋律の中で美的和声を感じさせる劇伴佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    がらり「パーティーチューン」
    テレ東・ドラマ25「晩酌の流儀3」主題歌

 7日に『第22回 東京都知事選挙』が投開票され、現職の小池百合子 知事が、3選を果たしました。一気に内閣・政党支持率が下がった国政与党の苦しい事情を背景に、東京都選出の野党参院議員が全てを投げ出して一騎討ちを挑む「首都決戦」の様相を呈しましたが、蓋を開けると現職の強さが目立ち、逆に組織なき新人候補に 2位・3位を逆転される予想外の結末になりました。

 【獲得得票数:小池百合子 候補 291万8015 石丸伸二 候補 165万8363 蓮舫 候補 128万3262】

 最近では、情勢取材を加味した従来の世論調査より、期日前投票 出口調査の日別集計値の推移が、選挙戦期間中の各候補者最新支持率を最も的確に反映するデータになってしまいました。今回の都知事選の場合、告示直後は 小池 候補が大きくリードしていましたが、日を追うごとに 石丸 候補が猛追。終盤になると蓮舫 候補、さらに 小池 候補まで失速していった傾向が判ります。

 「百合子・蓮舫 都知事選は首都決戦に」の記事では、支持率 10%内の大激戦になると、開票速報マニアとしての期待感(笑)を書いてみましたが、結局 NHK出口調査では、1位・2位との支持率差が 17%と広がり、またもや午後 8時ジャストに当確打ち。さらに百合子・蓮舫でなく、いつの間にか百合子・伸二になってしまいました。当初の激戦予想など雲散霧消です。

 ただこの兆候は、東京から 1600キロ離れた沖縄県議選に現れていました。先月16日投開票の沖縄県議選では、知事野党である自民党の公認候補が 20人全員当選しています。私もRBC琉球放送の開票速報を配信で視聴しましたが、記者解説にも戸惑いが見られるほどでした。沖縄でのこの結果は 奇跡とも言え、国政野党躍進からの方向転換を、最初に示唆していました。

 2位と大善戦した石丸伸二 候補は、日本におけるインターネット選挙 最初の勝利者です。沖縄県議選の結果と複合すると、若年を中心とした無党派層が、共産党を中心に長年進めてきた革新系組織選挙を拒絶し始めた傾向も見えてきます。ビラを巻き、集会に参加し、デモでシュプレヒコールを上げる旧態前の革新系組織選挙は、間違いなくネット選挙の手法と対極に位置します。

 コンプライアンスなきN党の戦術は、これも旧態前な既存選挙システムに対する破壊闘争にも見えました。過去最高 56名の立候補の果てに、結局供託金を没収されなかったのは 上位 3名だけ。最終的な得票率差は 18・5%まで広がりました。小池 知事の勝因は、誰も逆らえない災害対策を訴え続け、煽られても決してヒール役を演じなかった老練な選挙戦術にあります。

 ネット選挙の欠点は、議論の往復に終始し、岩盤支持層が形成されにくい点です。またアンチも即時湧き出してきます。石丸 候補の広島県安芸高田市長時代のパフォーマンスは、トランプ 前大統領のプロレス外交戦術に似ているのです(笑)。今回の東京都知事選は、ネット選挙の初成功例として影響を及ぼし、結果を伝える開票速報特番も、今後さらに単純化していくと思われます。


ブログ開始は 2003年です。

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