第846回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [林ゆうき] - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・土曜時代ドラマ「雲霧仁左衛門」テーマ音楽 [遠藤浩二] - 第 3 位 ( ▽ )
家入レオ “Prime Number”
abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室」主題歌
♪ 1位 6週、登場11週。 - 第 4 位 ( ⇒ )
Survive Said The Prophet “Right and Left”
Honda テレビCMソング - 第 5 位 ( ⇒ )
BS Dlife・外国テレビドラマ「エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY」テーマ音楽 [Sean Callery]
注視している方は少ないと思うのですが、私は 今の時期になると、新聞社や通信社ネット記事に掲載されている人事異動の情報や記事を、官公庁・民間会社問わずマメにチェックします。職業柄(笑)というべきなのかも知れませんが、たとえ知らない会社組織の 知らない方の異動でも、前任の役職 そして 新任の役職から、ある程度会社組織の内部について推理が可能なのです。
5月30日付から一斉に報道されたエフエム東京(TOKYO FM)の人事異動情報を読んで、私は大変驚きました。株式会社 エフエム東京の会長・社長以下の取締役が、一斉に交代しているのです。極めて尋常ならざる人事異動です。すぐ TOKYO FMの経営情報をチェックすると、さらに今期(第54期)決算発表を延期した驚愕の事実まで判りました。
会計年度毎の決算を定時株主総会で報告出来ない事態というのは、会社経営の危急時とも言えます。TOKYO FMからの理由説明のプレス発表では、過去の年度を含む決算において、連結対象の範囲について会計上・内部統制上の問題があり、決算を延期したとあります。この発表文を一読して、i-dio(V-LOW マルチメディア放送)が原因だと直感しました。
TOKYO FMでは、第三者委員会を設置して調査するとの事です。巨額の内部留保を背景に、社内処分で幕引きをしたいのかも知れませんが、監査役・監査法人の責任まで問題が行き着く可能性があります。法的にみても社内だけの問題処理に、疑問は 強く残ります。さらにi-dio(V-LOW マルチメディア放送)事業の処遇判断は、間違いなく避けられません。
新任された黒坂修 代表取締役社長は、FM岐阜の経営立て直しの際に、承継新会社の初代社長として尽力し、新生 FM岐阜を軌道に乗せた実績があります。また社外からの取締役相談役として唐島夏生 氏が、古巣のエフエム東京に戻ってきた点にもシグナルが見てとれます。そしてエフエム東京の御大(笑)後藤亘 名誉相談役は、今回の騒動でも微動だにしません。
またTOKYO FMは、臨時株主総会招集の為の基準日設定公告を行っていました。その内容からも臨時株主総会を 9月に開催して、第三者委員会の結論を出し、延期になった決算承認を行う予定が読み取れます。新人事は、定時株主総会で承認されており、かつ臨時株主総会の設定時期まで、あと 2ヵ月しかなく、この問題の処理に時間をかけない姿勢が解ります。
放送局の内情を知る方法とは、噂やインサイダーに根拠を置くものであってはなりません。堂々と発表されている決算公告や人事異動情報を、ひとつずつ経年で付き合わせていくと、その変化から経営情報が浮かび上がってきます。私の様に職業的(笑)技能が必要ですが、総ての会社組織の分析に有効な この手法が、営利を目的とする放送事業会社にも有効なのです。
今回 TOKYO FMで発生した大規模な人事異動 と 決算延期を知り、すぐ過去 5年ほどの決算電子公告を手許に保存しました。今日の段階まで達してしまうと、i-dio(V-LOW マルチメディア放送)の収拾策の立案は、並大抵の事でありません。秋に予定されている臨時株主総会を節目とする、TOKYO FM(エフエム東京)の経営動態に注目しています。
(追記) 9月に予定されていたエフエム東京臨時株主総会は、10月に延期となり、改めて総会招集の為の基準日設定公告を行っています。
(追記) TOKYO FM(エフエム東京)は、2019年10月 8日に、V-LOW マルチメディア放送事業からの撤退を発表しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2019年10月11日)に、V-LOW マルチメディア放送(i-dio)終了 を掲載しました。
(追記) 2020年 3月31日を以て、V-LOW マルチメディア放送(i-dio)は、一般放送を終了すると発表しました。