第96回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Fayray「口づけ」
NBS 東海テレビ・ドラマ「愛のソレア」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
ABN テレ朝・月曜時代劇「忠臣蔵」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [中村幸代] - 第 3 位 ( ▽ )
安良城紅 “Here alone”
ABN テレ朝・木曜ドラマ「黒革の手帖」エンディング テーマ曲 - 第 4 位 ( △ )
唐沢美帆「君のかけら」
ABN テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌 - 第 5 位 ( ▽ )
NHK総合・金曜時代劇「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘]
♪ 2005年10月に再登場しています。
大きな被害をもたらした「新潟県中越地震」。当日、チャイム入り地震速報を担当したNHK・藤井克典 アナ と 小千谷市役所職員との 電話でのやりとりが問題になっており、作家の曽野綾子 氏は、週刊誌上で藤井 アナら NHKの対応を批判しています。私は、この藤井 アナ と 小千谷市役所職員のやり取りをライブで視聴していますが、別の意味で不快感を覚えました。
それは小千谷市役所職員の対応です。緊急災害時にNHKが 生放送で取材する意味を解っていません。その職員の対応から、小千谷市役所では 危機管理の訓練が全くされていないのでは? と思わざるを得ませんでした。また曽野綾子 氏は、NHKサイドを強く批判していますが、大災害発災時など緊急事態の報道・放送の本旨を、殆ど理解していないのだと推測できます。
NHKを始め県域以上をサービスエリアとする放送局は、災害対策基本法による指定公共機関です。地震直後に電話取材して、生放送で被災地の状況を伝えるのは当然の責務です。藤井 アナは、その責務を果たそうとしていました。まず理解が必要なのは、被災地の状況を、初期の段階で全国にまず伝えるNHKの報道が、極めて重要な意義を有しているという点です。
大地震発生時、首相官邸の危機管理センターや 自衛隊の司令部では、NHK総合テレビを、まずモニタリングしています。大災害初期報道の重要性を深く認識していた藤井 アナよりも「電話が鳴っているから出なくては」とか、生放送を意識しながら通常の行政事務的な感覚で応対した あの市職員こそ、危機管理能力に問題ある言動だったと、実際視聴した私は 思います。
むしろ大災害の際、地方公共団体の職員は、急迫の現状を きちんと伝えられる様に普段から訓練していくのも、自治体危機管理の重要な要素だと感じました。曽野綾子 氏は、今回の「新潟県中越地震」の救援活動についても、とても文学者とは思えない、辛辣で稚戯的な語彙選択で批判の筆を進めていますが、まず大災害の全貌を把握した上で、執筆すべきだと考えます。
曽野綾子 氏の様に自分は、大災害の被害が直接到達しない安全圏に身を置きながら、まるでスポーツ競技の評論でもするかの様な今回の言動は、自らの品位にもかかわる、心底を曝け出してしまった行為です。曽野綾子 氏は、文学者ならば、まず被災地を実際訪れて自ら取材し、もう少し緊急災害報道や 被災者の救援活動を、身を以て詳しく知った上で論ずるべきです。
(追記) 2005年 5月、藤井克典 アナは アナウンス担当副部長として山口放送局へ転勤。2009年 6月に、東京 放送センター・アナウンス室へ復帰しています。このやりとりの録画は、ブログ記事内容の立証目的のためデジタル化し、MPEGファイルで保存を続けています。
(追記) 週間放送視聴日記(2023年 5月12日)に、中山果奈 アナの緊急報道インタビュー を掲載しました。