第1043回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
Romy “Enjoy Your Life” - 第 2 位 ( ▽ )
PYG「花・太陽・雨」
NHK総合・時代劇「剣樹抄 ~ 光圀公と俺」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
Oscar LANG “A song about me” - 第 4 位 ( ☆ )
Aimer “crossovers”
JRA日本中央競馬会テレビCMソング - 第 5 位 ( ▽ )
Rina Sawayama “Eye For An Eye”
♪ 1位 1週、登場 6週。
ゴールデンウイーク真っ只中の 5日に、石川県 珠洲市で、震度 6強の激しい地震がありました。能登半島を震源域とした群発地震では 最大クラスです。建物倒壊などの被害が集中的に起きています。また「長周期地震動」階級 3を観測したと、初めて発表されました。今回の地震は、能登群発地震と呼称しています。この呼称は、気象庁による正式な命名でありません。
【犠牲者 1名 負傷者 33名】
緊急地震速報からNHK総合を視聴した限りでは、発災時が祝日の午後だった事もあり、東京からの報道発信が多くを占めていました。金沢放送局での在局職員が少なく、顔出しレポートをしたアナウンサーは、自宅から駆け付けたと話していました。働き方改革が浸透して、県域局レベルでは、当直・宿直するアナウンサーを置かない状態が、金沢放送局からも鮮明になっています。
それと驚いたのは、東京から緊急報道を担当した中山果奈 アナによる、珠洲市にある神社宮司への生インタビューでした。内容には 問題なかったのですが、中山 アナがインタビューを終ろうとすると、宮司がいきなり「神社の事を聞かないのか」「そのあれで電話があった」と発言し、緊急報道で相応しくない、畳み掛ける様にインタビューを誘導する行為があったのです。
中山 アナは、慌てて神社の被害状況を聞いています。この稚拙なやり取りは、総て全国放送されてしまいました。中山果奈 アナは、先月 統一地方選挙の開票速報を全中担当していましたが、速報報道の要所で不必要な微笑を浮かべるシーンが何回もあり、それが気になっていました。中山 アナの上澄みを掬いとる様な報道姿勢が、緊急報道のインタビューで晒されてしまった様です。
最近ニュースなどで一般市民のインタビューを視ていると、妙に場慣れした雰囲気を強く受ける事があります。中には、まるでインタビューに答える自分を演じている様な、実に三文役者臭いインタビューに、失笑してしまう事さえあるのです。今回の宮司さんも、よくもまあ打って返す様な逆質問を、カット出来ない生放送に間髪入れず挿入できたものだと、驚いてしまいました。
「そのあれで電話があった」とは、宮司さんにインタビューを応諾させた際に、神社の被害状況を伝えて構いませんと、安易に条件をすり合わせたと言う意味かも知れません。中山果奈 アナの問題点の根底に、NHK報道スタッフの対応の拙さが見えてくるのです。さらに その安易な条件を、中山 アナに伝えなかったならば、NHKのいい加減な取材体質へと問題が拡大します。
藤井克典アナ と 曽野綾子氏と題して、私は 19年前のブログで、新潟県中越地震の際のインタビューと、それを批判する作家について書いた事があります。その時は、藤井 アナを擁護しました。今回は、中山果奈 アナを擁護する事など、とても出来ませんが、どうも緊急報道時のインタビューという同じ場面から、前回と異なり弱体化したNHKの体質が透けて見えてくるのです。
(追記) 週間放送視聴日記(2024年 1月12日)に、令和6年 能登半島地震 を掲載しました。