第745回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・外国テレビドラマ「ダウントン・アビー ~ 華麗なる英国貴族の館」テーマ音楽 [John Lunn] - 第 2 位 ( ⇒ )
BS Dlife・外国テレビドラマ「NCIS ~ ネイビー犯罪捜査班」テーマ音楽 [Maurice Jackson] - 第 3 位 ( △ )
Kalafina “storia”
NHK総合・ドキュメンタリー番組「歴史秘話ヒストリア」オープニング テーマ - 第 4 位 ( ▽ )
LOVE PSYCHEDELICO “Might fall in love” - 第 5 位 ( ★ )
NHK BSプレミアム・外国テレビドラマ「シカゴ・メッド」エンドクレジット テーマ音楽 [Atli Orvarsson]
♪ 抑制された和音構成ですが、ドラマを視入ると染みてくる劇伴。
全国に普及してきた民放AMラジオ局のFM補完中継局が、制度として認められた理由のひとつに、各所で目立ってきた送信施設の老朽化があげられます。AMラジオ放送局の本局送信所を全面更新すれば、一度に最大で 20億円、平均しても 8億円以上の費用を要します。AM・FMラジオ局共に、定期的な送信施設の全面更新は、放送事業会社として絶対に避けては通れません。
NHK-FMでも、老朽化した送信所施設の整備を、毎年全国で行っています。昨年度だけでも、長野(美ヶ原)鹿児島(鶴丸)宮崎(鰐塚山)の老朽化した放送機(送信機)を更新し、長野(美ヶ原)和歌山(岩屋山)徳島(笹森山)高松(青峰)では、老朽化した空中線(アンテナ)施設を更新しました。長野県のNHK-FM 美ヶ原 本局送信所は、設備を一新した事になります。
2011年の地上波テレビのデジタル化の際に、殆どのテレビ送信所は 全面更新をしました。その時に建設した放送タワーに、FMラジオ局も送信施設を移し、全面更新を上手く済ませたケースもあります。共同で放送タワーを建設出来た、県域・広域のラジオ・テレビ局は、NHKを含めて お互いの関係が良好で、対等な経営バランスに立脚している場合が多いのです。
この様な送信所の新設は、視聴者にとっても、公共財から享受を受ける立場にとっても 実に有益です。県域・広域のFM放送事業会社のバランスシートなどを読み解くと、減価償却の観点からも、約 15年程度で演奏所(スタジオ)を含めた施設更新が必要になってきます。この施設更新目的の多額の支出は、やはり放送事業会社の宿命と言うべきものなのです。
ビートたけしのオールナイトニッポン の初代ディレクターであった、LFニッポン放送の森谷和郎 専務取締役は「AMとFMの同一番組送出は、経費が 2倍掛かるため、100% FM補完で聞いてほしい」と明言しています。千葉県木更津市にあるAM送信所は 老朽化が進んでおり、東京スカイツリーにあるFM補完中継施設を、一気に本局送信所としたいのです。
FM補完送信所・中継所の整備には、国から補助金が交付されるケースが多く、各地に立派な施設が建設されつつあります。しかし 従来のFMラジオ放送局の送信施設の更新は、自己負担が原則であり、先見の明 と 決断が必要になってきます。その決断 と 放送送信施設の更新を躊躇していると、先伸ばしにした歳月が、放送事業会社の経営統治にも重くのしかかってくるのです。
(追記) 週間放送視聴日記(2019年 9月 6日)に、民放AMラジオ放送廃止へ を掲載しました。