第114回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
ABN テレ朝・ドラマ「相棒」テーマ音楽 [池頼広] - 第 2 位 ( △ )
諫山実生「月のワルツ」
NHK教育・ミニ音楽番組「みんなのうた」2 ~ 3月 オンエアー曲
♪ 群を抜くヴォーカル特性が生きています。 - 第 3 位 ( ▽ )
滴草由実「花篝り ~ はなかがり」
ABN テレ朝・木曜ミステリー「京都地検の女」主題歌 - 第 4 位 ( ▽ )
中島美嘉「蜘蛛の糸」
Kanebo化粧品 テレビCMソング - 第 5 位 ( ⇒ )
中村雅俊「空蝉 ~ うつぜみ」
TSB 日テレ・2時間サスペンスドラマ「火曜サスペンス劇場」テーマ曲
ライブドアから企業買収の触手が伸びたニッポン放送(JOLF)は、防衛策としてフジテレビに対し、158億円という巨額の新株予約権発行を、先月23日に取締役会で決議しました。フジテレビが第三者割当された新株予約権を行使すれば、新たに 4720万株のニッポン放送株を取得し、同放送の発行済株式総数(約 3280万株)を超えて、過半数を押さる事が出来ます。
これによってフジテレビによる、ニッポン放送の子会社化は 可能になります。大幅に増加した新株は、全てフジテレビへ割り当てて、ライブドアの保有株式比率を とにかく低下させる作戦に打って出たのです。ライブドアは、ニッポン放送が企業防衛のため、株主利益を損なう決定をしたと反発。このフジテレビへの大量の新株予約権発行に差し止め仮処分を申請しました。
東京地裁は 11日に、差し止め仮処分命令を発しています。ライブドアの主張を是としたのです。奇策とも言える企業防衛策に なんとしても拘るフジサンケイグループは、差し止めの異議を、同東京地裁へ申し立てました。しかし、16日に東京地裁は再び却下の決定。決定直後NHKがニュース速報を流すなど、FNN系を除き放送メディアは 一斉に報道しています。
攻勢強めるライブドアは、議決権ベースで 50%を超えるニッポン放送株式の取得に成功したと幹部社員も示唆。マスメディアをターゲットにした企業買収劇は、露骨さを増してきました。ただライブドアからは、例えば放送文化の堅持や高い公共・公益性の観点から速報報道を重視していこうとか、深いラジオ放送に対する理解に基づく経営方針が、ほとんど見当たりません。
ライブドア・堀江貴文 社長から発したニッポン放送に対する経営方針を新聞で読んでみると「一度オールナイト・ニッポンのパーソナリティをやりたかった」(笑)とか、特段のテーゼはなく稚拙な感じを受けました。どうも堀江 社長には、全体の言動からも、倫理規範や 社会常識が感じられません。逆に行動からは、倫理規範や社会常識を否定するベクトルが垣間見られます。
インターネットの急成長のただ中にある今、声高に唱える者も多い、放送 と 通信の融合という将来像が、野心や利益至上主義から産まれる事は避けるべきだと、私は 考えます。フジテレビやフジサンケイグループを実効支配しようという、野心実現の踏み台の一段目に、ラジオ局のニッポン放送があるとするならば、一(いち)ラジオリスナーからみても、それは悲しい事です。