第654回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次] - 第 2 位 ( ▽ )
Natalie Imbruglia “Instant Crush” - 第 3 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 4 位 ( △ )
NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広] - 第 5 位 ( ▽ )
BSフジ・ドラマ「リゾーリ&アイルズ ~ ヒロインたちの捜査線」劇中効果音楽 [James S.Levine]
♪ 実にシンプルな劇伴ですが、ドラマにはフィットしています。2024年10月にテーマ音楽が単独でリストインしています。
ラジオが好きな方は、進学や就職のため東京へ引越しされると、持参したラジオで どんな局が入感するのか、まず試してみると思います。そして殆どの方が、AM 810KHzでチューニングが止まります。そして このオール英語によるラジオ放送は何か? と考え込み、横田基地から出力 50Kwで送信している AFN 在日米軍放送の東京局だと気付いていくのです。
AFNだと解ってからは、圧倒的多数 と 少数に分かれます。圧倒的多数の方は AFNをスルー(笑)。ごく少数の方のみ この英語放送にハマり、そして洋楽にハマっていくのです。私の場合は少し違っていて、当時自宅で購読していた東京新聞のラテ欄に小さく載っていたFENの番組表で存在を知り、この局は何だ? から始まりました。そして意図的に聴き始めたのです。
私が中学生の頃は、AMの他に短波でもFEN(現・AFN)を同時放送しており、茨城県北部での自宅では、AMよりも大変クリアに聴く事が可能でした。私は、当時土曜日 午後 1時05分から 4時間フルで放送していた、全米トップ40の原盤の内容を理解したい一心で、FEN(現・AFN)在日米軍放送を ずっと聴き続けました。中学 1年生がです(笑)。
すると大学の頃には、話す事が出来なくても(笑)日常会話程度の英語は、ほぼ聞き取れる耳年増な(笑)英語力が身に付いてしまったのです。信州に引っ越してからAFNが聴けなくなり、ブログに書いた通り、VOA放送(Voice Of America)に、英語力を維持するラジオを切り替えました。耳年増な英語力は、聴き続けないと少しずつ落ちていきます。
最近 AFNがネット放送されているのを知り、久しぶりに聴いてみました。いやー驚きました。正時の“AP Network News”そして兵士向け情報の後に 1日 24回スポーツニュースが流れていました。そしてローカルのDJショーや週 1回のカウントダウン番組以外は、24/7と題した流行音楽だけをオンエアーするフォーマットに変わっていたのです。
東京局の場合、その流行音楽とは“HOT AC”と称するラップ と ハードロックを除外した本国のラジオヒット曲に限定されています。ただ在日米軍のローカルCMは 健在で、日本語教室や やはり多いのか飲酒危険運転防止の啓発、夏は 住民交流の盆踊り大会の予告(笑)などが流れ、リスニングを鍛える内容は残っていますが、とても英語力の養成は 程遠い放送内容でした。
聴き始めた頃のFENは、毎正時のニュースを、総て横田基地から“Airforce Journalist”や“Navi Journalist”と称する現役軍人のアナウンサーが生放送しており、その後の 55分間は、平日午前に“Charlie Tuna”午後は“Wolfman Jackと、素晴らしいAFRTSからのネットDJ番組が目白押しでした。
またニュース解説番組も味があり、朝の“Paul Harvey News and Comment”では、まるで演説みたいな感じで几帳面に なぜか原稿のページ数まで読み上げていました(笑)。そして“The Kanto Scene”というタイトルだった夕方のローカルショーでの天気予報こそ、私が最初にFEN英語を完全理解し始めたパートだったのです。
平日深夜には“Pete Smith”が、素晴らしいイージーリスニング番組を放送していましたし、土曜日午前になると“American Country Countdown”午後は“American Top 40”。カントリー と ポップ 合計 80曲の全米ヒットが毎週フルオンエアーされ、聴き続ければ洋楽知識 と 英語力が、同時に養成されていきました。
今回ネットラジオで、東京局の他に三沢局・岩国局・佐世保局、そして沖縄局を聴く事が出来ました。その時 台風が接近していた沖縄局(AM 648KHz,FM 89・1MHz)のDJ形式による台風情報の生特番は、とても斬新さがありましたが、やはり各局共に普段の放送は、ローカルショー以外の多くの時間を、24/7フォーマットが覆っていました。
FEN時代から在日米軍放送は、日本のラジオ業界の先行指標でした。どうもAFNを席巻している 24/7フォーマットは、これからの国内のラジオの世界にも徐々に普及する気配があります。戦後 70年間に渡って、日本の放送行政から超法規的に存在しているAFN在日米軍放送のスタイルは、日本のラジオメディアの未来を暗示している様な予感がするのです。