第446回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・ドラマ「新・警視庁捜査一課9係」劇中効果音楽 [吉川清之] - 第 2 位 ( △ )
LOVE PSYCHEDELICO “Shadow behind”
NBS フジ・ドラマ「絶対零度 ~ 特殊犯罪潜入捜査」オープニング テーマ - 第 3 位 ( ▽ )
尾崎亜美「愛のはじまり」
NHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」深夜便のうた - 第 4 位 ( ★ )
GARNET CROW “Misty Mystery”
TSB YTV・アニメ「名探偵コナン」オープニング テーマ
♪ 打ち込みのデジタルロックですが、不思議な叙情性を感じる佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
都竹宏樹「青いバス」
NHK総合・紀行番組「のんびり ゆったり 路線バスの旅」テーマソング
東日本大震災から 6ヵ月が経過しようとしています。FMラジオを聴いていると、NHK-FMは、通常番組に戻りましたが、未だ番組の端々に大震災の影響が色濃く残っています。一方FM長野に関して言えば、JFNの全国ネット番組を中心として、ほぼ震災前の雰囲気に戻ってきました。M1F1層を過剰に意識した、例の「カラ元気」的な発声がまた目立ってきたのです。
大震災当日 最も津波被害が出ている時間に、被害の発生を知りながら、平然と生弾き語りをオンエアーしていたパーソナリティがいました。これは不謹慎というより、スタッフ全員に至るまで罪科を背負う行為です。元々大震災前から、ラジオショッピングなどの影響もあり、とにかくパーソナリティが早口で、カラ元気を演じている事例が、軽薄の元凶として多くあったのです。
以前のFM東京は、音楽を愛する総ての年齢層を対象として、全番組のトークの口調が穏やかで、洗練されていました。目先の聴取率競争に囚われず、ステーションカラーを貫いていれば、今頃高い人気を保っていたはずです。カラ元気を用い巣くっている、M1F1層に迎合したパーソナリティ、スタッフ、そして番組を、オールリセットするのは、並大抵の事でありません。
番組にしろ、CMにしろ、カラ元気を出さなければならない理由は 実に単純です。聴かされるリスナーの年齢層でなく知的水準を、だいぶ下に設定している事が、まずベースにあります。その知的水準に対して、カラ元気を演ずる事により、パーソナリティやスタッフが、根拠のない自己満足と当て嵌めの評価を得ているのです。これでは ラジオメディアが、稚戯化してしまいます。
大震災が起きた直後、あるラジオ番組で被災者の皆さんへプレゼントしますと、稚拙な元気ソングを被災地外からリクエストし、採用された事実がありました。生命の危機がある被災者に対して、こんなに残酷になれるリスナーと、番組スタッフが他にいるでしょうか? カラ元気に対して好感を持つリスナーとは、人の心を表面的にしか見られない、この様な輩に他なりません。
東日本大震災は、カラ元気だけが増長していたラジオメディアを、晒す結果になりました。これでは ラジオ保有が少な過ぎて、非常用ラジオの寄付を受けざるを得ない事態になる訳です。寄付を呼びかけたパーソナリティーなら、カラ元気は 恥ずかしい事だとまず自覚すべきです。ラジオメディアから軽薄なカラ元気が一掃されるのは、果たしていつになるのでしょうか?