第421回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Kalafina “symphonia”
NHK総合・ドキュメンタリー番組「歴史秘話ヒストリア」エンディング テーマ
♪ 週間選曲リスト・ルール 注意事項[02]を適用しています。 - 第 2 位 ( △ )
鈴木宏子「薔薇は美しく散る」
CS ファミリー劇場・アニメ「ベルサイユのばら」主題歌
♪ ファミリー劇場は 通常番組を放送しています。 - 第 3 位 ( ▽ )
NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良] - 第 4 位 ( ▽ )
宇多田ヒカル “Show Me Love(Not A Dream)” - 第 5 位 ( ☆ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]
♪ 2時間スペシャルは、18日にL字画面無しで本放送しました。2011年10月に再登場しています。
未曾有の大惨事となった『東日本大震災』から 1週間が経過しました。まだ被害の全容は掴めておらず、福島第1原子力発電所の事故も 危機的状況が続いています。この日本は、第2次 世界大戦以来とも断言でき得る、極めて深刻な国難に直面しています。
18日に 原子力安全・保安院は、大津波による福島第1原発事故の規模を、IREA(国際原子力機関)の国際原子力事故 評価尺度(INES)で「レベル 5」に引き上げました。半径 80キロの範囲で被爆した、米国・スリーマイル島事故が、同じく「レベル 5」。最悪の「レベル 7」が、半径 300キロの範囲で被爆した 、ウクライナ・チェルノブイリ原発事故です。
国内最悪の事故による原子力緊急事態は、まだ続いています。NHKは、大震災直後から ほとんどの通常番組を休止して、総合テレビ と BS1 そして 教育テレビ と BS2が それぞれ同一放送。連続テレビ小説も既に 1週間放送されていません。24時間ぶっ通しの震災情報や安否情報・生活情報のため、NHKのアナウンサー・キャスターは 総動員されています。
しかも教育テレビ と BS2は、深夜 0時から朝 5時まで、大震災に伴う電力節減に協力するため放送休止となりました。全時間 大震災の報道特別番組を放送していた民放テレビは、14日頃から逆L字画面を利用して、少しずつ通常番組へと戻りつつありますが、CM枠でACジャパンの公共広告を繰り返し放送し、阪神淡路大震災直後の民放テレビと同じ状況になっています。
天皇陛下は、16日に 宮内庁を通じ、緊急の際は 途中で中断しニュースを優先して欲しいとのご意向を付し、国民へ向けたビデオメッセージを発表。午後 4時35分を期して、全国のテレビ局が一斉に放送しました。日本のテレビ放送史上 初めての事です。
米CNNテレビは、震災直後から ほぼ 24時間 日本発のブレーキングニュースを放送。トップ アンカーマンである Anderson Cooper が 仙台から生リポートするなど、過去類例のない日本からの報道態勢を組みました。またVoice Of America(VOA放送)も 東日本大震災を、毎正時ニュースのトップ項目で、連続的に報道しています。
FM長野は、震災当日から JFNネット番組を大幅に変更し、極めて異例とも言える報道特別番組を随時放送しています。12日に 長野県 下水内郡 栄村を襲った震度6強の烈震時は、地震から約 11分後の午前 4時10分に、松本本社からJFNの報道特別番組を通じて、全国に電話リポートを放送し、午前 4時32分には、田中利彦 アナが地震速報を伝えました。
今回の大震災に関して、FMラジオ放送の問題点は、やはり地震直後のオンエアー曲の選曲です。まだ救出活動が続いている早期の段階で、壊滅状態の中で生き残った被災者の癇に障る様な、頑張れソングを稚拙に流したり、安全圏である被災地外からの自己満足なメッセージを、震災情報より優先して放送するなど 浅い内容もありました。反省 と 総括が必要だと思います。
このブログでも、以前から緊急地震速報 直後の放送が大切だと書いてきました。RFCラジオ福島の深野健司 アナウンサーは 、烈震が襲っている間「福島県内 非常に大きな地震が起きております。身の安全を確保してください。非常に大きな地震が長い時間続いております。ラジオ福島の第1スタジオも揺れが続いております。」と実況的な緊急アナウンスを やり遂げました。
叫び声を上げず緊急アナウンスが出来るかどうかは、放送人として重要な資質である危機管理能力に かかわってくると思います。またラジオの代わりとなると思われていた携帯電話や ワンセグは、停電時に充電の出来ない状態から、機能停止が被災地で続出しました。やはり長時間聴く事が出来るアナログラジオこそ、非常災害時に最も役立つメディアだと再確認出来ました。
私の生まれ育った茨城県 北茨城市も、大津波により海岸沿いが壊滅的被害となっています。絶対有り得ないと思われる地区まで、大津波の海水が到達したとの話を聞き、北茨城市で育った私自身 信じられない思いです。15日には 静岡県 富士宮市で震度 6強の激しい地震もあり、栄村の烈震も含めて今回の巨大地震以降、全国の活断層が激しく動きだした様にも映ります。
福島第1原子力発電所の事故は、この国の存在すら揺るがしかねない重大な局面を迎えています。例え事故終息の未来があったにしても、首都圏を中心とした長期間の電力不足と、東北・関東地方の放射線被曝の恐怖は続きます。戦後最悪の自然災害となった「東日本大震災」は、1週間経過しても まだ被災の拡大が止まらず、この国のあり方まで根本から変えようとしています。
(追記) 4月12日に 原子力安全・保安院は、福島第1原発事故の規模を、IREA(国際原子力機関)の国際原子力事故 評価尺度(INES)で 最悪の「レベル7」へ引き上げました。