第277回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・連続テレビ小説「瞳」テーマ音楽 [山下康介] - 第 2 位 ( ⇒ )
COLDPLAY “Violet Hill” - 第 3 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「篤姫」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉俣良] - 第 4 位 ( ★ )
NHK総合・スポーツ情報番組「サンデースポーツ」テーマ音楽 [吉俣良]
♪ スポーツニュースのテーマ音楽とは思えない群を抜く調性を有する佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
倖田來未 “Moon Crying”
abn テレ朝・金曜ドラマ「パズル」主題歌
オリコンのチャートは、昔から音楽ソフト専門店での店頭実売数に拘ってきました。しかし、それに固執するあまり、集計対象を限定するルールがあるのも事実です。HTB北海道テレビの「水曜どうでしょう」DVDは、ローソンでの予約を主体に全国販売しています。制作過程の総て、著作権の総てを、HTBに専属させる独自の販売ルートをとっています。
15日に 第10巻のDVDが発売されました。今までの製造総数は、なんと 200万枚と公表されています。この破格の実績は、水曜どうでしょう というコンテンツの素晴らしさが成せる技なのです。ですが オリコンは ルールの変更で、第6巻からチャートの集計対象としていません。この数が、オリコンのチャートに反映されていないのは、やはり おかしいと思います。
「水曜どうでしょう」は、鈴井貴之・大泉洋の出演者ふたりに 藤村忠寿・嬉野雅道のディレクターふたり。計 4人でロケをし、タレント・スタッフが溶け合う類例のない構成をしています。1番若い大泉クンから 8才上が 藤村D。さらに藤村Dの 3才上が「ミスター」こと鈴井 オフィスキュー社長。そしてミスターから 3才上の最年長が、嬉野雅道 ディレクターです。
嬉野Dは、デシタルカメラ撮影担当です。番組の至るところ 抜群の活舌でしゃべりまくる藤村Dと異なり無口に見えますが、要所でキャッチーな言葉を発します(笑)。そしてDVDの副音声解説では、藤村Dと同じくらいのトークを炸裂させているのです。また「水曜どうでしょう」の公式サイトにある「本日の日記」では、折々に嬉野Dが長文の日記文を公開しています。
ある日の日記では「病で入院した知人からメールが届き、忙しさに任せて返事をしなかったところ、その知人が急逝してしまった。後悔の中 その亡き知人に返事のメールを送信した。なぜなら きっと届いて読んでくれると思うから。」という情感こもった文面には、不思議な説得力がありました。日記を含めた嬉野Dの著述の中には、達観に近い人生哲学が披露されています。
「一生どうでしょうします」と、従来のテレビ界では考えられない、そしてあり得ない長期の制作宣言をした、今年の新作は 大泉洋 主演の開局 40周年記念ドラマだそうです。嬉野Dは、一気にプロデューサーに特進(笑)します。実は 水曜どうでしょうの 四宮康雅 プロデューサーも、このDVDシリーズを企画推進した、放送業界では稀にみる大人物なのです。
嬉野Dは、この番組シリーズの精神的支柱とも言えます。嬉野Dが 四宮Pと共にプロデューサーとなったこの新作ドラマも、全国向けのローカル番組に類します。長野から全国に発信するコンテンツが出来ればと思っている私からは、鈴井貴之・大泉洋・藤村忠寿・嬉野雅道 この 4人が、広大な北海道で全国の視聴者に向かって咲き誇る、大輪の向日葵に見えてならないのです。
(追記) 2009年 4月発売の「水曜どうでしょう」第11弾 DVDから、またオリコンの集計対象となり、週間DVDランキングで 1位を獲得しました。