第1077回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Alicia Keys “Golden Child” - 第 2 位 ( ⇒ )
Fleetwood Mac “Little Lies”
YouTube Official Music Video - 第 3 位 ( △ )
Taylor Swift “Back To December” - 第 4 位 ( ★ )
NHK総合・大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽 [冬野ユミ]
♪ 僅かにジャジーなpf和音と織り上げていく主旋律の美しさが高い域にある佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
10-FEET「第ゼロ感」
元日に石川県で、震度 7(羽咋郡 志賀町)の激しい地震が発生。沿岸に大津波が襲来しました。輪島市は、大規模火災 と 多くの建物が倒れ壊滅状態。羽咋市でも被害が広範囲に渡り、発災から 12日を経過した現在でも石川県全体で 20名以上の消息が不明と、被害の全貌は まだ把握できていません。気象庁は、今回の地震を『令和6年 能登半島地震』と、即日命名しました。
【犠牲者 222名 安否不明者 22名 負傷者 977名】
先週の年頭日記に書きましたが、我が国の歴史を何度紐解いてみても、元日大地震など類例がありません。NHKは、その元日に 旧BSプレミアムを含む全波で、緊急地震速報・チャイム入り地震速報 そして 大津波警報を全国へ送出しました。もちろん放送史的にも初めての事です。テレビ東京を含む民放キー局も、正月特番がカットインされ報道特番となっています。
このブログでも、16時32分から大地震 と 津波警報に関する「臨時のお知らせ」を、翌 2日 2時18分まで全ページに掲示しています。NHKは、東日本大震災から開発してきた命令口調で絶叫する大津波警報アナウンスを、山内泉 アナが全国放送で初めて決行しました。女性アナが担当したためか、視聴者の中には、冷静さを欠くヒステリックな印象を受けた方もいた様です。
前震とも言える震度 5強の緊急地震速報の直後から、私は NHK総合を視聴していました。本震の緊急地震速報前に、長野県松本市では、今まで経験した事がない、長時間続く大きな横揺れが到達しました(震度 4)。その時に緊急地震速報は、当初の石川県から長野・富山・新潟・岐阜・群馬県を含み、関東・東海全域や東北・近畿へと、一気に警報範囲が拡大しています。
緊急地震速報時にNHKでは、石川県羽咋市のライブカメラを画面で生中継しており、その時に巻き起こった見たこともない広範囲の土ぼこりや、輪島市の津波観測が 1m20cm以上と、具体的な数値で計測出なかった、この 2点だけからも輪島・羽咋両市が重大局面に達していると示唆していました。しかし元日だからなのか、政府の初動対応は、緩慢だった様に思えました。
FM長野では、発災時が生ワイドの放送時間で、元日から小林新 アナが担当していました。松本市の本社スタジオからは、本庄 1丁目の様子が見る事ができます。オンエアーしていた音楽を絞り、本社スタジオから信号機が激しく動いている様子など、大きな揺れが到達している様子を実況しました。途中 伊織智佳子 アナによる緊急地震速報アナウンスも送出されています。
ラジオメディアで最難関な生放送による地震来襲時実況は、1988年のFM長野開局以来初めてのケースです。小林新アナは 冷静にこなしていました。ただ難を言えば、来襲数分ですぐ通常番組に復帰しようとメニュー紹介を始めたのには 疑問が残りました。18時55分のFM長野ニュース(JFN)では、今回の元日大地震 1項目に絞るストレートな報道を放送しています。
FM石川では、1989年の開局以来在籍している木村雅幸 アナが、16時30分からの生ワイドを担当しています。radikoで聴いてみましたが、MRO北陸放送ラジオより的確で迅速な緊急報道を実践していました。22時からのJFN報道特別番組でも、生リポートを送っています。木村 アナは、JFN系で稀有な緊急報道に即応出来るベテランアナウンサーです。
ただ久しぶりに HELLO FIVE・FM石川のタイムテーブルを確認して驚いたのですが、月-木の自社制作生ワイドが、木村 アナの僅か 2時間30分しかありません。かつては独自チャートを毎週 100位まで発表し、長時間生ワイドも制作して、JFNの中で先行していたFM石川が、今や僅か 2時間30分。この縮減も将来のJFNで先行しているのかも知れません。
ラジオは、非常時の情報伝達メディアと言われています。ところが重大な点になかなか気付きません。サービスエリア内で大地震が起きれば、そのラジオ局も被災者になる可能性があるのです。今回の大地震では、FM石川・MROラジオ共に輪島中継局が被災し、送信障害を起こしました。また七尾市のコミュニティ局は、局内が被災した凄惨な写真を公開しています。
確かに 365分の1の確率かも知れません。されど新年を寿ぐ元日に大地震とは、未来から警鐘を鳴らしている様に感じてしまいます。これからの日本は、災害可能性を忘れて生活をエンジョイするのでなく、防災減災のために日々生きていく覚悟が必要なのかも知れません。『令和6年 能登半島地震』で被害に遭われた被災地の皆さんへ、心から お見舞い申し上げます。
(追記) 週間放送視聴日記(2024年 4月26日)に、石川県向けBS臨時目的放送が指し示すもの を掲載しました。