FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第978回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール]
  2. 第 2 位 ( △ )
    Gabrielle Aplin “Skylight”
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    Novelbright “seeker”
    TSB 日テレ・日曜ドラマ「真犯人フラグ」主題歌
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    Mitski “The Only Heartbreaker”
    ♪ 1位 2週、登場 7週。
  5. 第 5 位 ( ★ )
    BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎]
    ♪ 爪弾く様に抑制されているが、和声を感じさせる劇伴佳曲。

 4日に「北京冬季オリンピック」が開会しました。昨年の東京夏季五輪同様、COVID-19パンデミックでの大会です。中華人民共和国では、初の冬季五輪。夏冬 通じては、2008年以来 2回目、史上初の夏冬同一都市開催となります。開会式会場は、夏冬同一のスタジアム。スケートやアイスホッケーも、夏のバレーボール・新体操会場などが使われます。

 ジェノサイドという語彙は、滅多に使われません。ナチスドイツのユダヤ人に対する蛮行、旧ソ連スターリン時代の自国民に対する蛮行、そして中国文化大革命のやはり自国民に対する蛮行を指します。そして北京冬季五輪の今、中国ウイグル自治区での蛮行も、全世界からジェノサイドだとの認定を受け、全世界から五輪のホスト国として相応しくないと糾弾されているのです。

 このウイグル自治区でのジェノサイドは、チベット自治区の反中央政府運動とも関連があります。2008年 北京夏季五輪の聖火リレーの際、信州・善光寺が出発点会場・イベントを毅然と断った事は、強く記憶に残っています。中国は、チベット・ウイグル自治区に対して蛮行を重ね、平行しながら国家的事業として、冬季五輪の誘致と準備に邁進してきました。

 北京冬季五輪のNHKの放送中継は、総合テレビ(200時間)BS1(220時間)ラジオ第1(80時間)を中心に行いますが、前回の平昌冬季五輪より総時間が減りました。Eテレでも補完して中継します。FM放送では 予定が組まれていません。五輪中継は、もはやネット主体になってきており、gorin.jpや TVerで、約 500時間に渡って配信されます。

 北京冬季五輪開会式は、9日 午後 9時00分から開始しました。東京夏季五輪の様に、無観客での式典ではなく、国内招待客で約 3割の客席を埋めていました。世界の政府首脳の中で出席したのは、25ヵ国に留まっています。日本選手団は、比較的早く 10番目の 9時22分に入場。明らかに行進する人数が少なく、各国ともに開会式参加の選手を制限していました。

 式典は、意外にもプロパガンダ色が控えめな簡素な演出で、音楽効果に欧米のクラシック楽曲を多用し、ジョンレノンのイマジンまで使ったのには驚きました。ディクテイターへの道をひた走る習近平 国家主席の開会宣言は、10時51分。さらに驚いたは、五輪史上最小の聖火台(笑)。点火というより消え入りそうな聖火トーチの取り付けは、11時16分でした。

 NHKの開会式実況は、一橋忠之 アナ と 廣瀬智美 アナが担当。廣瀬 アナのカラ元気がちょっと鬱陶しかったです(笑)。もう少し落ち着いて中継すべきでした。二人ともスポーツ実況アナと言うより、スポーツキャスターなのです。日本と 北京の時差は 1時間。北京冬季五輪 開会式は 無事終了しました。この週間放送視聴日記は、4日 午後 11時48分に公開しています。

第979回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール]
  2. 第 2 位 ( △ )
    Novelbright “seeker”
    TSB 日テレ・日曜ドラマ「真犯人フラグ」主題歌
  3. 第 3 位 ( △ )
    BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Mitski “Love Me More”
    ♪ 洗練されたドライブ感から和声を発している佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Gabrielle Aplin “Skylight”

 北京冬季オリンピックは、中盤に差し掛かっています。大会 8日目を迎えた 11日現在 日本選手団は、金 2個、銀 2個、銅 4個を獲得。国別世界ランキングは 10位と、開催前の楽観的予想から、やはり下振れをしつつあります。また中継の視聴率も、金メダルを獲得したジャンプ男子ノーマルヒルで 10・5%と、放送時間帯が好条件にも拘わらず 伸びていません。

 【北京冬季五輪 優勝記録:スキージャンプ男子ノーマルヒル・小林陵侑 選手「金メダル」 スノーボード男子ハーフパイプ・平野歩夢 選手「金メダル」】

 ジャンプ混合団体 高梨沙羅 選手の失格に象徴される様に、各競技でルール解釈のトラブルが続出しています。フィギュアスケート団体では、ドーピング問題で、メダル授与の表彰式が延期されました。NHKの中継では、視聴者からの応援メッセージ紹介がありますが、ちょっと浮ついてしまうほど、競技への疑念が蠕き、北京冬季五輪に醒めた雰囲気が広がってきています。

 先週の開会式記事でも書きましたが、あの史上最小の聖火台と、イマジンには 驚きました。ジョンレノンのイマジンは、無政府主義反戦歌の分類です。日本のメディアは 指摘してませんし、組織委員会 と 党中央は納得ずくだった様ですが、どうも反政府的な信号が隠されている気がしてなりません。そこで私は、久々に短波ラジオで、北京放送(中国国際放送)を聴いてみました。

 文化大革命当時の北京放送は、18時半から深夜 0時半まで、6時間ぶっ通しの日本語放送を行っていました。もちろんリピート番組を組み合わせていますが、この連続 6時間放送というのは、相当なパワーがあったのです。また朝にも 30分の放送があり、中華人民共和国 そして 中国共産党の最新見解は、1日数回あるニュースと論評番組で判る仕組みになっていました。

 ところが現在の北京放送は、約 7時間の日本語放送を行っていますが、番組編成は 1時間分だけです。その 1時間分を 6回丸ごとリピートする、文化大革命当時と比較すると、芸のない(笑)プログラムになっています。ですから北京放送のニュースは、1日 1回しか原則更新されません。また他の番組も、何か民放FMのトークを聴いているかの様な俗っぽい内容でした。

 そのニュースを聴いてみると、開会式を演出した張芸謀 監督の記者会見について報道されていました。批判的論調でありませんでしたが、最小聖火台は 説明だけ、イマジンに至っては 完全にスルー。体制が支持すれば細部まで激賞する北京放送のニュースで、この程度ならば、やはり習近平 絶対体制下の中央政府としては、あまり好ましい演出でなかったかも知れません。

 それにしても北京放送 日本語番組全体の俗っぽい感じには、プロパガンダ性が稀薄で、あの覇権主義の対外的パワーは どこから来るのか? と疑問を覚えるほどでした。開催国びいきの競技結果を、発散しているはずのナショナリズムが はっきり視認出来ず、違和感に不可思議さが入り交じった冬季五輪となっています。そんな中での連日のオリンピック放送、視聴お疲れ様です。

第980回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール]
  2. 第 2 位 ( △ )
    Mitski “Love Me More”
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    Novelbright “seeker”
    TSB 日テレ・日曜ドラマ「真犯人フラグ」主題歌
    ♪ 1位 3週、登場12週。
  5. 第 5 位 ( ★ )
    秋山黄色「見て呉れ」
    ABC朝日放送・ドラマL「封刃師」主題歌
    ♪ ヴォーカルだけで器楽和音を全部賄うかの様で類例が見当たりません。

 『第24回 オリンピック冬季競技大会』が、20日に閉幕します。日本は、17日のスピードスケートで金メダルを獲得しましたが、18日現在 3個に留まっています。女子フィギュアスケートでは、金メダル候補と目されていたロシアのワリエワ 選手(暫定 4位)の検体から複数の薬物が検出。ドーピング問題の処理に追われて、大会の盛り上がりにも水を差す状況となっています。

 【北京冬季五輪 優勝記録:女子スピード スケート 1000m・高木美帆 選手「金メダル」】

 金メダル獲得数を最優先でソートする国別世界ランキングは、日本が 18日現在 12位となっています。2010年 バンクーバー 20位、2014年 ソチ 17位、2018年 平昌 11位から比較すると、前回大会で活躍した選手に、今回も期待するケースが多く、選手強化の伸びが止まっている感じもします。過去最高の1998年 長野の7位を超える事は出来ませんでした。

 【北京冬季五輪 獲得総メダル数:金 3 銀 7 銅 8】

 地震には、震源地という語彙があります。地震が発生した震央を含む場所を指しますが、COVID-19の震央と言えば 武漢市であり、震源地は 紛れもなく中華人民共和国なのです。全世界でのパンデミックが収束しないままで、そのCOVID-19の震源地で開催された冬季オリンピックを、のんびりテレビ観戦しようというムードが盛り上がらなかったのは事実です。

 注目競技の国内視聴率は、20%台をマークしていますが、海外特に五輪の放送権料の相当額を支払っている米国での五輪中継視聴率が、同じアジア圏での平昌冬季五輪より激減しています。また世論調査でも、五輪に興味がないと答える人が大きく増えており、コマーシャリズムに依存してきた国際オリンピック運動が、大きな転換点に差し掛かっているのは 間違いありません。

 前回の平昌冬季五輪の記事で指摘した、国際オリンピック運動が何か芸能化している様な危惧の漂いも、COVID-19パンデミック「震源地」での冬季五輪開催では、対照的に五輪競技へ無関心なシラケた雰囲気を際立たせています。戦後のオリンピックには、シラケた雰囲気など殆どありませんでした。北京での開催には、正直無理があったと思わざるを得ません。

 反政府のシグナルではないかと指摘している開会式イマジン問題(笑)は、演出した張芸謀 監督夫人からもシグナルと受け取れる不可思議なSNS投稿が出ています。開催国だけのプロパガンダに利用されやすい 1都市集中開催から、札幌冬季五輪を境に(笑)大会期間中に世界の各都市での分散開催へと導いたほうが、コストの面からも五輪の将来が見えてくる気もします。

 IOCは、日本国内の視聴者数が 9800万人に達していると公言しましたが(笑)全国民の 8割が、食い入る様に北京冬季五輪を視ていたら大変な事になります。次回は 夏がパリ、冬はミラノです。この週間放送視聴日記は、18日 午後 6時43分に公開。閉会式終了後の 20日 午後 10時45分まで加筆修正しました。オリンピック放送視聴、お疲れさまでした。


(追記) 2024年 8月にロシアのドーピング失格が確定し、フィギュアスケート団体 日本チームの銅メダルが 銀メダルへ繰り上がりました。

第981回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    Mitski “Love Me More”
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Liam Gallagher “Everything’ Electric”
    ♪Drs.の刻みが懐古的で心地良さを感じる佳曲。
  5. 第 5 位 ( ★ )
    Prep “The Kid”
    ♪ 経歴を知って制作の考えが解った懐古的なシテイポップ。

 2025年に決行される予定のNHKラジオ減波まで、あと 3年です。NHKは、来年度の国内放送番組編成計画 と 公式なタイムテーブルである「放送番組時刻表」を発表しました。その中の いつも聴いているNHK-FMの番組時刻表を見て、驚きました。ラジオ第2放送廃止後に背負っていくNHK-FMの役割に関して、大きなシグナルが点灯し始めています。

 今まで長年に渡りバロック音楽放送を続けてきた平日午前 6時台で「中学生の基礎英語」3講座が放送される事となりました。バロック音楽放送「古学の楽しみ」は、午前 5時からの放送へ移動。遂にラジオ第2放送の基幹講座番組が、NHK-FMへやってきます。3年後のラジオ減波に向けて、ラジオ第2放送との穏やかな融合が、NHK-FMで始まりました。

 新編成計画には「経営計画で示した音声波の再編を検討する一環として、英語を学ぶ番組をラジオ第2放送と同じ時間帯に編成します。」と明記されています。また NHKの全国個人視聴率調査によると、ラジオ第2放送で唯一聴取率の数字に触れているのが、基礎英語の0・1%で、最大の人気番組(笑)から、NHK-FMへの引っ越し作業をスタートさせる意図が解ります。

 今までラジオ第1放送 平日午後 4時台に行ってきた、FM放送の逆輸入(笑)放送が打ち切りとなり、それらの番組枠が、FMの夕方 6時台に戻ってきました。これで午後 4時から約 3時間は、民謡をたずねて や オペラ・ファンタスティカの本放送を除き、自由に編成可能な、大きな再放送枠となりました。また平日朝 10時台に、夜の(笑)プレイリストが再放送されます。

 私は 1960年代当時のNHK-FM草創期の番組表が紹介された書籍を保有しています。そのNHK-FMの番組表では、前述の英語講座などラジオ第2放送の教育教養番組が相当の枠を占めていました。今年の改編では、新番組の開発が殆どなく、再放送時間帯を大きく確保している事自体、ラジオ第2放送廃止時の受け皿を、予め用意している意図が読み取れます。

 私が懸念していたクラシック音楽番組の放送枠については、平日夜の ベストオブクラシック、午後の クラシックカフェ と朝の再放送、総て変化なくほっとしています。また日曜の長寿クラシック音楽番組も安泰です。この点まだ予断は許しませんが、どうかN響定期演奏会生放送を含めたクラシック音楽番組の枠だけは、ラジオ減波以降も維持して欲しいと思います。

 ただ語学講座を含めて、ラジオ第2放送の番組を一定量受け入れる事は、NHK-FMにとって概ね好ましい事です。音楽・芸能・文化・教養そして報道と、知的水準のターゲットを上げた番組編成は、生き残っていく 21世紀のラジオの将来像にも叶います。ラジオリスナーのコアターゲットとは、単純な年齢階層ではなく、多重な知的水準階層に置くべきなのです。


(追記) 週間放送視聴日記(2024年 2月23日)に、NHK-FM 2024年の改編 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 2月17日)に、NHK-FM 2023年の改編 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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