第454回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK BSプレミアム・BS時代劇「塚原ト伝」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 2 位 ( ⇒ )
初音「紡ぎ ~ あまねく想い」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次] - 第 4 位 ( △ )
都竹宏樹「青いバス」
NHK総合・紀行番組「のんびり ゆったり 路線バスの旅」テーマソング - 第 5 位 ( ★ )
あみん「待つわ」
SoftBank テレビCMソング
♪ 詞曲より編曲が重要な意味を有している秀逸曲。
全国の稲作は、刈り取りの時期が終わり、福島県産のお米も放射性物質検査の結果、安全性が確認されました。福島の農家の方は、被災地で大変苦労され収穫の季節を迎えています。最近 文部科学省から、空中放射線の測定調査結果が発表され、ホットスポットと称する地域も数多く判明しました。ところが この結果は、自然から発生する放射性物質と、一部混同しているのです。
例えば新潟県で高い濃度の結果が出た地域と、花崗岩が多く露出した地域は 一致しています。花崗岩からも放射性物質が発生するのです。その点は、きちんと調べて発表しなくてはなりません。被災当初の調査図面では、それらが混同して報道されていました。ちなみに、花崗岩つまり御影石が多く使用されている国会議事堂も、ホットスポットだそうです(笑)。
東日本大震災による、福島第1原発事故が表面化した直後、私は 25年前に起きたチェルノブイリ原発事故の汚染地域地図を、ネットで食い入る様に見ていました。その地図から、汚染地域が原発付近に集中するのではなく、全くまだら状に かつ広範囲に拡散し、降雨と風の状況によって 比較的遠隔地にも、高濃度の汚染地域が存在してしまう事を知り愕然としました。
自然からではない放射性物質が、比較的高く検出する地域は、北関東から首都圏にも、やはり まだらに拡散しています。私が住まいする松本市の菅谷昭 市長は、チェルノブイリ原発事故の際、現地で 5年半の医療従事経験を持っている医学博士です。この日本で、福島第1原発事故の重大性を最も認識している人物ですが、声高に不安をあおる事は 絶対にしません。
私は、地元CATV・テレビ松本で、菅谷 市長の記者会見生中継を、何度か視た事があります。その受け答えや実際の市政から菅谷 市長は、私が知る自治体首長の中で、極めて優れた人物だと感じていました。菅谷 市長は、あの田中康夫 元県知事時代に当選しましたが、真っ先に田中支持グループの分類から決別しており、独自に穏やかで着実な市政を推進しています。
今回の福島第1原発事故でも、甲状腺に影響の出やすい、40歳未満の市民 11万人分について、安定ヨウ素剤の備蓄を決定しています。最短距離の原発から 150キロも離れているにも かかわらず、あらゆる危機を想定して備蓄をする姿勢は 称賛に値します。一方 菅谷昭 松本市長と対照的に、少しずつ気になってきたのが、阿部守一 長野県知事の政治スタンスです。
阿部 県知事も 田中 元県知事時代に、副知事として抜擢された経緯があります。そして昨年 民主党推薦で長野県知事に当選しました。そつなく県政の舵取りをしている印象を受けていましたが、福島第1原発事故に関して、飲用ヨウ素剤の備蓄をしないと公言しました。飲用ヨウ素剤の効能に疑問があるのか、財政的な問題があるのか、その理由は はっきり報道されていません。
しかし今、ホットスポットの拡がりが懸念される段階で、備蓄をしないと宣言する事に、妙な自信と官僚臭さを感じます。福島第1原発事故の重大性を最も深く認識しても、声高にならず市長として最善の施策をとる菅谷 市長と、重大性を認識しても、理屈が合えば後退的な施策を公言する阿部 知事。ふたりの首長の政治的タイミングの取り方に、際立った違いが現れています。
(追記) 2012年10月 5日に 阿部守一 長野県知事は、原子力規制委員会が 原発から半径50キロ圏内を目安とする、安定ヨウ素剤 事前配布について検討開始した事を受け、県も独自に安定ヨウ素剤の備蓄や購入を検討する方針を示しました。やはり昨年 飲用ヨウ素剤の備蓄をしないと公言した事は、施策広報の点からもフライング気味だった様です。