第198回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
中島みゆき「銀の龍の背に乗って」
NBS フジ・木曜劇場「Dr.コトー診療所2006」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
abn テレ朝・ドラマ「相棒」劇中効果音楽 [池頼広] - 第 3 位 ( ▽ )
NHK教育・教養番組「知るを楽しむ ~ 私のこだわり人物伝」テーマ音楽 [中村幸代] - 第 4 位 ( ⇒ )
倖田來未「夢のうた」
abn テレ朝・木曜ドラマ「だめんずうぉ~か~」主題歌 - 第 5 位 ( ★ )
Delta Goodrem “Flawed ~ 埋まらないパズル”
♪ フィメール・ヴォーカルが際立つ洋楽バラード佳曲。
日テレ「火曜サスペンス劇場」の後番組として始まった“DRAMA COMPLEX”。案の定、人気が全く出ないまま打ち切りとなり(笑)「火曜ドラマゴールド」という、また新しいドラマ枠になりました。結局 伝統の 火曜サスペンス劇場を打ち切ってまで始めた“DRAMA COMPLEX”は、火サスの支持層に、数で接近する事さえ出来ませんでした。
やはり 2時間サスペンスの人気は、底堅く侮りがたいものがあります。30年近くの歴史から既に 20作以上を数える人気シリーズも多く、主人公やレギュラーの出演俳優の固定化から、単発ドラマであるはずの 2サスが、一種 連続ドラマの形態になっています。老舗のテレ朝「土曜ワイド劇場」は、原則として その人気シリーズの組み合わせで、毎週放送を続けています。
視聴率の落ちない人気シリーズの原作作家は、山村美紗・西村京太郎・内田康夫(北佐久郡 軽井沢町在住)森村誠一 各氏あたりですが、シリーズ化した後、人気の集中から 2時間サスペンスは、不可思議な放送フォーマットを維持しているのです。例えば西村京太郎 氏の代表的登場人物「十津川警部」は、TBS・渡瀬恒彦、テレ朝・高橋英樹 と 2人存在します。
故 山村美紗 氏の代表的登場人物「狩矢警部」は、TBSに 2時間サスペンスの帝王・船越英一郎、フジ・若林豪、テレ朝・田村亮 と 現在 3人も存在します。さらに故 山村美紗 氏に関しては、長女の女優・山村紅葉 が必ず出演しないと、原作のドラマ化は認めないという遺言があるそうで、山村紅葉 は、総ての山村美紗作品に あらゆる配役で出演しているのです。
さらに山村紅葉 は、母親と親交ある西村京太郎 氏の作品へも、レギュラーを含めて数多く出演しています。2時間サスペンスの女王と言えば、主役頻度から片平なぎさ が定説ですが、私は この山村紅葉こそ、真の女王だと思っているくらいです(笑)。山村紅葉 を筆頭として、脇を固める 2時間サスペンスの常連出演俳優は、延べ 100名以上に達しています。
その 2時間サスペンス常連俳優達は、刑事・犯人 はたまた ご遺体(笑)とあらゆる役をこなし、同じ週に同一俳優が、刑事 と 犯人で登場するといった現象も起きています(笑)。ただ その常連俳優達の演技力は、極めて高いものがあり、役が 刑事だろうが、犯人だろうが、難なくこなしてしまいます。この高い演技力の維持に、2時間サスペンス人気の源泉があるのです。
但し 2時間サスペンスのロケは、短い期間で撮影を終わらせる必要があり大変なのだそうです。通常の連続ドラマよりも、予算や日数に制限を受け、旅情モノ(笑)で代表される様に地方ロケも必須となり、制作スタッフの苦労が多いのですが、マンネリと言われながらも支持層が底堅い「2時間サスペンス」は、日本独自の放送文化として しっかりと根付いています。