第964回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
GOOD ON THE REEL “SUNRISE”
MBS TBS・ドラマイズム「トーキョー製麺所」OP主題歌 - 第 2 位 ( ⇒ )
NHK BSプレミアム・外国テレビドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」テーマ音楽 [Patrick Gowers] - 第 3 位 ( △ )
Billie Eilish “No Time To Die” - 第 4 位 ( ★ )
遥海「声」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女 21」主題歌
♪ オーソドックスな転調で少し気になりますが、久々のバラード佳曲。 - 第 5 位 ( ★ )
Omoinotake “EVERBLUE”
BS朝日・アニメ「ブルーピリオド」OP曲
♪ 旋律・和音構成共に 山下達郎以外思い浮かばないのですが、打つものがある佳曲。
組閣・衆議院解散等の週間放送視聴日記で前後しますが お許しください。5日に スウェーデン王立科学アカデミーは、今年のノーベル物理学賞を、真鍋淑郎 米国プリンストン大学上席研究員に授与すると発表しました。午後 6時50分にNHK総合テレビで「ノーベル物理学賞に真鍋淑郎さん 二酸化炭素の温暖化影響を初めて予測」と、ニュース速報が流れています。
共同通信社は、6時54分に加盟メディアに対して受賞を速報しました。ただNHKは、ローカル枠への全中による臨時ニュースが ありませんでした。NHKニュース7で詳報しています。当日の各民放のニュースも、一般ニュース扱いのトップ項目でした。発表から 3週間が経過しましたが、国内各メディアは、今回の受賞に関して比較的落ちついた報道を続けています。
真鍋淑郎 米国プリンストン大学上席研究員は、米国国籍の日本人です。1975年に日本国民たる地位から離れています。日本の研究生活へ戻る事はなく、国内学会とも一線を画しています。ジャンルは異なりますが、2017年にノーベル文学賞を受賞した カズオ・イシグロ氏は、祖国 日本に誇りを持っている英国籍日本人です。日本人としての矜持が異なっています。
真鍋淑郎 氏は、地球温暖化理論のトップランナーです。大気中の二酸化炭素( CO2 )が増えると、気温が上がるという考え方を、50年前に数値モデルで、世界に先駆けて提示しました。50年前と言えば、昭和40年代にあたります。まだ地球温暖化という語彙すら、社会に浸透しておらず、公害問題は 顕在化しても、二酸化炭素排出の問題意識などありませんでした。
この50年前から、地球温暖化 と 気候変動に関する研究が始まります。真鍋淑郎 氏は、日本の学閥や大学研究の旧態なシステムに対して、敵意(笑)に近い感情を有してきました。「私は幸運にも研究だけやる事ができた。研究計画書を書いた事も、マネジメントをした経験も無い」と、インタビューで喝破している様に、真鍋淑郎氏は、いわゆる一匹狼的な研究者です。
受賞対象となった地球温暖化理論の業績確定とは、即ち人類の危機なのです(笑)。日本には戻りたくないとまで断言する 米国国籍の日本人が、例えノーベル物理学賞を受賞しても、国内のメディアでは、成果のポイントが見つけられず、比較的落ちついた報道を辿ったのだと思われます。またノーベル賞受賞者に必ず送られる文化勲章の授与にも、ハードルがあります。
このブログも 19年目に入り、ノーベル賞受賞の記事は 10回目になります。まだ経済学賞の受賞者が、日本人でひとりもいないという点も、気になってきました。日本の経済学には、先駆している分野もあると思いますが、スウェーデン王立科学アカデミーは、どうお考えなのでしょうか? 兎にも角にも(笑)卒寿でのノーベル物理学賞 本当に おめでとうございます。
(追記) 真鍋淑郎 氏に、国は文化勲章を授与しましたが、本人は 11月 3日の親授式に欠席しています。