第954回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
BUMP OF CHICKEN「なないろ」
NHK総合・連続テレビ小説「おかえりモネ」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
黄緑色社会 “LITMUS”
abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室 season4」主題歌 - 第 3 位 ( ★ )
ケニア共和国国歌 “Ee Mungu Nguvu Yetu”
東京夏季オリンピック閉会式演奏国歌
♪ 巧みなクラシック要素から和旋律まで感じさせる、優れた素晴らしい国歌。 - 第 4 位 ( ▽ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「IP~サイバー捜査班」劇中効果音楽 [木村秀彬] - 第 5 位 ( ▽ )
all at once「マカロン」
テレビ東京・ドラマプレミア23「シェフは名探偵」オープニングテーマ
『第32回 オリンピアード競技大会』が 8日閉幕しました。COVID-19パンデミックで 1年延期、そして原則無観客という困難の中、日本は 開催国の選手団として信じられないほどの大活躍をし、金メダル獲得数・総メダル獲得数共に、オリンピック史上最高の成績を収めました。メダル獲得数による国別「世界ランキング」も、過去最高の 3位を記録しています。
【東京夏季五輪 獲得総メダル数:金 27 銀 14 銅 17】
今回のオリンピック放送では、何度も金メダル獲得のシーンを視聴しましたが、やはり大会第16日目のレスリング女子50キロ級・須崎優衣 選手の試合が圧巻でした。須崎 選手の試合には、ハラハラする要素が全くなく、あっという間にテクニカルフォールで金メダル。技を掛けられまいとリンク外に逃げようとする中国の選手を引きずり出す姿には、本当に恐れ入りました。
【東京夏季五輪 優勝記録:レスリング男子フリー65キロ級・乙黒拓斗 選手「金メダル」 レスリング女子50キロ級・須崎優衣 選手「金メダル」 野球・日本チーム「金メダル」】
原則無観客だった故なのか、今回の東京夏季五輪では、音楽効果が強く印象に残りました。佐藤直紀が制作した表彰式音楽は、シームレスで使用しても、洗練された聴感が残る第1級の表彰式アイテムです。また国としての参加が認められなかったロシア五輪委員会選手が、金メダルの時に表彰式で流れた、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」も、実に象徴的でした。
私は、国民として、そして音楽学( musicology )的にも、日本国歌「君が代」が、世界で最も美しい国歌だと思っています。あの美旋律 と 和声そして 終奏部は、どの国歌も追従する事が出来ません。ところが、東京夏季五輪の閉会式で、比肩する美しい国歌を聴く事ができました。閉会式に抜群のアレンジで、2回連続流れた国歌です。今週の週間選曲リストをご参照ください。
大会最終日のマラソン競技が、札幌開催に変更した時、メダリストは、国立競技場での閉会式内での表彰式に出席できるのか? と、このブログでも懸念を書きましたが、杞憂だったようです(笑)。この杞憂は、コロナ禍での大会開催全体にも、当てはまるかの様でした。潜伏期間を大きく超える大会期間中に、選手村やスタッフから、大規模なクラスターは 発生しませんでした。
しかし、無観客のため、東京夏季五輪の収支は、間違いなく赤字決算になると思われます。そして COVID-19 の脅威は、これからも年単位で続きます。今まで五輪開催の成功確率は、100%に近いものがありました。しかし 3年後のパリ夏季大会は、既に 90%を下回っています。いわんや来年の北京冬季大会に至っては、さらに低い成功確率になっているのです。
世界史に刻まれる大会となった今回の東京夏季五輪を契機として、国際オリンピック運動も、あの聖火台の様に大会の簡素化、そして分散開催を真剣に考える時期に、間違いなく差し掛かっています。開会式前日まで吹き荒れた逆風の中、組織委員会を始めスタッフ、日本選手団の皆さん本当にご苦労様でした。そして連日の開催国でのオリンピック放送視聴お疲れ様でした。