第930回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
DREAMCATCHERA “Eclipse”
テレビ東京・アニメ「キングスレイド ~ 意志を継ぐものたち」主題歌 - 第 2 位 ( ▽ )
NHK総合・土曜時代ドラマ「立花登青春手控え」メインテーマ [羽岡佳] - 第 3 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「24 JAPAN」劇中効果音楽 [奈良悠樹] - 第 4 位 ( ★ )
Taylor Swift “Love Story”
♪ 事情ある再録ですが、シンプルな旋律に伴うヴォーカル和声が時代にフィットしている佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「青天を衝け」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [佐藤直紀]
渋沢栄一がメインとなる歴史ドラマを視た記憶が全くありません。2月第3週に始まった大河ドラマも視た記憶がありません(笑)。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」は、異例の始期、そして異例の題材でスタートしました。世帯視聴率(関東地区)は、20・0 ➝ 16・9%と推移しています。ちなみに前作の 麒麟がくる は、17・9 ➝ 17・1%でした。
渋沢栄一は、埼玉県の豪農の生まれで、新政府官吏から実業家に転じて名をなし、子爵位まで登り詰めた、日本自由経済の先駆者というべき人物です。格差社会と叫ばれるコロナ禍の年に、大河の題材として適切なのか? 少し疑問が残ります。栄一子役の小林優仁 くんが、見聞きすれば解る事を いちいち当事者へ疑問としてぶつけるあたりは、渋沢栄一の人生観そのものです。
初回・2回目と視て、強烈な印象を残したのは、主役の吉沢亮ではなく、ドラマ冒頭から「こんばんは、徳川家康です」(笑)と語り出す北大路欣也の存在です。芸能人専門老人ホームでの顛末を描いた「やすらぎの郷」という連続ドラマがありましたが、北大路欣也こそ、夫婦で東京の高級老人ホームに住まいし、そこからドラマの撮影現場に通っている敬老俳優の星なのです。
その北大路欣也が、午後 8時ジャストに「こんばんは、徳川家康です」と語りだし、徳川時代から 青天を衝け の背景説明をするシーンは、極めて斬新でした。特に第2回では、鎖国をしている間、海外の大事件や情報を、出島のオランダ商館から長崎奉行所を通じて、幕府中枢へ秘密報告が行われていた「オランダ風説書」の存在など、レアな歴史知識も紹介していました。
注目したのは、徳川斉昭が 竹中直人、藤田東湖は 渡辺いっけい、武田耕雲斎に 津田寛治を重要配役してある点です。一橋家へ養子に出た徳川慶喜を描いても、幕末の水戸藩、特に天狗党・諸生党の際限なきジェノサイドを詳しく描写したテレビ時代劇は、その例がありません。渋沢栄一の生涯とジェノサイドという明治維新の光と影が、配役からも映し出されていました。
音楽は、佐藤直紀が担当。佐藤直紀が制作した大河ドラマ「龍馬伝」テーマ音楽は、劇伴の最高傑作で、500回記念 全期間ランキング 第1位を記録しています。ところが、今回のテーマ音楽は、高い音楽性を有していると理解出来ますが、美しく優れた和声を全く感じません。劇伴のイメージを要求し決定するNHKスタッフの和声感が、ゼロに近いのだと推測できます(笑)。
1979年の大河ドラマ「草燃える」を全話視て、とうとう吾妻鏡 口語訳まで買ってしまった私としては、正直言って今年の大河よりも、来年の「鎌倉殿の13人」に興味が募っています(笑)。とにもかくにもデノミが無ければ(笑)3年後に新一万円札の顔となる近代日本資本主義の父・渋沢栄一の一代記である「青天を衝け」の今後の展開に期待しています。
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」21日 放送・第2回「栄一、踊る」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 吉沢亮 ➝ 高良健吾 ➝ 橋本愛 ➝ 田辺誠一 ➝ 満島真之介 / △ 草彅剛 ➝ 大谷亮平 / ◯ 北大路欣也 ➝ △ 竹中直人 ➝ 吉幾三 ➝ 渡辺いっけい ➝ 津田寛治 ➝ 平泉成 / ◯ 和久井映見 ➝ △ 平田満 ➝ ◎ 小林薫 】
ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印 △ ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年11月19日)に、青天を衝け 混乱するクレ順 を掲載しました。