第723回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
松任谷由実 “AVALON”
JRA 日本中央競馬会 テレビCMソング - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ファンタジー「精霊の守り人」テーマ音楽 [佐藤直紀] - 第 3 位 ( ▽ )
NBS 東海テレビ・オトナの土ドラ「リテイク ~ 時をかける想い」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [末廣健一郎・Brian Shore]
♪ 1位 4週、登場 9週。 - 第 4 位 ( ▽ )
NHK総合・外国テレビドラマ「ダウントン・アビー ~ 華麗なる英国貴族の館」テーマ音楽 [John Lunn] - 第 5 位 ( ⇒ )
BS JAPAN・火曜スペシャル「人形佐七捕物帳」劇中効果音楽 [ROSE MATRIX]
今年の作品は 少し心配でした。来年の作品は あまり心配していませんが、再来年は 相当心配です(笑)。今年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主役は、女優・柴咲コウです。井伊彦根藩は、関ヶ原での勲功で 18万石まで登り詰め、徳川幕府の重鎮として極めますが、それまでは戦国大名ではなく 小名領主としての歴史が綴られ、あくまでも内的物語が中心です。
内的物語として類似の大河ドラマを探してみると、1970年の「樅ノ木は残った」での伊達騒動、1973年の「国盗り物語」では 斉藤道三の一代記。そして大河ドラマ第1作となる 1963年の「花の生涯」では、井伊直弼の生涯を描いています。おんな城主 直虎が平凡な内的物語と違うのは、政変や争いに巻き込まれるたびに当主が誅され、本家一族が欠けていく点です。
直系女子がただひとり「直虎」を名乗って戦国乱世を切り抜けていく、1年間峻烈なストーリーが展開されるはずです。ビデオリサーチ社調査による視聴率(関東地区)は、 第1回の 16・9%から 15・5% ➝ 14・3% ➝ 16・0% ➝ 16・0%と推移。録画再生などのタイムシフトを加えた総合視聴率は、第1回に 22・1%をマークしたと公表されています。
音楽は 菅野よう子が担当。週間選曲リストでは、1度も作品がリストインした経験がありません。そして過去 14回の年間ランキングで 5回 1位となっているNHK大河ドラマ テーマ音楽にも係わらず、おんな城主 直虎のテーマ音楽は、今週までリストインしていません。選曲者として初発の印象を特記するならば、類似旋律が多過ぎ オーソドックス過ぎる和声感でした。
500回記念 全期間1位(2010年 年間1位)の「龍馬伝」テーマ音楽。2014年 年間1位の「平清盛」テーマ音楽あたりとでは、比較対照が難しいほどです。ただテーマ音楽ラストの和音構成には 工夫が見られますし、週間選曲リストは 5曲のみ対象ですので、上位曲次第 あるいは これから発表される劇伴トラック次第で、もちろんリストインの可能性はあります。
テーマ音楽よりも(笑)興味を引いた音楽効果は、柴咲コウ自身にありました。それは、第4回放送「女子にこそあれ次郎法師」のラストで柴咲コウが登場した際に、観音経を歌いながら唱えるシーンです。この歌う観音経が、音楽的にも実に素晴らしかったです。この歌う観音経は、菅野よう子が作曲したそうですが、柴咲コウは驚く様な歌唱技術で こなしていました。
柴咲コウは、週間選曲リストで「ひと恋めぐり」が 2007年の年間 2位をマークしており、他に“ANOTHER:WORLD”や「影」もリストイン。さらに試行研究順位では“Trust my feelings”が登場しています。2002年 8月 2日 第 9週順位まで遡れます。おんな城主 直虎は、意外にも主役から音楽性が煌めいているのです。
放送開始から 1ヵ月が経過して、意外にも 柴咲コウの卒のない演技と、具わっていた音楽性に救われた感じもある今年の大河ドラマ。現在放送中の大河ファンタジー・精霊の守り人や、現代を舞台とした再来年の宮藤官九郎大河に、将来の大河ドラマの方向性模索や、新鮮さを出したいとの苦悩が 垣間見られる中、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の今後の展開に期待しています。
2017年 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」5日 放送・第5回「亀之丞帰る」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 柴咲コウ ➝ 三浦春馬 ➝ 高橋一生 ➝ 杉本哲太 ➝ 財前直見 ➝ 吹越満 ➝ 宇梶剛士 ➝ 苅谷俊介 ➝ でんでん ➝ 筧利夫 ➝ 市原隼人 ➝ 菜々緒 / △ 春風亭昇太 ➝ 尾上松也 ➝ △ 阿部サダヲ / ◯ 前田吟 ➝ ◎ 小林薫 】
ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印 △ ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。