第697回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NBS カンテレ・ドラマ「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [菅野祐悟] - 第 2 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之] - 第 3 位 ( △ )
abn テレ朝・ドラマ「刑事7人」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉川清之] - 第 4 位 ( △ )
宇多田ヒカル「花束を君に」
NHK総合・連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌 - 第 5 位 ( ★ )
Major Lazer “Cold Water”
♪ EB.の和音が洗練されたエレクトロ佳曲。
6日に「リオデジャネイロ夏季オリンピック」が開会します。ブラジル連邦共和国では 初めての開催。そして 南アメリカ大陸でも 夏・冬通じて 初の五輪開催となります。競技種目の増加から、最近の五輪で恒例となりつつある、開会式前での競技日程消化は 既に始まっています。5日のサッカー男子・予選リーグ 日本VSナイジェリア戦で、残念ながら日本は 惜敗しました。
とにかくリオデジャネイロ夏季五輪での最大の懸念は治安です。このブログでは はっきりと言明しますが(笑)100年以上の五輪の歴史の中で、最も治安が悪い開催都市が リオデジャネイロです。五輪会場内で性犯罪があったとか、警察 と マフィアの銃撃戦を移動の選手が目撃したとか、窃盗も日常茶飯事で起き、市内での刑事事件は、枚挙にいとまがありません。
それに加えて開催国・ブラジルのルセフ大統領が、弾劾手続中の停職状態である事から開会式に出席できず、国家元首が開会宣言を行えない異常事態となっています。会場設備の遅れも直前まで続いており、選手村に入村した日本選手団が、床が泥だらけなのに気付き、雑巾がけから始めたとか(笑)村内にまで盗難行為が頻発しているとか、信じられない話が伝えられています。
競技日程の消化にも懸念がある中で、オリンピック放送中継は、テレビ・ラジオの放送波を総動員しています。NHKは 総合テレビ・ラジオ第1放送を中心に、Eテレ・FM放送でも中継を行う弾力的な編成を組みました。4年後の東京夏季五輪を控えて相当選手強化は進んでおり、ゴールドラッシュと言われた 2004年 アテネ夏季五輪の再来なるか 期待が高まっています。
開会前から 治安の不安が広がっている今回の夏季五輪ですが、2年前のFIFAワールドカップ・ブラジル本大会は、決勝戦・閉会式まで無事やり遂げています。今回も大会運営に冴えが見られるのでしょうか? 一方の日本では、7月31日に次期夏季五輪開催都市である東京都知事選が投開票され、午後 8時ジャスト 小池百合子 候補に 0秒当確。初の女性都知事が誕生しました。
22日に予定されている閉会式で、小池 新都知事が 次期開催都市の代表として、1920年に制定された五輪旗をしっかり受け取るまで、きちんと競技日程が成功裏に終われるのでしょうか? ミュンヘン夏季五輪の時の様な重大事件から、頻発する窃盗の類いまで、大会競技日程の消化に心配が募る中、リオデジャネイロ夏季五輪での日本選手の活躍に期待しています。
(追記) 開会式は、6日 午前8時(日本時間)から始まりました。NHKの開会式生中継は、7時30分にEテレで始まり 8時40分から総合テレビ。ラジオは FM放送でスタートし 9時から第1放送へリレー。これは開会式と全く同じ日時に、広島の平和祈念式典が行われたからです。安倍 首相は、リオの五輪開会式ではなく、広島平和祈念式典に参列しています。
リオデジャネイロとの時差は、最大の 12時間あります。現地では メイン スタジアム近くでの大会反対デモに、開始 2時間前を期して 警察部隊が強硬策で催涙ガスを使用。大会反対の勢力は 雲散霧消してしまいました。見切り発車の様な治安保持の中で、開会式は 挙行されています。しかし その開会式は、最近の夏季五輪にあった冗長な演出を取り去った印象を受けました。
広島原爆の投下時間には、日章旗をモチーフとした衣装を身に付けたパフォーマーによる、日系移民をテーマとしたアトラクションもありました。また 9時55分の日本選手団入場の際には、スタジアムから大きな歓声が起こり、1世紀以上続く移民の歴史を背景として、他の参加国にはない友好国・日本が歓迎されている姿を、ブラジルから全世界の視聴者に印象付けています。
ただ五輪憲章に基づく式次になると、IOC会長の挨拶の中に、創設したオリンピック名誉賞の授賞式を挿入したのには 違和感を感じました。競技が本格的に始まる前に表彰式です。開会式でなく閉会式のほうが、演出として適切だと思います。さらに 11時27分のテメル 大統領代行による開会宣言は、案の定(笑)早く済ませちゃえ的な雰囲気だったのが少し興ざめでした。
しかし、式典の音楽効果はなかなか洗練されていて、サンバを効果的に使っていく中で、ブラジル国旗掲揚でのパウリーニョ・ダ・ヴィオラ さんによるボサノバチックな国歌斉唱は素晴らしく、リオのスラム街・ファベーラ出身の少年少女 40名達による五輪讃歌合唱による五輪旗掲揚は 大変美しかったです。開会式の音楽効果に、しばしば豊かな和声を感じました。
そして注目の聖火台は、まるで信州善光寺の大香炉の様な(笑)実にコンパクトな設計で、11時49分に聖火が点火されました。現地時間では、北京・ロンドン夏季五輪同様また深夜になっています。聖火台の設計を忘れてしまった(笑)とても信じられない、2020年 東京夏季五輪メインスタジアムの救済ヒントになる様な、シンプルかつ斬新な聖火台でした。
NHKテレビの開会式実況は、阿部渉 アナ と 森花子 アナが担当。妙な陽気さ と テンションの高さは、いかがなものかと思いましたが、選手団入場の際には、過去の獲得メダル数や、きちんと 1ヵ国ずつ国情を丁寧に紹介していったスタンスには、好感が持てました。猛暑となった日本列島のちょうど反対側で、リオデジャネイロ夏季五輪 開会式は 無事終了しています。