第656回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
♪ 第41回 放送では 20時04分過ぎに流れた劇伴がリスト対象です。 - 第 2 位 ( ⇒ )
NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広] - 第 3 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 4 位 ( △ )
城南海 ~ きずきみなみ「月と月」
テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲 - 第 5 位 ( ▽ )
Natalie Imbruglia “Instant Crush”
♪ 1位 6週、登場11週。
7日に、第3次 安倍内閣の改造がありました。内閣の組閣や改造に関する日記は、いつも断行された週にブログへ書いているのですが、安倍内閣の場合 年末年始などと重なり遅れる事が しばしばです(笑)。今回はノーベル賞と重なりました。改造の陣容を見ると、自民党内の派閥 さらに連立与党である公明党との均衡を図っている人選で、旧態の組閣が顔を出していました。
麻生 副総理(内閣法 第9条の第1順位指定大臣)を始め、主要 10閣僚は前日までに留任が内定し、組閣当日は 午後1時56分に、留任した菅義偉 内閣官房長官から閣僚名簿が発表されました。NHK総合・長野放送・テレビ信州・長野朝日放送が生中継しています。新閣僚は 10名で、その内 初入閣は 9名となっており、順送り的な要素も目立っていました。
6月25日に 東京オリンピック競技大会(2020年 東京夏季五輪)担当大臣が専任で新設され、遠藤利明 五輪担当大臣は、そのまま留任となっています。そしてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を掌る 甘利明 経済再生担当国務大臣も留任となりました。甘利明 経済再生担当国務大臣は、戦国時代の甲斐・武田氏の重臣(武田四天王・武田二十四将)甘利虎泰の子孫です。
甘利虎泰は、1988年の大河ドラマ「武田信玄」では 本郷功次郎。2007年の大河ドラマ「風林火山」では、竜雷太が演じています。甘利明 経済再生担当国務大臣は、1983年に 新自由クラブから 衆議院議員に初当選。新自由クラブ解党後の 1986年に自民党入り。労働大臣・経済産業大臣を経て 2012年末の第2次 安倍内閣からTPP交渉を担当しています。
私は 正直言って日本を含んだTPPは、合意が難しいのではと、ずっと思っていました。明治維新以降の日本で、多国間交渉で成功した例は 少なかったのですが、甘利 大臣は 今までとは違った実に粘り強い長期に渡る多国間交渉を続けてきました。大筋合意の直前に甘利 大臣は「ゲームはやめて 誠実な対応で交渉すべき」と、パブリックな呼び掛けも躊躇わずに行っています。
TPP交渉の本質を突いた呼びかけの直後、参加 12ヵ国間の大筋合意に達しました。この後の正式合意・調印の後に、TPPは、難関である参加国の議会による批准が必要ですが、発効すれば、世界のGDPを大きく占めるTPPの巨大経済「連合国」側に、日本が入る事になり、経済再生担当国務大臣は、我が国歴史上初のタフ・ネゴシエーターに列する可能性すらあります。
【内閣総理大臣臨時代理 就任予定者 官報掲載順位:1位・麻生太郎 副総理大臣 2位・菅義偉 内閣官房長官 3位・甘利明 経済再生担当国務大臣 4位・石破茂 地方創生担当国務大臣 5位・岸田文雄 外務大臣】
先月19日に 平和安全保障の 2法律(平和安全法制整備法・国際平和支援法)が成立しました。その日まで国会議事堂前でデモしていた人達や、その論旨を見聞きしてみると、憲法違反を主張する反戦運動と言うより、憲法を盾に取った嫌戦運動に見えて、どうも胸に訴えるものがありませんでした。運動自体に、とても進歩的とは思えない稚拙な個人主義が見えるのです。
真の反戦運動とは、現に紛争が起こりそうな国家や地域に対する、叡知を尽した働きかけが必須だと思います。今回のデモは、その様な働きかけを前提とせず、間違いなく言えるのは、全国でデモの行われていた場所が、常に自国銃後の安全圏のど真ん中でした。真に実効性のある平和を守る行動とは、国際紛争の芽を摘んでいく絶え間なき努力の積み重ねだと思うのです。
但し安倍 首相の絶対的な強気は、60年安保当時の祖父・岸信介 元首相と、やはり重なり合うものがあります。60年安保直後の第29回 衆議院総選挙は 296議席。そして70年安保直後の第32回 衆議院総選挙には 288議席と、安保闘争に対する「嫌戦感」(笑)から自民党が大勝利した歴史を、安倍 首相は あのデモを見下ろしながら充分認識していたはずです。
かつて内閣には、色々な特命担当大臣が存在しましたが、加藤勝信 前官房副長官が新たに就任した「一億総活躍」担当大臣は、トップクラスのユニークなネーミングです(笑)。一億総活躍しないとGDPの劇的上昇が望めないとの見通しは、GDP至上主義を貫く安倍 首相の懸念とも受け取れます。第3次 安倍改造内閣から 来年の参院選への世論の流れに注目しています。
(追記) 2016年 1月28日に、甘利明 経済再生担当国務大臣は、違法献金スキャンダルから辞意を表明しました。TPP調印式直前の無念の辞任でした。