FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第633回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    MAYUKO “Addio a dio”
    NBS フジ・木曜劇場「医師たちの恋愛事情」挿入歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    華原朋美「はじまりのうたが聴こえる」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK BSプレミアム・BS時代劇「神谷玄次郎捕物控2」テーマ音楽 [安川午朗]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
    ♪ 見事なほど70年代ロックに帰結していますが、和声に現代的な工夫がある佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]

 8日に 下院の総選挙(General Election)が行われました。今回の総選挙は、出口調査の段階でBBCが“CONSERVATIVES LARGEST PARTY”「保守党が第1党」と速報。そして事前の接戦予測に反し、最終結果は僅かに過半数に達する“CONSERVATIVES MAJORITY”「保守党が勝利」となりました。

 私は ゴールデンウィーク明けでしたが、午後に歯科センターで また抜歯があり(笑)午前中は BBCの開票速報をネット経由で視聴する事が出来ました。以前ブログで紹介しました BBC開票速報の独創的で美しい選挙グラフィックス“Swingometer”(スウィンゴ・メーター)は、今回ビックベン時計台の内部構造を模しており(笑)変わらず健在でした。

 さらに 1979年から 36年近くBBCの下院総選挙開票速報を担当してきた、David Dimbleby(デイビット・ディンブルビー)も、御年 76歳にしてメイン キャスターを 朝 7時まで勤め上げています。英国の選挙の投票締め切り時刻は、午後 10時と定められています。ビックベンの鐘の音を合図に、10時ジャストで出口調査の結果が発表されました。

 完全小選挙区制の英国・下院総選挙では、開票所に全候補者を呼び出して、選挙管理委員会の代表が開票終了後に確定得票数をコールし、当選者決定の宣言をするセレモニーが伝統的に続いています。BBCは 中間得票集計の速報を一切行いません。その当選者決定セレモニーを生中継し、読み上げた得票を打ち込んで画面表示。セレモニー中継から当選者を発表するのです。

 もちろん この中継は、Sunderland south(サンダーランド南)選挙区などの全国一速い結果発表を目指している開票所や注目の激戦選挙区だけです。例えば“CON Hold”なら保守党が議席維持。“SNP Gain from LAB”ならスコットランド民族党が労働党から議席奪還と、多くの選挙区は テロップによる速報だけになります。

 つまり英国・BBCの開票速報には、当選確実(当確)という概念が存在しないのです。BBCの専門チャンネルでは、昔の開票速報特番を そのまま再放送し、私もYouTubeを通じて視聴しました。1959年のBBC開票速報特番は、タイトルが“The Election Results”。すなわち開票速報ではなく「選挙結果」という題になっていました。

 将来の選挙制度と考えられている「電子投票」は、遅々として普及が進みませんが、日本の国政選挙が完全電子投票となった場合の開票速報は、出口調査が意味なく消え去ると思うのです。そして運転免許試験場の合格者発表 電光掲示板(笑)の様な当選者速報になると、ブログで予想したことがありました。やはり そのレベルまで達すると当選確実は 不要となります。

 ほぼ即日開票で開票作業の迅速化が図られている現在では、出口調査による当選確実から、選管による当選者確定まで、数時間程度の時差(笑)です。とても国民の知る権利というレベルではありません。多額の経費を費やしてまで、その数時間を単に早める事に何の意味があるのでしょうか? 英国・BBCの開票速報の伝統的システムは、やはり選挙報道の王道なのです。


ブログ開始は 2003年です。

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