第580回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
井手綾香「飾らない愛」
NHK BSプレミアム・プレミアムよるドラマ「今夜は心だけ抱いて」主題歌 - 第 2 位 ( ⇒ )
CS時代劇専門チャンネル・時代劇「大岡越前」テーマ音楽 [山下毅雄] - 第 3 位 ( △ )
SBC TBS・金曜ドラマ「アリスの棘」劇中効果音楽 [横山克] - 第 4 位 ( ▽ )
CS時代劇専門チャンネル・時代劇「眠狂四郎無頼控」テーマ音楽 [渡辺岳夫] - 第 5 位 ( ▽ )
NHK総合・大河ドラマ「軍師官兵衛」テーマ音楽 [菅野祐悟]
♪ 1位 2週、登場16週。
ラジオ第2放送の「気象通報」は、午前 9時10分・午後 4時・午後 10時の 1日 3回 365日 生放送されてきました。気象通報は、ラジオ放送草創期から続いている番組です。私は、この 気象通報 を聴いて、天気図を書けるという特技を持っています。特技と言っても、最後に天気図を書いたのが 20年以上前ですから、だいぶ腕は なまってきたはずです(笑)。
私は、気象通報のマニアックな録音を持っています。まず12月31日 大晦日 午後10時の気象通報です。紅白歌合戦が華やかに放送されている その真裏で、ラジオ第2放送では、小さな専用スタジオから淡々と その年最後の気象通報が生放送されていました。大晦日の夜でも、航行を続ける船舶のため、初日の出を拝む冬山登山のため、気象通報は 必要なのです。
もうひとつは、1月 1日 元日 午前 9時10分の気象通報です。1年最初の気象通報の前後は、語学番組ではなく「雅楽」や「筝曲(そうきょく)演奏」の時間などがあり、いつもと違うラジオ第2放送でした。もう 50年以上も 1日 3回の気象通報が脈々と続いていたのですが、この 4月の改編から気象通報は、午後4時からの放送だけになってしまいました。
気象通報には、ここ数年アナウンサーによる生放送を止めて、自動音声になるとの噂が流れていました。現にNHK放送技術研究所は、自動音声による気象通報の開発を進めていたのです。同じ第2放送では、平日午後 5時から放送している「株式市況」が、高品質な自動音声による、東証全銘柄の終値・前日比読み上げに、2010年 3月から既に変わっています。
ところが気象通報は、自動音声になるどころか、1日 1回に回数が短縮となってしまったのです。ラジオ第2放送で流れる語学講座は、同じ内容が 1日何回も流れるのに、なぜ気象通報の回数を減らしてしまったのか? 理解に苦しみます。もし回数短縮の理由が、自動音声の開発失敗や、アナウンサー勤務シフトの都合なら、ラジオ放送の存在意義にも拘わる本末転倒な話です。
NHKラジオ第2放送は、放送法 と 放送番組基準により、教育・教養目的の放送が主体と定められていますが、1931年の放送開始以来、専門的で高度な報道番組も編成していました。それが気象通報であり、株式市況なのです。特に気象通報は、気象素データの読み上げにより、高いレベルからの生活者へ向けた、気象情報番組へ特化していく将来性がありました。
私は、この様なブログを やっている都合上(笑)放送局へ複雑な曲目問い合わせする事があるのですが、先日 NHKふれあいセンターへ、意見を伝えるために直接電話してみました。久し振りのクレーム目的です。気象通報の必要性 と 意味について、私が一席ぶっている間、電話を受けたオペレーターの方の、黙々とキーボードのキーをたたいている音が聞こえていました。
そして この意見について回答は不要。ただ編成セクションに きちんと意見を上げる様に伝えました。この意見だけで、減らされた気象通報が復活するとは思っていません。ラジオ放送には、パーソナリティやリスナーが、ツーウェイで満足感を得る以上に、大切な事があるのを忘れてはならないと伝えたかったのです。それが音声報道による、迅速かつ高度な情報提供なのです。
その迅速かつ高度な情報提供に、ラジオメディアの根本的なレゾンデートル(存在理由)があります。NHKラジオ第2放送の場合、我が国ラジオ放送開始から脈々と続く、気象通報・株式市況という高度な報道番組の回数を減らす行為は、公共ラジオ放送の使命にも反します。いつ聴取しても問題のない語学放送こそ、回数を減らしてネット配信に移行すべきなのです。
(追記) 週間放送視聴日記(2020年 8月14日)に、NHKラジオ第2放送が削減確実 を掲載しました。