FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第521回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・時代劇「塚原ト伝」テーマ音楽 [川井憲次]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    Sissel “Weightless”
    NHK BSプレミアム・ドキュメンタリー番組「追跡者 ザ・プロファイラー」テーマ曲
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    SBC TBS・ドラマシアター「ハンチョウ6 ~ 警視庁安積班」オープニング テーマ音楽 [遠藤浩二]
    ♪ スキャット部のヴォーカルは 麻衣。
  4. 第 4 位 ( △ )
    普天間かおり「遥かな愛・・・」
    NHK総合・ドラマアンコール「蝉しぐれ」主題歌
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]

 CS 囲碁将棋チャンネルは、今まで100%完パケ、つまり放送全時間帯に渡って、録画による番組編成を続けてきましたが、この記事をアップする 1日は、初の生放送を行っています。しかも午前 9時半から翌日 午前 2時頃まで約 17時間通しての生放送です。これだけ長時間に渡って将棋棋戦を連続生放送するのは、我が国テレビ史上初のケースになります。

 プロ将棋のシステムは 複雑です。名人・竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と 7名のチャンピオンが存在し、NHK杯をはじめ多くの棋戦優勝者も存在します。私は 羽生善治 三冠(王位・王座・棋聖)を棋士として尊敬しています。天才中の天才棋士で 7大全タイトルを独占した事もある最高棋士ですが、ストイックで驕らず、小市民的な言動(笑)は、実に好感が持てます。

 最高賞金額の「竜王戦」は、トーナメント中毒(笑)といっても過言ではないほど、ややこしいシステムです。1組から 6組までクラスがあり、トーナメントを勝っても負けても、昇級・降級を決めるトーナメントがまたあり、各組優勝者などによるパラマスな決勝トーナメントで、竜王挑戦者を決めます。但し 最も下のクラスでも、連勝を続けていけば竜王への道があります。

 一方 棋界の最高峰「名人戦」は、挑戦者決定リーグや その予選リーグを「順位戦」と呼び、A級・B級1組 2組・C級1組 2組と 5クラスに分かれ、前回までの順位 と 今回の成績で、参加全棋士に順位がついています。そして名人への挑戦権は、最上クラスのA級優勝者しか与えられません。B級1組以下には、最初から名人に挑戦する事が出来ないシステムなのです。

 そのA級順位戦が最も解りやすく、10名による総当たりリーグで、優勝者は 名人挑戦権を獲得、下位 2名が下のクラスの B級1組へ陥落し、B級1組の優勝・準優勝者が 次期A級へ昇格します。この様なシステムを B級2組以下も維持していれば問題はないのです。ところが B級2組以下は、昇級に関して決められた人数で行いますが、陥落は 人数が定まっていません。

 下位者に「降級点」を与えて、それが貯まったら陥落とか、2年連続 勝率 5割以上をマークしたら降級点が消えるとか、やたら陥落させない(笑)温情規定です。昇級は一定人数、陥落は嫌々(笑)となると、下級クラスは どんどん肥大化していきます。現在 C級1組は 34名、C級2組が 46名も在籍していますが、僅か 10局の成績で順位を決めてしまうのです。

 これでは 過去順位を鰻のタレの様に(笑)煮詰めて、今期の成績をまぶすだけで、音楽チャートマニアとして言わせて頂ければ、決定した順位は 棋力を正確に反映しておらず、これ以上温情規定が増加すると、将来システム破綻の恐れもあります。それでも A級順位戦に関しては、実に解りやすく厳しいシステムを維持しており、1局の勝敗の意味が大変重くなっています。

 特にA級順位戦 最終対局の頑張りで、ある棋士は 名人挑戦が決まり、ある棋士は 残留・陥落が決まります。そこで日本将棋連盟は、最終対局を 同日同時刻に全員一斉で対局させます。持ち時間各 6時間ですから計 12時間。朝の対局開始から深夜まで及ぶ この一斉対局を「将棋界の一番長い日」と呼んでおり、CS 囲碁将棋チャンネルで今回 初の完全生放送をしています。

 現在 囲碁将棋チャンネルでは、過去のNHK杯トーナメントもアーカイブ放送しています。1989年 第38回の4回戦(準々決勝)羽生善治 五段(当時 18歳) VS 加藤一二三 九段(当時 48歳)の名局を 先日録画できました。昨年 急逝した米長邦雄 日本将棋連盟会長が解説で、羽生 五段が伝説の 5二銀を打った時「おー!やった!」と絶叫した名局です。

 今回の生中継で面白かったのは、昼食休憩の時、棋士が ゆっくり飲み物を片づけ盤から離れ、記録係も席を立ち ほとんど「空絵」の状態を、そのままオンエアーしていたところでした。これが意外にも臨場感があったのです。遂に行った「将棋界の一番長い日」完全生放送。CS 囲碁将棋チャンネル と 日本将棋連盟の英断に敬意を表しつつ、今日は その生放送を視ています。


ブログ開始は 2003年です。

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