第456回ランキング
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NHK BSプレミアム・BS時代劇「塚原ト伝」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 2 位 ( ⇒ )
初音「紡ぎ ~ あまねく想い」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌 - 第 3 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]
♪ 1位と3位は 川井憲次サウンドを象徴しています。 - 第 4 位 ( ⇒ )
あみん「待つわ」
SoftBank テレビCMソング
♪ 編曲は 萩田光雄。 - 第 5 位 ( ⇒ )
都竹宏樹「青いバス」
NHK総合・紀行番組「のんびり ゆったり 路線バスの旅」テーマソング
最近のラジオ番組では、民放・NHK問わず、テーマを決めて発表し、そのテーマに則した投稿のみ募集する、リスナー参加のスタイルが全盛となっています。一種の大喜利(笑)方式ですが、テーマは 各番組違っても、多くの生ワイド番組で紹介されるメールは、作文コンクールの予備選考程度に薄く整ったものばかりで、はっきり言って没個性であり、辟易しています。
ラジオ番組のリスナー参加で、最も基本なのは、番組に対する「ご意見ご感想」を求めるスタイルです。真摯な姿勢で聴取者つまりリスナーと向き合い、番組や出演者に対する、クレームを含めたあらゆる意見を受け付けて、採否など関係なく、番組制作の糧とする手法です。この様に あらゆるご意見ご感想を常時募集するラジオ番組は、最近 殆ど聴く機会がなくなってしまいました。
テーマを決めメールを募集し、採否を判断して番組でオンエアーに乗せていく。制作サイドからすれば、こんなに都合のいいリスナー参加手法はありません。番組で採用する一定数が確保でき、尺が間違いなく埋まります。またリスナーが大喜利の回答者として参加するか否かで、番組を是認するリスナーか否か、第1段階の採否の判断、つまり足切りをする事が出来るのです。
この背景には、制作者からのリスナーに対する蔑視 と 恐怖があります。番組に肯定的なリスナーのみで、ツーウェイ コミュニケーションを構成する。この程度でいいと考える事自体が、リスナー全体への蔑視に他なりません。そして隣り合わせなのは、当て嵌まらないリスナーと接触する事への恐怖です。こんなレベルでは、公器たるラジオ放送としての本分を逸脱しています。
この様な大喜利方式のリスナー参加は、ラジオ番組を確実にダメにしていきます。正規のリスナー参加とは、まず番組に対するご意見ご感想を随時受け付けるスタイルです。そして番組内では、フリーテーマでメールを受け付ける。もしくはご意見ご感想以外のリスナー参加を、思い切って廃止すべきなのです。制作者は、自らの企画で全ての尺を埋めるのが本旨であるはずです。
最近のラジオ番組は、パーソナリティーの自己主張や宣伝ばかりが目立ち、リスナー参加の目的も、自身の存在肯定のために利用している例が、大変多くなっています。批判される事を恐れ、批判が残る事も恐れて、繕う様なリスナー参加のスタイルしか認めないラジオ番組が横行している現状では、ラジオメディアに明るい未来を遠望出来る要素が、何処にも見当たりません。