FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第405回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    JUJU「この夜を止めてよ」
    NBS KTV・ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」主題歌
    ♪ 編曲は Jin Nakamura ~ 中村仁。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NBS KTV・ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」劇中効果音楽 [住友紀人]
  3. 第 3 位 ( △ )
    abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「秘密」劇中効果音楽 [溝口肇]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    葉加瀬太郎「ひまわり」
    NHK総合・連続テレビ小説「てっぱん」テーマ曲
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    alan「悲しみは雪に眠る」

 再開したビデオ カセット テープのデジタル化作業は、順調に進み 残り 30本程になりました。その残ったカセット テープから、30年近く前の録画で再生が難しく、しかも 3倍速(笑)の 5本を最難関テープに指定(笑)。この 5本を最後に回し、他のテープからデジタル化しています。その録画番組のデジタル化作業の中、視入ってしまったテレビドラマがありました。

 毎週水曜 8時に放送された『晴のちカミナリ』(NHK総合・1989年 4月 ~ 8月 本放送)は、八代目 林家正蔵 に師事の後、紙切り芸へ転向して第一人者となった 二代目 林家正楽の自叙伝「正蔵師匠と私」をベースに制作されました。終戦直後の混乱期を脱した東京を舞台として、新進落語家の成長する姿や 下町人情の機微を、生き生きと描きだしています。

 1987年のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で一躍有名俳優になった渡辺謙が、次のNHKの主役として取り組んだ連続ドラマです。なんと落語家の役でした。主役・一柳亭竜治に 渡辺謙。客演として、林家正楽がモデルになっている弟(おとうと)弟子・一柳亭小竜:石橋保、師匠の娘・茜:藤田朋子、竜治 小竜の下宿先である洋館の娘・翔子:美保純が配役されています。

 さらに竜蔵一家と 同じ長屋で暮らす和菓子屋 夫婦には、東千代之介 菅井きん。下宿先である洋館のハウスキーパーで粋なクリスチャン(笑)茉莉:千石規子。戦死した竜治の恩人上官の未亡人で シリーズ後半に竜次と大恋愛をするダンサー胡蝶:黒木瞳、師匠と幼なじみの日本舞踊師範・節:佐藤友美、そして竜治の師匠・一柳亭竜蔵:杉浦直樹がレギュラー出演しています。

 ゆるやかながら、しっかりと結ばれた人間関係の写実が際立つ作品で、このシリーズを 1話ずつ視ていくと、渡辺謙 演ずる「一柳亭竜治」と杉浦直樹 演ずる師匠「一柳亭竜蔵」の師弟関係が優しく染みていきます。さらに主題歌:柳ジョージ「ワンダラー 天衣無縫」が流れるタイトルバックは、紙切り芸 と 配役クレジットの寄席文字が 実にマッチしています。

 特に第2話では、落語協会最高顧問・三代目 三遊亭圓歌、NET(現・テレビ朝日)末広演芸会の墨付けレギュラー(笑)四代目 柳家小せん、そして日テレ「お昼のワイドショー」で 青島幸男とコンビだった 九代目 古今亭志ん馬と、現役の大御所落語家がゲスト出演。3人の大師匠連に、落語家役の渡辺謙・杉浦直樹を加えた、真夏の我慢大会シーンは 傑作でした。

 私にとって女優・黒木瞳のイメージが確立したのも、このドラマでした。そして今でも俳優・石橋保を視ると、例えそれがVシネでも(笑)未だに一柳亭小竜に見えてしまうのです。落語の世界を描いたドラマは あまたありますが、この「晴のちカミナリ」こそ最高傑作だと思っています。「晴のちカミナリ」は、全話デジタル化し、MPEGファイルで保存しています。


ブログ開始は 2003年です。

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