第349回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
CS チャンネルNECO・ドラマ王国20「気になる嫁さん」テーマ音楽 [大野雄二] - 第 2 位 ( ▽ )
NHK総合・報道番組「追跡!A to Z」テーマ音楽 [菅野祐悟] - 第 3 位 ( ★ )
いきものがかり “YELL”
第76回 NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部 課題曲
♪ 合唱目的の転調はありますが美的旋律を有する佳曲。 - 第 4 位 ( ⇒ )
真形テルコ「空にアクロス」
NHK BS2・紀行番組「街道てくてく旅 ~ 山陽道」テーマソング - 第 5 位 ( ▽ )
松谷卓 “Inscrutable Battle”
abn テレ朝・バラエティ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」テーマ曲
♪ 1位 1週、登場 9週。
ラジオ局の維持には お金がかかります。特に送信・中継施設は、定期的に大規模な更新をしないと、老朽化が進み、停波事故の頻発や電波が出せなくなる恐れさえあります。この点を考慮した総務省は、来年度の主要税制改正要望に、AMラジオの送信施設更新後 5年間に渡り、固定資産税の半額軽減で優遇する「AMラジオ放送機能維持税制」の創設を盛り込みました。
AMラジオ局の経営不振は続いており、既に老朽化してきた送信施設の更新を円滑に行わせるため、税制で配慮してあげようという意図があります。但し この要望は 政権交代前の話です。その後の状況から 実現出来るかどうかは不透明となっています。こんな環境の中、試行錯誤をしていたSBCラジオは、平日 1時間の放送休止をやめて、また 24時間放送に戻しました。
SBCラジオの試行錯誤に象徴される様に、深夜の聴取率は、NHKのラジオ深夜便が全国的に独走しています。民放全局を合算しても歯が立たないエリアがあるほどです。そしてNHKのラジオ深夜便には、当然の如くCMがありません(笑)。いや厳密には催し物やホームページの案内など、多少のPR(Promotion Release = 宣伝)が流れています。
全てのPRを広義的なCMに含まれると仮定した場合、民放FM局は どうでしょうか? まず当然タイム・スポット料金を支払ったスポンサーのCMが流れます。アーティストをゲストに呼んで新譜を放送する事も、新譜のプロモーション目的なのでPRの分類です。さらに担当DJがタレントの場合、さりげなく挿入する自分のスケジュール情報や お知らせもPRとなります。
民放FM局なら、慣習というより当たり前になっている、歌手・アーティストを番組ゲストに迎えるブッキングは、リスナーからすれば、ゲスト歌手のリリース楽曲やCDの宣伝目的と受け止めるのが普通なのです。その歌手・アーティストからスポンサー料的な代価を、ステーションが得ているか否かは、リスナーにとって関係なく、総てが宣伝行為であるPRと映るのです。
特定歌手・アーティストのファン総数は、ラジオ聴取可能人口より、常に絶対的少数です。もちろん そのファン層を広げていこうとする意図があるのでしょうが、純粋なリスナーとしてラジオ放送を聴けば、民放FM局で当たり前の如く流れる沢山のPRのおかげで、正規のスポンサーによる本来のCM放送が埋没し、宣伝過多の状態で本来のCM放送の印象が薄くなっているのです。
ラジオ メディアを単なるプロモーションPRの媒体としか見ずに、プロモーションPRがしやすい番組構成だけを考える様では、公共公益性を伴わないPRばかりの放送だけが、電波から流れる結果となり、リスナーも だんだんと離れていきます。ラジオ局が どのくらいのPRを実質流しているのか? 情報 という言葉へ逃げず、分析すべき時期は既に到来しています。