FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第283回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「鬼平犯科帳 ‘69‘71」テーマ音楽 [山下毅雄]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・スポーツ情報番組「サンデースポーツ」テーマ音楽 [吉俣良]
  3. 第 3 位 ( △ )
    NHK総合・木曜ドラマ「乙女のパンチ」劇中効果音楽 [制作スタッフが既存楽曲から選曲]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Mr.Children “HANABI”
    NBS フジ・木曜劇場「コード・ブルー ~ ドクターヘリ 緊急救命」主題歌
    ♪ 過去の作品と旋律の類似点は多いのですが、タイトルバックと相乗する美的な終奏部を生かしたアレンジの佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    COLDPLAY “Violet Hill”
    ♪ 1位 2週、登場 9週。

 CSテレビ放送は、約 40以上も専門チャンネルがあります。3月に発表した「専門チャンネル接触(視聴)率 共同調査」によると、「時代劇専門チャンネル」は、首位を獲得しました。しかも 4冠(6時 ~ 24時・19時 ~ 22時・19時 ~ 23時・5時 ~ 翌5時)だそうです。加入世帯は 300万を突破。CATVやスカパーで高い人気を誇っています。

 確かに「時代劇専門チャンネル」は、良く出来ています。平日は、毎正時からCMなしで作品を入れ替えて放送。土日は、人気作品を集中放送。旧作にもかかわらず番組予告は、まるで新番組の様にオリジナルで制作しており、往年の旧作は、ハイビジョンでリマスターされ驚くほど鮮明です。プログラムガイド誌も、毎日 200件以上の新規申し込みがあるそうです。

 この週間選曲リストでも、四冠王の「時代劇専門チャンネル」から、私が尊敬して止まない天才劇伴音楽家・山下毅雄 先生の制作した「鬼平犯科帳 ‘69 ‘71」テーマ音楽が、CS放送 初の 1位に選曲されました。私も小学生の頃以来、久しぶりに このテーマ音楽を聴きましたが、常識的なコード進行を壊していく様な斬新さを有し、まさに鳥肌の立つ思いでした。

 どんな音楽家でも、この様な素晴らしい和声 と 調性のテーマ音楽は、作編曲出来ないでしょう。モノラル仕様ながら、クラリネットに、抑えたパーカッション・ストリングスを加え、少しずつ移調しながらも、同じ旋律を繰り返し演奏します。歌舞伎に用いる柝の音が 定間隔で鳴っており、他はベースがアクセントなだけですが、全く独創的な音楽を醸し出しているのです。

 圧巻は 終奏部です。乱打になった柝の音に、ベースは まさしくモダンジャズの和音。さらに今まで同じ旋律のみ流していたクラリネットが一気に畳み掛け、なんとも言えない聴後感を残します。この山下 先生のテーマ音楽に対抗しようと、新しい鬼平犯科帳のエンドテーマとして採用した苦肉の策が、あのジプシーキングス「インスピレーション」なのかも知れません。

 少子高齢化社会は、もはや避ける事が出来ない この国の運命です。往年の名作・旧作を再放送ではなく 本放送として扱い、過去をアーカイブするのではなく、過去を 現在にリマスターしていく手法は、際立っています。山下毅雄 先生の天才的なテーマ音楽の美しさに相乗して「時代劇専門チャンネル」の編成が、高齢化社会における放送メディアの最先端を走っているのです。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。