第215回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
倉木麻衣 “Season of love”
abn テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌 - 第 2 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「風林火山」テーマ音楽 [千住明] - 第 3 位 ( ⇒ )
SBC TBS・日曜劇場「華麗なる一族」メインテーマ 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
♪ シンフォニック アレンジとしては 高レベルに達しています。 - 第 4 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」劇中効果音楽 [池頼広] - 第 5 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・ドラマ「相棒」劇中効果音楽 [池頼広]
週間選曲リストは、ラジオ・テレビ放送音楽に関する私の評論を、5曲ごとの選曲 と 順位で、象徴的に表現しています。ですから「選曲理由」は、原則としてリストイン週に、ピンポイントなワンフレーズだけを「♪ 」マークの横に書いています。但し リストイン曲がなく、データ掲載もない場合は、ピックアップした曲に関して、追加の選曲理由を書くこともあります。
年間ランキング 1位は、改めて「長文選曲理由」を書く事が恒例となっていますが、年間ランキングの 5曲の選曲理由は、累積資料である参考データと一緒に、それぞれの曲のリストイン週に書かれた選曲理由へリンクを打っています。ですから週間選曲リストに搭載された総ての楽曲は、リストイン週に書いた「選曲理由」の文章が、評論のベースとなっているのです。
215週目を迎えた今週の週間選曲リストでは、倉木麻衣“Season of love”が、2週連続 1位に選曲されています。しかも 4週前に 5位まで落ち、そこから 3 ➝ 1位と上昇しました。イレギュラーな順位変動は、週間選曲リストで たまに現れます。この曲は、abn長野朝日放送(テレ朝系)木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」の主題歌です。
「京都迷宮案内」は、1999年 1月に第1シリーズの本放送を開始。犯人探しのサスペンスドラマとは異なり、主人公である京都日報記者・杉浦恭介(橋爪功)が、京都を舞台に起こる社会部的事件から、その裏側の人間模様を新聞記者として描写する独特な切り口のドラマです。大洞浩次郎(北村総一朗)と 名コンビで、橋爪 と 北村は 文学座以来の盟友です。
また「京都迷宮案内」は、オープニングを飾るタイトルバックに、とても力を入れています。この「週間選曲リスト」にも、2003年からの主題歌は 全曲リストインしています。もっと早くブログを始めていれば、さらに 1位楽曲が出ていたかも知れません。8日に 最終話を迎えた第9シリーズは、ミステリーの域を超え極めて問題提起の巧みなドラマとして成長しました。
1月11日・18日 放送の第1・2話「杉浦復活!作られたスクープ!!」は、元全国紙記者でミニコミ誌代表(中村敦夫)が、テレ朝の親会社である朝日新聞社の論調や編集スタンスを、陰に陽に象徴して演じ、人格の裏側描写から あわや朝日批判かと思わせる、タブーへ斬り込む問題意識を有したエピソードでした。しかし、ラストでは 上手くかわしています(笑)。
また2月22日の第7話「逮捕されたい男!京都タワーの謎」では、進行性の膵臓ガンにより いきなり余命半年と告知され、希薄な自分の存在と、終焉を迎えてしまう人生を思い悩んでいた中津隆志という若者(鳥羽潤)が登場します。杉浦記者 と 夜明けの京都タワーの展望台で、闇夜から復活の陽ざしを受け生気がみなぎっていく姿は、心底に訴えるものがありました。
ドラマが良ければ、当然主題歌や劇伴の価値も上がります。これが放送音楽の世界なのだと考えています。週間選曲リスト・ルールには書き切れない、選曲基準の要素であり、順位変動の要素でもある、選曲理由の一端なのです。今週の週間選曲リストでは、ドラマのレベルが かつてないほと高くなった「京都迷宮案内」の倉木麻衣が唄う主題歌が、今週 1位に選曲されています。
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