第146回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
ABN テレ朝・ドラマ「相棒」テーマ音楽 [池頼広] - 第 2 位 ( ▽ )
宇多田ヒカル “Be My Last” - 第 3 位 ( ⇒ )
NBS フジ・木曜劇場「大奥 ~ 華の乱」劇中効果音楽 [石田勝範] - 第 4 位 ( ⇒ )
ABN テレ朝・木曜ミステリー「女刑事みずき ~ 京都洛西署物語」劇中効果音楽 [佐橋俊彦] - 第 5 位 ( ☆ )
NHK総合・金曜時代劇「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘]
♪ 第2シリーズも変わらず心に染みるテーマ音楽を使っています。
秋は 芸術の季節ですが、娯楽番組が殆どの民放テレビにも、美術・芸術番組は 存在します。長野県 諏訪市に本社がある セイコーエプソン(EPSON)1社提供「EPSON MUSEUM 美の巨人たち」(テレビ東京・2000年 4月 ~ 現在放送中)は、民放テレビに珍しい稀有な美術紹介番組です。地元SBC信越放送でも、番販購入によりネット放送しています。
私が録画保存している 2001年12月 8日 本放送「谷内六郎 ~ 上総の町は貨車の列 物見の高さに海がある」は、空想の詩人・谷内六郎 画伯の原点というべき、週刊新潮・創刊号表紙絵を深く考察しています。週刊新潮は、創刊時に表紙に関して、米国の著名雑誌「ニューヨーカー」をモデルに置いていました。ニューヨーカーは、絵画のような全面イラストの表紙です。
表紙絵作画の白羽の矢が飛んできた谷内六郎 画伯は、自らが病弱だった事もあり、週刊新潮の表紙絵を毎週描く仕事の正式依頼を、受けるか否か大変苦悩しました。そして意を決して「毎週が展覧会」という、厳しい創作生活へ身を投じていきます。谷内六郎 画伯は、1303枚もの週刊新潮・表紙絵を書き続け、テレビCMも相まって、全国の読者から絶大なる人気を博しました。
59才という若さで急逝するまで 1週も休まず、その全国の読者の手元で 展覧会は開催されました。番組では、最初に書き上げた創刊号 表紙絵の あまりにも美しい出来に、受け取った編集者が その時の感動を思い起こして涙する姿も、俳優・小林薫の素晴らしいナレーションと共に紹介しており、その絵こそ「上総の町は貨車の列 物見の高さに海がある」だったのです。
私は、谷内六郎 画伯の画風に加えて、1週 1枚ずつ新作を発表し続けていく、オーガナイズされた芸術活動に大変魅力を感じています。自由奔放な画家が多い中で、人間として最も大切な誠実さ や ひたむきさ が、谷内六郎 画伯の人生に感じられるからです。そして谷内六郎 画伯の絵が心へ染みてくるのは、私の子供の頃が、その絵に色褪せず残っているからでしょうか?
谷内六郎 画伯の生涯を丁寧に紹介した「美の巨人たち」は、素晴らしい放送でした。当時使われた イタリアのポップグループ “ナディア・バザール”のエンディング曲は「BLOG プレリュード」 ~ 2001年からの選曲 で紹介しているほど秀逸な作品です。谷内六郎 画伯には 遠く及びませんが、私も 1週 1ページずつ、このブログを書き続けていきたいと思っています。
(追記) この番組録画はデジタル化し、MPEGファイルで保存を続けています。2007年 1月から、スポンサーがセイコーエプソンから KIRINに変わりました。