FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1124回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    CS LaLaTV・外国テレビドラマ「リゾーリ&アイルズ ~ ヒロインたちの捜査線」テーマ音楽 [James S.Levine]
    ♪ エンディング テーマ音楽が素晴らしい和声。
  2. 第 2 位 ( △ )
    Linkin Park “The Emptiness Machine”
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    AIESH「花の行方」
    テレビ東京・ドラマ9「D&D 〜 医者と刑事の捜査線」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    D−A−D “The Ghost”
    ♪ デンマークのバンドによる美的旋律を有するメタル佳曲。
  5. 第 5 位 ( ★ )
    大石晴子「サテンの月」
    ♪ P.の和音構成がヴォーカルと同じ程度の存在感がある。

 2028年に民放AM 44局がFMへ移行すると宣言しながら、僅か 13局の参加しかなかったAM停波の第1次実証実験は、概ね大きな問題が起こらず経過しています。私が 第1次実証実験の過程で気付いたのは、ラジオメディアに対する大衆社会の関心の低さです。地震被災地でのAM停波に懸念の声が上がった以外、目立った賛否の動きがなく、関心自体が僅少だったのです。

 デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会での提言を受けて、総務省では 来年 9月に予定する第2次実証実験の基本方針案を発表しました。パブリックコメント募集を経て正式に決まります。その基本方針案によると、第2次実証実験では radiko などのインターネット配信サービスも、充足すべき世帯・エリアカバー率への加算が認められる事になりました。

 地理的・地形的特性、経済合理性などの観点からFM放送がCATV再送信も含めて困難な場合のみ考慮されると、基本方針案には 明示されていますが、第1次実証実験の時に厳しく設定されていた基準が、大きく緩和されました。radiko のエリアカバー率は、インターネットが接続出来る環境ならば、100%と主張できますし、それが放送でなく通信の常識です。

 またAM停波によって聴取困難となる市町村への周知や、局内に問い合わせ窓口の設置も、第1次と同じく義務付けられました。さらに radiko などネットで聴取を維持するエリア世帯数と比率も、第2次実証実験の申請の際にデータを提出する事となっています。総務省としては、radiko エリア加算に、二段構え、三段構えでの予防線を張っている感じさえするのです。

 総務省は、実証実験を 2次までと考えており、なおかつ実証実験への参加無しで、いきなり 2028年 AM停波を可能にする事は 難しいと思われます。どうみても名乗りを上げた 全国 42局が残らず、第1次・第2次実証実験へ参加するのは至難の業で、当然AM停波の積み残しが、可能性として否定できません。特に中継局の無い在京AM局では、厳しい判断に迫られそうです。

 経営規模が最盛期の半減以下になっている民放AM局にとって、FM放送への転換は 送信設備のコストからも不可避な問題です。しかしいくら経済合理性を有すると言っても、緊急地震速報 が使い物にならない radiko を、サービスエリアの維持に依存するとなれば、減災対策にこそ生きる道があるラジオメディアにとって、存在意義が根幹から崩れる恐れがあるのです。

 先月には 日テレ系の札幌テレビ・中京テレビ・よみうりテレビ・福岡放送が経営統合するとの驚くべきニュースが流れました。放送局の合併とは、経営基盤が脆弱な地方隣局を救済するのが目的と思いきや、経営基盤が強い地方局で全国広域な経営統合してしまう発想には、戦慄を覚えるほどです。テレビメディアでさえ、護送船団から積み残しを辞さない合併劇が始まっています。

 テレビで始まった経営統合が、さらに地盤が弱いラジオで起こらないとは 断言出来ません。このブログのラジオ局合併のシナリオでも書いた通り、既に法整備は進んでいるのです。読み切れない総務省の腹の中には、AM停波 第2次実証実験の規模や、2028年にAM停波が可能な局数 と 積み残しの有無で、一気にそのシナリオが進行してしまう可能性が隠れています。


ブログ開始は 2003年です。

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