FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1118回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Soccer Mommy “Driver”
  2. 第 2 位 ( △ )
    CS 時代劇専門チャンネル「隠密奉行 朝比奈」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    Sarah Brightman “Stand Alone”
    NHK総合・スペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ
  4. 第 4 位 ( ★ )
    AIESH「花の行方」
    テレビ東京・ドラマ9「D&D 〜 医者と刑事の捜査線」主題歌
    ♪ 難度の高い転調があるが、和声を壊す事なく維持しているロックバラード佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Beverley Craven “Promise Me”
    The official YouTube channel VEVO
    ♪ 1位 4週、登場 9週。

 17日に名優・西田敏行さんが急逝しました。76歳でした。晩年は 病魔と闘いながら、テレビ出演を続けており、亡くなった日にも、人生の楽園のナレーション録りが仕事としてあったそうです。私もニュース速報を視て、ショックを受けました。虚血性心疾患は、前兆なく発症し致命に達する恐ろしい疾患です。既往症が銃爪になってしまった様です。心からお悔やみ申し上げます。

 私が西田敏行さんをテレビドラマで認識したのは、1975年 NHK総合・金曜ドラマ「新・坊っちゃん」の山嵐 役です。坊っちゃん 先生は 柴俊夫。赤シャツ:河原崎長一郎、狸:三國一朗、うらなり:園田裕久、野だいこ:下條アトム、そしてマドンナが 結城しのぶ。西田山嵐は、夏目漱石が設定した役割を演じ切り、有名な赤シャツ天誅シーンまで見事な演技でした。

 1980年のTBS・金曜ドラマ「港町純情シネマ」は、知る人ぞ知る傑作でした。漁港近くにある映画館・港シネマの映写技師 猿田禄郎が、上映フィルムをセッティングしながら、その映画に のめり込み、自分が劇中の役となる妄想をしていきます(笑)。その妄想シーンが殊の外に面白く、西田さんの喜劇力も相まって、強い心情風景となり視聴者へ植え付けていったのです。

 西田敏行さんは、NHK大河ドラマの申し子というべき存在で、数多くの主役を含む出演をこなしてきました。1988年「武田信玄」の山本勘助 役は、殆ど笑わないシリアスな演技で謀将のイメージに徹しました。1990年「翔ぶが如く」では、西郷隆盛 役を忠実に演じ、征韓論を巡る大久保利通 役 鹿賀丈史との火を吹く様な廟議論争は、まるで隆盛が乗り移った様でした。

 1995年の「八代将軍吉宗」の徳川吉宗 役、2000年の「葵 徳川三代」徳川秀忠 役は、得意のコミカルな演技を織り交ぜながら、芸達者のレギュラー配役がリレー走者として絡んでいくのを見事にさばき 1年間演じ切っています。とにかく西田敏行さんが主役クラスで臨む大河ドラマは、押し並べて主要配役の演技力が高く、安心して視聴し続ける事ができました。

 西田敏行さんは、2008年に紫綬褒章、そして 2018年に旭日小綬章を受章しています。政府の賞勲・褒章審査は 厳格で、受章時において西田さんには、その私生活で一片の曇りがなかった証明となりました。ただ一流俳優として弱みを見せたくない為か、命を削る闘病の日々を秘密にしていた事が、今回の急逝に繋がってしまったのだと思います。残念でなりません。

 私は 藤田まこと さんを、日本最高のテレビ俳優だと、ブログで書いています。西田敏行さんは、そのスケールを超え、テレビだけでなく映画の世界でも、大きな功績を遺してきました。歴史上の偉人から 市井の映写技師まで(笑)シリアスでも コメディでも他の追従を許しません。国民俳優・西田敏行さんこそ、テレビ・映画総ての映像作品を通じて我が国 最高の俳優でした。


ブログ開始は 2003年です。

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