FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1097回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・ドラマ10「燕は戻ってこない」劇中効果音楽 [Evan Call]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    中島みゆき「新・地上の星」
    NHK総合・ドキュメンタリー番組「新プロジェクトX ~ 挑戦者たち」主題歌
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽 [冬野ユミ]
  4. 第 4 位 ( △ )
    持田香織「メナード テレビCMソング」
  5. 第 5 位 ( ★ )
    Billie Eilish “Birds Of A Feather”
    ♪ 引き続き内省的な詞に発声的な単旋律ですが、不思議な和声を感じさせます。

 今年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」。このタイトルを最初に知った時、今回の朝ドラは、大和朝廷のロマンとか、発掘を業とする考古学者でも描くのか? と思ってしまいました。この朝ドラのタイトルから、飛鳥時代に遡る古代最大の内乱である「壬申の乱」を思い起こした方は、全国視聴者の何%いたのてしょうか? 私を含めて少数でも、必ず一定数いたはずです。

 日本書紀 巻二十八には、壬申の乱の戦記が載っています。そこには、叛乱を起こし勝利した大海人皇子(天武天皇)が、その叛乱直前に皇位後継を巡る一触即発状態から、剃髪出家して一旦朝廷から吉野へ下った時、大海人皇子に敵対していた公家達が、虎に翼を付けて野に放す如きだ とつぶやいた、有名な記述がされています。虎に翼とは、非常に好戦的語彙なのです。

 なぜ国史からみて好戦的語彙を、朝ドラのタイトルに そのまま使ったのでしょうか? 私はNHKが、ここでは書きにくい皇室問題に関するシグナルを発したのか(笑)とまで思ってしまいました。見解では、日本書紀より前の出典である中国・韓非子の言葉から、強いパワーを持つ者に、パワーが加わる事を例えたのだそうです。それでも壬申の乱を指す 虎に翼が余りにも有名です。

 ストーリーは、初の女性弁護士から女性裁判官になった人物の法曹一代記で、壬申の乱と関係ありません。また作者である吉田恵里香の歴史観は、手がけた作品からも、岡田惠和から 宮藤官九郎のレベル(笑)で、とても壬申の乱を理解してタイトルのネーミングをしたとは思えません(笑)。もし理解していたら、作者自身が強烈なシグナルを発した事に繋がりかねないのです。

 現在の地球規模で考えると、虎に翼を付けて野に放たれているのは、ウクライナのゼレンスキー大統領でしょうか? 短期の停戦にも応じず、正義は我にありと妥協せず、完全勝利まで戦うと実に好戦的です。誰も言わないのですが、ウクライナの完全勝利とは、第2次世界大戦で日本が勝利するに等しい確率です。正常な政府首脳ならば、和平の道を模索しなければなりません。

 イスラエルのネタニヤフ首相も、やはり虎に翼です。ハマスに電撃本土攻撃されたとは言え、やはり正義は我にありと、ガザ地区で行っている戦闘行為は、まさしくジェノサイドです。ゼレンスキー大統領と同じ様に停戦案を拒絶しまくっています。ゼレンスキー大統領 と ネタニヤフ首相、ふたりの翼を 正義ではなく人道というパワーで もぎ取らなければ 収拾がつかないのです。

 虎に翼の極めて好戦的な意味を、NHKのスタッフは、どの程度知っていたのでしょうか? きっと不理解 と 軽視で野に放ったのだと思います。今回の朝ドラタイトルの見づらいクレジット文字について、先々週ブログに書きました。朝ドラタイトルの字句は、壬申の乱を想起するぐらいのレベルまで、タイトルバック映像と共にチェックすべきだったと思います。


ブログ開始は 2003年です。

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