第1096回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK総合・ドラマ10「燕は戻ってこない」劇中効果音楽 [Evan Call] - 第 2 位 ( ▽ )
中島みゆき「新・地上の星」
NHK総合・ドキュメンタリー番組「新プロジェクトX ~ 挑戦者たち」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽 [冬野ユミ] - 第 4 位 ( ▽ )
米津玄師「さよーならまたいつか!」
NHK総合・連続テレビ小説「虎に翼」主題歌
♪ 1位 4週、登場 8週。 - 第 5 位 ( ★ )
持田香織「メナード テレビCMソング」
♪ フレンチポップスの旋律ですがボサノバ的な聴感を与える佳曲。曲目不詳。
海外や国内遠距離のラジオ局の放送をキャッチして、受信報告書を送ると、お礼として当該ラジオ局からベリカード(受信確認証)が返信されます。もう数十年も昔になりますが、そのベリカードを収集・コレクションするBCLが大ブームになった事がありました。現在では 殆ど販促ルートに乗らない遠距離受信用の短波中波ラジオを、各メーカーが競って販売していた時代です。
かく言う私も、HBC北海道放送 から ROKラジオ沖縄まで全国民放AM局のベリカードを完集。今も保存しています。茨城県北茨城市に住んでいた頃、通信機型受信機と、大型のループアンテナを使って集めました。このBCLテクニックを用い、音楽チャートマニアが昂じた私は、秋から春にかけて、ベストテンほっかいどうや、RKBベスト歌謡50を記録していたのです。
放送を聴いた事を受信データと共に報告して、ラジオ局から確認証としてのベリカードを貰う、この 1対1のコミュニケーションは、現代でも続いてますが、だいぶ変質してきました。世界的に見ても、郵送の報告が、やはり電子メールでの報告になってきており、紙形式のベリカードも 電子ベリカード、つまりPDF形式の添付ファイルに置き換わりつつあります。
さらに国内では、ベリカードの発行自体を廃止するラジオ局が現れてきました。LFニッポン放送では、国内からの受信報告には、ベリカードを発行しないそうです。FM岡山・MRO北陸放送、CRラジオ関西などもベリカード発行を廃止しています。国内廃止局に共通する対応は、送られてきた受信報告書は目を通すけれども、ベリカード発行の返信は 行わないという点です。
参考資料とする受信報告に、ベリカードを発行しないラジオ局の方針は、はっきり独善そのものだと言い切れます。民放ラジオ局は、メディアだと胸を張る前に、まず無線局である事を忘れてはいけません。無線局は 交信の際に、受信状態のレポートを交換します。ラジオ局 と リスナーの場合、受信報告に対しベリカードを発行して初めて、受信状態のレポート交換が成立するのです。
もちろん前述の電子ベリカードでもよく、受信報告を確認すれば礼状含みのベリレターても構いません。確認できた受信報告に返事を出すのは、無線局たるラジオ局の義務なのです。受信報告は貰うけど、返事は出さないと、前もって宣言するとは、不遜そのものです。メディアとしか自らのスタンスを理解しておらず、国から免許が下りた無線局に従事している意識がゼロです。
最近のラジオ局は、リスナーとのコミュニケーションでも、まずテーマを決めて、都合のいいリスナー参加のみ放送で取り上げ、不特定な意見・希望を求める事を回避しています。受信報告・ベリカード発行の様な 1対1のコミュニケーション対応に、恐れすら感じているのかも知れません。ベリカード発行に強い負担を感じている局には、まさしく その恐れが垣間見えるのです。
もう私は、余程の事態(笑)が起きないと、受信報告を放送局へ送る事はありません。その私ですらベリカード発行を廃止するラジオ局は、免許を有する無線局との認識が皆無で愚かだと思います。中には RKK熊本放送の様に、公式サイトにベリカードギャラリーを設けて、受信報告の便宜を図る立派な例もあります。ベリカード発行は、ラジオ局の義務だと肝に銘ずるべきです。