第1078回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Alicia Keys “Golden Child” - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽 [冬野ユミ] - 第 3 位 ( ▽ )
Fleetwood Mac “Little Lies”
YouTube Official Music Video - 第 4 位 ( ★ )
Dua Lipa “Houdini”
♪ ブリティッシュロックの素養が裏打ちされたアルバニア国籍SSLの佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
Taylor Swift “Back To December”
NHKで最も古い時代を描いたドラマと言えば、2001年「聖徳太子」2005年「大化改新」あたりになると思います。もはや時代劇の範疇外です(笑)。いずれも前後編の 2回放送で、大阪放送局(BK)制作でした。藤原氏全盛の摂関政治は、1976年の「風と雲と虹と」に次ぐ古い時代背景で、数多く描かれた戦国時代から約 600年前の物語になります。
2024年の大河ドラマは「光る君へ」。藤原道長(柄本佑)により佳境を迎える平安朝 摂関政治の時代を生きた、女流作家の祖・紫式部(吉高由里子)の物語です。大河ドラマの歴史の中で、類例なき中世を、大石静のオリジナル脚本で描きます。世帯視聴率(関東地区)は、12・7% ➝ 12・0% 。馴染みがない時代背景からか、大河史上最低の数字をマークしています。
ところがNHKにも 大河ドラマファンにも 妙に危機感がありません(笑)。連続テレビ小説「ブギウギ」が最新で 15・8%、TBS日曜劇場「さよならマエストロ」初回が 11・4% 。地上波テレビ離れが浸透してしまった現代では、総合視聴率などで肉付け(笑)すれば、旧式の世帯視聴率では、フタケタ超えただけで、高視聴率番組と遇されてしまうのでしょうか?
ただ 2話通じた感想としては、面白かったに遇されます(笑)。全配役の台詞回しが、現代語で徹底しており、音声だけ聴いていると、まるで普通のドラマの様です。さらに初回での藤原道兼(玉置玲央)が、紫式部の実母(国仲涼子)を誅するシーンは、どう見てもサスペンスドラマ的な演出でした。ところが爛熟した平安朝では、この現代要素に不思議と違和感がないのです。
音楽は、冬野ユミが担当。久しぶりに豊かな和声感を得られるテーマ音楽です。特にそのテーマ音楽の大転調と共に、配役クレジットの直後で、公式のタイトル表示を展開させるアイデアは、その後のスタッフクレジットの連結も強くなり、大変斬新です。また個々の劇伴トラックも、ジャズあり バロック そして アシガール(笑)ありと、多岐に渡る旋律の抽出が含まれています。
有名女優と同姓同名である制作統括・内田ゆき Pは、主題歌がこのブログで 2014年の年間 1位となった土曜ドラマ「芙蓉の人」を制作しており、NHKでは 数少ない いや稀有(笑)な、和声感を有した職員プロデューサーです。トップスタッフからも、久しぶりに音楽的な技量が表現された大河ドラマが楽しめそうです。「光る君へ」の今後の展開に期待しています。
2024年 NHK大河ドラマ「光る君へ」14日 放送・第2回「めぐりあい」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 吉高由里子 ➝ △ 柄本佑 ➝ 井浦新 ➝ 吉田羊 ➝ 玉置玲央 ➝ 高杉真宙 ➝ 秋山竜次 / △ 本郷奏多 ➝ 板東巳之助 ➝ 毎熊克哉 ➝ 三遊亭小遊三 ➝ 橋爪淳 ➝ △ 益岡徹 / ◯ 佐々木蔵之介 ➝ △ 岸谷五朗 ➝ ◎ 段田安則 】
ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印 △ ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。